原題:Shall we dance?

ハリウッドが恋した恋。 日本の「Shall we ダンス?」から、世界の「Shall we Dance?」へ

2004年10月15日アメリカにて公開

2004年/アメリカ映画/106分/カラー/ビスタサイズ/ドルビーデジタル、ドルビーSR、SDDS 提供:ギャガ・コミュニケーションズ×日本テレビ×バップ/ オリジナル・サウンドトラック:ユニバーサル ミュージック/字幕翻訳:戸田奈津子 ギャガ・ヒューマックス共同配給

2005年10月14日よりDVDリリース 2005年10月14日よりビデオリリース 2005年4月23日、日劇1ほか全国東宝洋画系拡大ロードショー

公開初日 2005/04/23

配給会社名 0025/0145

解説



日本生まれのあの恋と人生の名作
『Shall we ダンス?』が、ハリウッドで甦る。

世界が恋した
『Shall We ダンス?』
1996年度の日本アカデミー賞で13部門を独占。全米でも、ナショナル・ボード・オブ・レヴューをはじめとする8つの外国語映画賞を受賞し、実写の日本映画として最高のヒットを記録した『Shall we ダンス?』。あの名作が新たな興奮、新たな感動と共に、豪華キャストのハリウッド映画となって甦った!全米で2004年10月15日に公開され、5週連続でトップ10内にランクインしたハリウッド版の『Shall we Dance?』は、その後世界56ヶ国での公開も決定し、イタリア、オーストラリア、スイス、アルゼンチンではNo.1を獲得する大ヒットを記録。アニメでもホラーでもない邦画のリメイクとして、異例の国境を越えた快進撃を続けている。

幸せに飽きたら、ダンスを習おう
今回のハリウッド版は、周防正行監督が紡ぎ出したコメディとドラマのバランスが絶妙な脚本を踏まえた上で、よりハートフルな人生讃歌に仕立てられている。主人公は、遺言書作成を専門にするシカゴの弁護士。順調なキャリア、幸福な家庭。何もかもが満たされているはずなのに、心のどこかに空しさを感じる。その思いを、長年連れ添った妻にも打ち明けられずにいた彼は、ダンス教室の窓辺にたたずむ美しい女性の姿に惹かれ、社交ダンスの世界に飛び込んでいく。情熱を持って打ち込める何か=ダンスを通じて、生きる意味やそれを支えてくれる人の大切さに気付いていく主人公。そんな彼の人生の再生を描いた本作は、オリジナルを上回るほどの深い感動と共感を味わわせてくれる。

ハリウッドで一番踊れる演技派、リチャード・ギア
オリジナル版で役所広司が演じたサラリーマン役、ジョン・クラークを演じるのは、前作『シカゴ』で華麗な歌とダンスを披露し、ゴールデン・グローブ賞を受賞したリチャード・ギア。年齢と共に輝きを増す彼の知的でチャーミングな個性は、シャイで心優しいジョンのキャラクターに、まさにピッタリ。加えて、劇中の社交ダンスのシーンでは、半年におよぶ猛レッスンの成果を存分に発揮し、プロ顔負けのステップで魅了する。また、彼との交流の中でダンスへの情熱を取り戻していく教師ポリーナに、ジェニファー・ロペス。オリジナル版で草刈民代が演じた、強さとしなやかさが同居したヒロイン役を見事に演じ上げ、新境地を開拓した。さらに、ジョンの妻ビヴァリー役で、『デッドマン・ウォーキング』のオスカー女優スーザン・サランドンが出演。本作を感動のドラマに仕立て上げた最大の貢献者ともいえる彼女の存在感は、ハリウッド版ならではの嬉しいサプライズになっている。

オリジナル版とも肩を並べる個性豊かな脇役たち
ジョンと同僚の隠れダンスおたく、リンク(オリジナル版で竹中直人が演じた役)には、『ターミナル』のスタンリー・トゥッチ。彼とジョンをパートナーにコンテストに出場する中年女性ボビー(オリジナル版で渡辺えり子が演じた役)には、『ブルース・オールマイティ』のリサ・アン・ウォルター。全編に渡って絶妙なコメディ・リリーフぶりを見せる。監督は『マイ・フレンド・メモリー』『セレンディピティ』など、丁寧な人物描写に定評があるピーター・チェルソム。彼自身、社交ダンスの聖地ブラックプールの出身とあって、ダンスのシーンでは、踊ることの楽しさと醍醐味が丸ごと伝わる、臨場感溢れる映像を作り上げている。そして原作者としてクレジットされているのは、もちろん周防正行監督である。

