原題:THE SOUND OF MUSIC

アカデミー賞(1965年)5部門受賞 ゴールデングローブ賞(1965年)2部門受賞

1965年/アメリカ/シネマスコープ/カラー/175分/ドルビーSR・SRD・DTS/ 配給:20世紀フォックス映画

2015年4月17日(金)より、『サウンド・オブ・ミュージック 製作50周年記念日本語吹替版』 TOHOシネマズ 新宿他にて順次ロードショー! 2015年05月02日よりDVDリリース 2007年10月24日よりDVDリリース 2006年05月25日より<ファミリー・バージョン> DVDリリース 2005年03月16日よりDVDリリース 2004年11月26日よりDVD発売開始 2004年1月10日より銀座テアトルシネマにてロードショー 2003年12月30日よりル テアトル銀座(1月3日まで)にてロードショー

(C)1965&1993 Argyle Enterprises, inc. and Twentieth Century Fox.

ビデオ時に変わった場合の題名 サウンド・オブ・ミュージック <ファミリーバージョン>

公開初日 2003/12/30

公開終了日 2004/01/03

配給会社名 0057

解説


 映画史に残る永遠不滅の名作であり、“アメリカ文化最高の財産”とも評されている『サウンド・オブ・ミュージック』。

 実在したトラップ・ファミリー合唱団の愛と勇気の物語を描いたドイツ映画『菩提樹』をもとに、ミュージカル界の黄金コンビ、ロジャース&ハマースタインが1959年にブロードウェイで初演。その大ヒットを受けて、『ウエスト・サイド物語』の名匠ロバート・ワイズ監督が65年に映画化した。
 第38回アカデミー賞で10部門ノミネート、5部門受賞(作品賞、監督賞、編集賞、編曲賞、サウンド賞)。ゴールデン・グローブ賞のミュージカル・コメディ部門でも作品賞、主演女優賞を受賞している。ミュージカルの古典としてリバイバル上映され続け、アメリカにおける歴代観客動員数第3位(THE MOVIE TIMESより)。また日本でも、「テアトル東京クラシック」第3弾『ウエスト・サイド物語』時に行われたアンケート結果で「リバイバル上映してほしい名作」として最も要望が高かったこの映画が、製作40周年を迎えるにあたり、最先端技術を施したデジタルリマスターバージョンとなってスクリーンに甦った!

 主人公のマリア役は『メリー・ポピンズ』でアカデミー主演女優賞に輝いたジュリー・アンドリュース。トラップ大佐は『ローマ帝国の滅亡』のクリストファー・プラマー。そのフィアンセの男爵夫人には『探偵物語』の美人女優エリノア・パーカーが扮している。オーディションで選び抜かれた7人の子供たちの愛くるしさも印象的だ。
 作曲リチャード・ロジャースの親しみやすいメロディーに、作詞オスカー・ハマースタインⅡ世のウィットに富んで温かみのある歌詞。世界中で愛唱されている曲の素晴らしさはもちろん、ナチスへの抵抗と苦難を乗り越えて、自分たちの手で自由をつかむというトラップ一家の実話に基づいた脚本、ロケ効果を存分に生かしたオーストリア・アルプスの壮大で美しい風景、そして何といってもジュリー・アンドリュースや子供たちの透明感あふれる歌声など、魅力的な要素がたっぷりと凝縮されている。
 人間関係が希薄になるばかりの現在、人間の尊厳と家族の絆の大切さを描いた感動のドラマが、世代や国境を越えて、一層私たちの心を揺り動かす——。

ストーリー



 オーストリアの古都ザルツブルグにある修道院。見習い修道女の マリア(ジュリー・アンドリュース)は、歌が好きな奔放な娘で、 修道院長(ペギー・ウッド)の悩みの種。心優しい院長はマリアの 将来を考えた末、依頼が来ていた家庭教師に彼女を推薦する。
 湖のほとりにある邸では、男やもめのトラップ海軍大佐(クリス トファー・プラマー)と、躾正しい7人の子供たちが待っていた。
子供たちを呼笛で指揮するような大佐の海軍式の厳格な教育方法を目の当たりにして、マリアは内心激しい抵抗を感じる。最初の夜はひどい雷雨になる。ひとり、またひとりとおびえきっ た子供たちがマリアの寝室に飛び込んでくる。歌を歌うことさえ禁じられていた子供たちだったが、マリアは歌を聞かせて彼らを勇気づけ、安心させる。再婚を考えている大佐が、フィアンセのシュレーダー男爵夫人(エリノア・パーカー)を迎えにウィーンへ旅立った後は、マリアの天下だった。軍服のようなユニフォームを捨て、古いカーテンで作ったかわいらしい洋服で身仕度した子供たちは、マリアに連れられて外へ出る。買い物を楽しみ、ピクニックで野山を駆け回り、はては木登りやボート遊びまで……みんな子供たちにとっては初めての経験だ。そして何よりも彼らを喜ばせたのは、歌うことの素晴らしさをマリアに教えてもらったことだった。
 男爵夫人と友人のマックス(リチャード・ヘイドン)を連れて帰ってきた大佐は、子供たちのあまりの変化に愕然。「自分の主義に反対なら出ていってくれ」と大佐がマリアを責めたとき、家の中から子供たちのコーラスが流れてくる。その美しいハーモニーがマリアの贈り物と知り、大佐は胸を打たれる。彼もかつて音楽を愛していたものの、妻を失って以来、心ならずも忘れようとしていたのだ。
 邸では男爵夫人の希望でパーティーが開かれることになる。折しもナチス侵略の時期、広間に飾られてあるオーストリア国旗を見て、客のひとりのナチ派の男は、大佐の愛国主義を非難する。オーストリアの古いワルツが始まり、大佐に誘われたマリアは美しいステップに身をゆだねる。大佐への愛をはっきり自覚した彼女は、深夜、誰にも別れを告げぬまま、修道院へ逃げるように帰ってしまう。
 子供たちは修道院へ出かけて、マリアに戻ってくれるように頼むが彼女は面会にも応じない。しかし、院長から自分の愛に生きるべきだと励まされたマリアは、トラップ家へ戻る決心をする。すでに大佐との婚約が決まっていた男爵夫人は、マリアの帰宅にすべてを
あきらめ、大佐を優しく諭した後、いさぎよくウィーンへ立ち去る。
 大佐とマリアはみんなからの祝福を受けて結婚する。だが、まもなくヒットラーからの召集令状を受けとった大佐は、国外逃亡を決意。音楽祭を利用して、危機一髪のところで亡命に成功した一家は、自由の国スイスをめざして力強く山を登っていくのだった—。

スタッフ

監督:ロバート・ワイズ
製作:ロバート・ワイズ、ソウル・チャップリン
脚本:アーネスト・レーマン
撮影:テッド・マッコード
特殊効果:L・B・アボット
音楽:リチャード・ロジャース、オスカー・ハマースタイン二世、アーウィン・コスタル

キャスト

ジュリー・アンドリュース
クリストファー・プラマー
エリノア・パーカー
リチャード・ヘイドン
ペギー・ウッド
アンナ・リー
チャーミアン・カー
ニコラス・ハモンド
ヘザー・メンジース
デュエン・チェイス
アンジェラ・カートライト
デビー・ターナー
キム・カラス

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