『BUBBLEGUM CRISIS TOKYO 2040』の世界観を踏襲した ハードボイルドSFアニメーション!!

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2002年/日本/カラー/スタンダード/ステレオ/90分/ 配給:クロックワークス、IMAGICAエンタテインメント

2005年01月28日よりDVD発売開始 2004年1月17日より、シネクイントにてレイトショー

©AIC/パラサイト製作委員会

公開初日 2004/01/17

配給会社名 0033

解説


『アニマトリックス』『キル・ピル(クェンティン・タランティーノ監督)』アニメーションパート制作スタッフが放つSFアニメーション、パラサイトドールズ

近未来の西暦2034年。東京は、21世紀初頭に起きた第2次関東大震災の被害から復興し、新たな繁栄を誇っていた。その影にはゲノム・コーポレーションによって開発された“ブーマ(Boomer)”と呼ばれる「亜人」の活躍があった。ブーマは生体素子核AIを備え、金属・非金属を融合してつくり出された人造人間である。
ブーマが社会に大量投入された結果、人はプーマを自然な存在としてとらえようとし始めていた。その一方で、ブーマを売春や破壊活動の道具として使う犯罪も急増。その対抗手段として高機動対テロチーム“A.D.POLICE”(A.D.=Advanced Defensive)が組織された。この物語は、A.D.POLICEに所属しながら通常では手に負えない難事件を解決する特殊任務組織“ブランチ”と、そのメンバーの活躍を描いたものである。

全世界が震撼!近未来アダルト・アニメーション

『パラサイトドールズ』は、すでに韓国、ドイツ、スイス、オーストラリアの映画祭にて上映。これを観た各国の映画関係者は驚き、話題騒然となった!
日本製アニメーションの得意とも言えるアダルトな要素——「血と暴力とセックス」はもう古い?いや、この作品のそれらは従来とは一線を画している。そして、その描写のクオリティは非常に高く、新たな衝撃を世界に与えたのだ。
近未来の大都会・東京を舞台に、人間そっくりにできた機械の存在“ブーマ”は暴力やセックス犯罪を起こす。その事件を追う特殊捜査チーム“ブランチ”の活動。銃が火を放ち、撃たれたブーマは血のかわりにオイルを吹き出す。皮膚が裂け、金属製の筋肉や骨格をむき出しにして暴れるブーマ。
お楽しみはそれだけではない。文字通りの“絶世の美女”が淫摩に、蠱惑的に男を誘う。人間では得られない快楽を男にもたらすブーマの高級娼婦。至上のセクシュアリズムが映像からあふれ、脳髄を刺激する。
アクションの規模も、肉弾戦から次第にエスカレートしていく。高速道路に突如出現するヘリコプター。逃走する車を上空から銃撃しながら追い、ヘリの移動にあわせて激しく視点が変化する映像は、デジタル3D技術の成果でまさしく縦横無尽に動き、観客を興奮の中にたたき込む。
このアダルトなアニメ映像が、全世界をエキサイトさせた。そして今一一改めて日本の
観客の眼前に突きつけられる!

ストーリー



-a faint voice-

メガロシティに、夜の闇が訪れる。このところ金曜日になると、プーマが暴走を始める事件が続いていた。ブランチの捜査官バズは、入手した情報をもとに取引地点へと向かうが、そこで発見したものはトイレの中で斬殺された男と薬品だった。ブーマに襲われるバズ!その危機を退けたのは、パートナーのキンボール——彼もまたブーマであった。
そして、A.D.POLICEと協力して暴走ブーマを破壊したブランチの女性捜査官マイケルソンは、奇妙な基板を発見する。その装置は、暴走ブーマの知覚・視覚・聴覚・触覚、さらにアドレナリン分泌感覚までをも転送するものだった。それは、ブーマの暴走感覚をショーとして楽しむ人間の存在を意味する。
一方、入手した薬品とは、ゲノムが欠陥ブーマのバグを修正するために開発したナノマシン(極小機械)であることが判明した。はたしてこの暴走プーマ事件の真相とは……。

-dreamer-

メガロシティ外区の“アヴェニュー”。そこは人間とブーマ、双方の娼婦が集う場所であった。女性型ブーマが猟奇的に破壊される事件が続き、その捜査を担当するマイケルソンは、超高級娼婦ブーマのイヴと出会った。
高級ホテルヘと出入りするイヴの姿は、誰もが振り返る美しさを備えていた。お相手はVIPばかり……そして、イヴは男に蠱惑的なファンタジーを見させた上で、セクシャルな快楽を極限まで引き出す存在であった。だが、イヴはブーマでありながら、赤い服を着た少女の幻影におびえるようになっていた。
マイケルソンは、娼婦の姿に変装して潜入捜査を開始した。新たな客を取るイヴ……だが、行為の途中でイヴは赤い少女の幻影に恐怖し、身体から無数のコードを放って男を殺害してしまう。その現場に踏み込むマイケルソン。
だが、新たなC型プーマが出現し、逃げる二人にビームを発射しながら襲撃を開始した。イヴは自分に指令を出していた“パペット・マスター”にも見捨てられ、迷宮のようなトンネルをどこまでも走る。彼女には人間の“情緒”がコピーされていた。それがイヴの人間らしさの秘密だった。だがそれは、誰のものだったのか……。

-Knights of aroundtable-

世間に内在する反ブーマ感情を利用し、大統領選出馬も間近い人気政治家、反り目(そりめ)法務大臣。ブランチのリーダー、タカハシ部長は彼の影の協力者として活動した時期もあったが、新たに反り目が起こそうとする行動には反対していた。
その日からタカハシの消息は絶たれた。残されたブランチのメンバーは、上層部の指示で生存確認を開始する。だが事態は彼らの予想を超えて急進的であった。マイケルソンとキンボールは、車で移動中に突如現れたヘリによって機銃掃射を受けた。ブーマであるキンボールは頭部を破壊されながらも、マイケルソンを守ってハイウェイを逃走する。
別行動のバズはコジマ課長に接触していた。もとバズの上司だったコジマは、タカハシと反り目の関係について告白を始める。だが、二人の目の前でゲノムシティ各所がいっせいに爆発、街は火の海となった。そしてバズは指名手配を受ける身となった。その爆破原理は、バズの大学時代の論文がもとになっていたからだ。反り目がそれを悪用したのだ。
勝ち誇る反り目の前に、孤立無援となったパズが現れる……。

スタッフ

エグゼクティブプロデューサー:福井政文
企画:三浦享、小中千昭
監督:中澤一登、吉永尚之
構成・脚本:小中千昭
キャラクターデザイン:恩田尚之
美術設定:佐藤正浩
美術監督:佐藤勝
音響監督:亀山俊樹
音楽:都田和志
効果:山田稔(ena)
編集:山森重之
音響制作:オムニバスプロモーション

キャスト

バズ=ニクヴェスト:井上和彦
マイケルソン:岡村明美
タカハシ:池田勝
キンボール:内田聡明
エンジェル:井上喜久子
マイヤーズ:古川登志夫

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