2004年/日本/ 配給:東宝

2010年05月28日よりDVDリリース 2004年11月26日よりビデオレンタル開始 2004年11月26日よりDVD発売開始 2004年5月29日よりシャンテシネほか洋画系で公開

(C)『下妻物語』製作委員会

公開初日 2004/05/29

配給会社名 0001

解説



映画界騒然!!ロリータ&ヤンキーが狂喜の殴りこみ
 ロリータファッションに全てを懸けるマイペース少女……
 特攻服に、50cc原チャリ(族仕様バリバリ)で爆走するヤンキー娘……
 四方八方田んぼだらけの田舎町・茨城県下妻と日本のファッションの発信地・代官山を舞台に、友達になるなんてありえないふたりが織りなす、シニカルだけどアツい、めちゃプリ・コメディー参上!

 主演は優雅で贅沢なロリータファッションに身を包む、 超個人主義少女・竜ヶ崎桃子役に深田恭子。最近では、「陰陽師II」「阿修羅のごとく」などの注目作で難役を演じ、今や若手NO.1女優。また、下妻最強レディース『舗爾威帝劉(ポニーテール)』所属、 アツいヤンキー娘・白百合イチゴ役に土屋アンナ。ティーンエイジャーに圧倒的な支持を誇るカリスマモデルで、NHKイタリア語会話や映画「茶の味」に出演するなど、活躍の場を広げている。

 脚本・監督は中島哲也。「サッポロ黒ラベル」スローモーションの卓球篇、「NTT東日本」SMAP出演のガッチャマンなど、インパクトがあり、エンタテインメント性の高いCFを数多く制作。 その他TV「私立探偵/濱マイク」シリーズ、映画「バカヤロー!」など長編も手掛け、映画は『Beautiful Sunday』以来5年ぶりとなる。原作に惚れ込み、1ヶ月ほどで脚本を書き上げた。

 原作は、若い女性の超カリスマ作家・嶽本野ばら。(デビュー作『ミシン』は累計50万部のベストセラー。文芸界注目の乙女派文筆家)
 また、主演の2人以外のキャストも、桃子の両親に宮迫博之、篠原涼子。祖母に樹木希林の他、阿部サダヲ、岡田義徳、小池栄子、生瀬勝久、荒川良々など、バラエティに富んだ“何かやってくれそうな”豪華異色キャストが勢揃いする。
 “CMのような瞬発力と少女マンガの感性を融合したエンタテインメント”と中島監督が標榜しているように、映画ではキャストの演出に加え、アニメーションや多種多様な効果を駆使する。

 また、ロケは実際に下妻市を始め茨城県の各地、そして代官山などで行い、桃子が愛するロリータファッションには、『BABY, THE STARS SHINE BRIGHT』から特別協力を頂くなど、リアルだからこそよりおとぎ話が弾けるという狙いで、中島監督は楽しい映像作品を目指す。
 ただし原作が若い世代に支持されているポイント……超個性的なキャラ設定でも主人公の少女2人の友情や心の揺れは、現代の普通の女の子たちをそのまま映し出し、そこが共感を呼んでいる。その真摯な感性が原作者の人気たる所以であり、映画でもそのハートの部分が一番の見どころになる。

ストーリー



 茨城県・下妻。田んぼ以外に何もない、ヤンキー文化花盛りの田舎町。果てしないあぜ道をフリルの塊……いや、全身これ超メルヘンチックなファッションの女子高生が歩いている。宇宙人並みに周囲から浮いている。彼女の名は、竜ヶ崎桃子(17)。
 父親(筋金入りのダメ人間)が起こしたよんどころ無いトラブルのおかげで、桃子は住み慣れた関西(住民のほとんどがヤンキーか元ヤンキー。皆ジャージ姿の“ジャージ天国”)から、この下妻にやむなく移り住むことになった。
 屈折少女桃子も最初は嬉しかった。東京には桃子が崇拝する、某ロリータファッションブランドの本店がある。グッバイ関西、ハロー私の東京! しかし住んでみれば、下妻から東京までは約2時間半。これじゃ島流しにあったも同然。それでも桃子はめげなかった。下妻原住民の、異星人でも見るような視線を横目に、ロリータファッションではるばる代官山まで通い続けた。
 桃子の家には、ダメ親父がかつて商っていた、某有名ブランドのロゴをパクったバッタモン商品が山積みされている。「こんなもん、買う奴いるかしら……?」しかし愛するブランドの服を買いたい一心で、個人販売のヤバイ商売に手を出す桃子。

