原題:LAUREL CANYON

東京国際女性映画祭2003正式出品

2003年3月7日全米公開

2002年/アメリカ映画/1時間43分/カラー/アメリカン・ビスタ(1:1.85)/ドルビー SR/SRD/ 提供:キネティック、ジェネオン エンタテインメント 配給:キネティック

2004年12月22日よりビデオレンタル開始 2004年12月22日よりDVD発売開始 2004年4月3日より、ヴァージンシネマズ六本木ヒルズ他全国順次ロードショー

公開初日 2004/04/03

配給会社名 0026

解説


人生に完璧な満足なんてないかもしれないけれど、自分が今どれくらい幸せかを振り返ってみることってありますか? それなりの満足……のはずなのに、どこかでもっと刺激を求めているもう一人の自分がいる。一生懸命努力していい仕事も社会的な地位も得たけれど、身近な誰かに反発する自分から自由になれない……。きっと誰にでもあるそんな “幸せへのもう一歩”。『しあわせの法則』は、そんな気持ちで足踏みしている人の背中をそっと後押ししてくれる作品です。
経験したことのない自分の浮気心に揺れながら、少しずつ殻をやぶっていくアレックス役をチャーミングに演じるのは、ケイト・ベッキンセール(『パール・ハーバー』)。同僚からの誘惑にも屈せず、愛も仕事も意志の力で貫こうとするサム。その誠実さゆえ自分自身を窮屈にしてしまう難しい役所を好演しているのは、今後ハリウッド大作の主演も決まっているクリスチャン・ベール(『アネリカン・サイコ』)。そして『ファーゴ』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したフランシス・マクドーマンドが、凄腕のプロデューサーでありながら、母親失格のジェーン役で新たな境地を見せている。監督は『ハイ・アート』で女性たちの絶大な共感を得たリサ・チョロデンコ。現在のアメリカン・インディペンデント映画界の良心とも言うべき、ジェフリー・レヴィ、スーザン・A・ストーヴァーらの製作によって生まれた本作。この春、あなただけの“しあわせの法則”を見つけて下さい。

ストーリー



 ハーバード大学を卒業した美人で学者肌のアレックス(ケイト・ベッキンセール)と、生真面目なサム(クリスチャン・ベール)。アレックスはサムと婚約し、誰も使っていないL.A.のローレル・キャニオンにある彼の実家で新しい生活をスタートすることを決めていた。サムは精神科医として実家の近くの精神病院に勤務し、アレックスはハエの繁殖メカニズムの研究を続ける予定だった。誰もがうらやむ美男美女のカップル。だが、少しだけ優等生過ぎる生き方にまだ疑問を感じてはいなかった。
 空家のはずの実家に到着してみると、意外にも庭に何台もの車が駐車されていた。家の中では音楽プロデューサーのサムの母親ジェーン(フランシス・マクドーマンド)が息子とアレックスを出迎えた。彼女がプロデュースしているバンドメンバーはわが家のように居間で寛いでいた。多くの男性と恋をし、中には女性の恋人もいた奔放で破天荒な母親に反発し、堅実な医者の道を選んだサムは、思ってもいなかった母親との同居よって、自分の心の問題に直面する。
 サムが精神病院に勤務している間、アレックスは2階の部屋でデスクトップに向かう毎日を送る。大きなプールのある庭に設けられたレコーディング・ルームから、ミュージシャンたちの演奏が聴こえてくる。ある日、研究の手を休め、彼女はレコーディング・ルームの扉を開けた。
 一方、サムの職場には、イスラエルから来た美人の同僚サラがいた。サムは通勤のときに彼女の車に同乗させてもらう機会が増え、二人の関係は急速に接近していった。
 ジェーンたちのアルバム制作は難航していた。アレックスがジェーンやイアンと過ごす頻度は次第に増えていき、ある夜、温水プールのなかで戯れるジェーンとイアンに誘われ・・・。一方、病院の仲間と酒を飲み、帰宅する途中、サムはサラから彼女の胸の内を告白される。
 事件はジェーンたちのアルバムの完成パーティが行なわれたホテル、シャトー・マーモントで起こった。夜も更け、イアンはホテルの一室でジェーンと寛いでいた。一緒に残ったアレックスは、誘惑的な音楽のなかでイアンに服を脱げと口説かれる。酒に酔った勢いも手伝い、ストリップまがいの遊びに応じるアレックス。ジェーンは少しだけ心配そうに彼女を見守っていた。一方、誰もいない家に帰宅したサムは、彼らのいるホテルに向かっていた。やがてサムが部屋にやって来て、半裸の婚約者とイアンを見つける・・・。
生き方の違う人たちとの思いもよらない共同生活によって、幸せになるためのパーフェクトなレールの上を歩いていたはずの恋人たちは、戸惑い、傷つけ合い、もう一度自分たちを見つめ直すことを余儀なくされる。果たして彼らの愛の行方は?

スタッフ

監督:リサ・チョロデンコ

キャスト

フランシス・マクドーマンド
クリスチャン・ベール
ケイト・ベッキンセール
アレッサンドロ・ニヴォラ

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