2003年/日本/カラー/43分/DV/ 配給:ユーロスペース

2003年10月4日よりユーロスペースんいてロードショー

公開初日 2003/10/04

配給会社名 0131

解説

「月の砂漠」の青山真治監督が、金沢出身の文豪・徳田秋聲の小説を映像化したノスタルジックな旅物語。故郷の金沢へ帰省した秋聲と、そこに生きる人々の姿を淡々とつづる。
『EUREKA《ユリイカ》』『月の砂漠』の青山真治監督が、大正末期から昭和初期にかけての“レトロモダン”を叙情的に描き出した。小説家・徳田秋聲の原作4編をモチーフに、当時の言葉遣いをそのままセリフに起用した点にも注目だ。秋聲が東京から金沢へ帰省し、馴染みの女がいる宿で過ごす20日間…。
ロケは金沢で行われ、古い街並みなどをセットで再現させることなく、すべて現代のたたずまいのままで撮影した。時間軸を忘れてしまいそうな、不思議な感覚に包まれるはず。そして、登場人物たちの話す言葉は実に古風で奥ゆかしい表現ばかり。直接的ではない柔らかな言葉遊びは、過去と現代を巧みに融合させ、心地よい“漂い感”を生み出している。

ストーリー

故郷、金沢に戻った徳田秋聲は、甥の辰之助と共に、馴染みのお絹とおひろが営む旅館へと向かう。そこは、お絹らの母親が始めた旅館だった。変わり行く街並みに取り残されたかのような、古くて趣のあるたたずまい。しかし、ここを発展させるつもりも、そして閉めるつもりもお絹にはないらしい。取り立てて宿泊客で混んでいるワケではないのに、秋聲のためにかいがいしく働くお絹に、だんだんと心惹かれていくが…。

スタッフ

監督:青山真治
脚本:青山真治 
原作:徳田秋聲 
プロデューサー:堀越謙三
撮影:たむらまさき 
音楽:長嶌寛幸 
美術:林千奈 

キャスト

嶋田久作
とよた真帆
ナシモトタオ
西條三恵
ケイコ・リー 

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