 買い手は現れた。時代錯誤のツッパリ・スケ番スタイルのヤンキー少女だった。おまけに乗っているのは暴走族仕様バリバリの50cc原付バイク……! その名も白百合イチゴ(17)。地元の工業高校に通う、桃子と同じ高校2年生だ。もはや都会ではとうの昔に死滅したはずの人種……。
カルチャーギャップにクラクラしつつ、バッタモン商品を売り渡す桃子。ド肝を抜かれたのは、ヤンキー少女・イチゴの方も同じだった。「いったい何だ、このヒラヒラメルヘン女は……!?」
 イチゴは足繁く桃子のもとを訪れるようになった。どういう訳か、桃子を妙に気に入ったらしい。「お前さ、ヒラヒラの癖に、根性据わってるよな。その辺のカッコだけのヘタレたヤンキーより、根性あるよ」。そんなことを言われても、マイウェイメルヘン少女・桃子にはピンとこない。ヒラヒラ一匹狼で生きてきた身だ。
 だが、イチゴのペースに巻き込まれ、いつしか彼女と小さな冒険を繰り広げだす桃子。下妻中のパチンコ屋で(桃子だけ)勝ち続け、イチゴはパチンコ屋でイチャモンから救ってくれたニヒルな巨大リーゼントの男に恋をする……。

 ある日、不良界の超カリスマ「妃魅姑(ヒミコ)」の特攻服を作った伝説の刺繍屋がいるという噂を追い求め、ふたりははるばる代官山まで出向く。イチゴは、尊敬する暴走族の先輩の引退式に、感謝の言葉を刺繍した特攻服で出席したいのだという。
 だが伝説の刺繍屋は見つからず、代わりに自分のロリロリ・ファッションの刺繍もしていた桃子が、イチゴのために不眠不休で特攻服の刺繍を縫い上げる。イチゴが初めての失恋を迎えた時も、桃子は傍らでそっと見守っていた。
 水と油、接点ゼロだったはずのふたりは、時には反発しあいながらも、次第に絆を深めていく……。
 だが、下妻のヤンキーたちの間では「イチゴの奴、最近ヒラヒラの妙なガキとつるんでるらしいじゃねえか」と不穏な噂が広がり出す。そして桃子とイチゴに、一大転機が訪れる……。

スタッフ

脚本・監督 : 中島哲也
原作 : 嶽本野ばら(小学館刊「下妻物語」より)
製作統括 : 大里洋吉、近藤邦勝
企画 : 宮下昌幸、濱名一哉
プロデューサー : 石田雄治、平野 隆、小椋 悟
ラインプロデューサー : 鈴木ゆたか
アシスタント・プロデューサー : 曽根祥子、岡田有正
撮影 : 阿藤正一
照明 : 木村太朗
録音 : 志満順一
製音 : 太斉唯夫
美術 : 桑島十和子
音楽プロデューサー : 金橋豊彦
音楽 : 菅野よう子
スタイリスト : 申谷弘美  
ビジュアルエフェクト : 柳川瀬雅英
編集 : 遠山千秋
助監督 : 吉見拓真
制作担当 : 大沢忠生
キャスティング : ネルプランニング、おおずさわこ

製作 : アミューズ、TBS、小学館、東宝、TOKYO FM、ホリプロ、博報堂、パルコ、小椋事務所
企画・制作プロダクション : 小椋事務所
協力 : 下妻市
特別協力 : 『BABY, THE STARS SHINE BRIGHT』
配給 : 東 宝

キャスト

深田恭子
土屋アンナ
宮迫博之
篠原涼子
樹木希林
小池栄子
岡田義徳

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