ストーリー




ジョンクラーク(リチャード・ギア)は、遺言書の作成を専門にするシカゴの弁護士。高級デパートに勤めるキャリアウーマンの妻ビヴァーリー(スーザン・サランドン)と2人の子供に囲まれた、幸福な暮らしを送っている。しかし彼自身は、心のどこかでむなしさを感じていた。そんなある日、通勤電車の中からぼんやりと外を眺めていたジョンは、社交ダンス教室の窓辺にたたずむ美しい女性の姿に目を留める。彼女は何を憂い、何を探して窓の外を見つめているのか?その答えが知りたい衝動を抑えきれなくなったジョンは、ついに電車を途中下車し、ダンス教室へと足を踏み入れる。

受付で彼を迎えた野は、あの女性ポリーナ(ジェニファー・ロペス)だった。彼女の説明に口を挟む余裕もなく、成り行きで入門クラスの一員になるジョン。しかし、彼の甘い期待に反して、レッスンを受け持ったのは、このダンス教室を主宰するミッツィー(アニタ・ジレット)という老婦人だった。レッスン終了後、別のクラスに通う中年女性のボビー(リサ・アン・ウォルター)とダイナーで食事をしたジョンは、競技ダンスの世界で活躍していたポリーナが、一年前のブラックプールノダンス・トーナメントで挫折を経験し、パートナーだった恋人とも破局して、傷心状態であることを知る。

それからと言うもの、ジョンはレッスンの日を心待ちするようになった。若者の間に混ざってなんとかマンボのステップをマスターしたとき、胸には、日常生活の中では味わうことの出来ない達成感が広がっていた。ある晩ジョンは、ダンス教室で見覚えのある顔と遭遇する。ロング・ヘアのカツラを被り、白い付け歯をむき出してラテンを踊りまくるその男こそ、ジョンと同じ法律事務所に勤めるリンク(スタンリー・トゥッチ)だった。「ダンスにハマっているのを知られたら、白い目で見られる。社内では内緒にしてくれ」と言うリンクとジョンは、以来、共通の秘密を抱えたもの同士の奇妙な絆で結ばれることになった。

が、ジョンの秘密は、本人が思っているほど、固く守られたものではなかった。夫の変化に気づき、浮気を疑ったビヴァリーが、探偵に調査を依頼し他のだ。彼と助手の調査によって、ジョンのダンス教室通いは、ビヴァリーの知るところとなってしまう。一方のジョンも、このままダンスを続けるかどうか迷っていた。レッスンの後、食事に誘ったポリ-ナにきつく断られたことが原因だった。「私と付き合いたくてダンスを始めたのなら、時間の無駄よ。」ただその頃既にジョンがダンス教室に通う理由は、ポリーナだけではなくなっていた。

ひょんなことからミッツィーハジョンに、ボビーのパートナーとしてコンテスト出場しないかと持ちかける。本番までは3ヶ月の間に、5種類のダンスをマスターしなくてはならない。隠して特訓態勢に入ったジョンは、ミッツィーとボリーナの特別指導を受けることになった。特訓を通じて、ジョンはめきめきと上達。そんな彼のひたむきな姿は、ミッツィーと共に夢中で指導に当たっていたポリーナにも、大きな影響を及ぼした。コンテスト前日。教室でジョンと二人っきりになったポリーナは、以前、ジョンの下心を疑ったことを誤り、自分がダンスを始めるきっかけになった出来事を話した。「あなたのきっかけは?」と彼女に訊かれ、「君だよ」と答えるジョン。「君の表情は、心の中の僕自身を表していたんだ。」その言葉を聞いたポリーナは、電気の消えた教室のフロアにジョンを誘い、共にタンゴを踊り始める。「感じるままに動いて」というポリーナの導きで、次第に感情を込めて踊ることを学んでいくジョン。1時間後、駅のホームにたたずむ彼の耳には、「明日も、今と同じように命の通った踊りを」というポリーナの声がこだましていた。

いよいよ訪れたコンテストの当日。会場の観客席ニハ、ポリーナやミッツィーはもちろん、探偵からコンテストのことを知らされた妻ビヴァリーと娘の姿もあった。極度の緊張と不安が交差する中、ジョンはボビーとともにダンス七フロアに立つのだった…

スタッフ

監督・・・ピーター・チェルソム
脚本・・・オードリー・ウェルズ
プロデューサー・・・サイモン・フィールズ
共同プロデューサー・・・マリ・ジョー・ウィンクラー
撮影監督・・・ジョン・デ・ボーマン
編集・・・チャールズ・アイアランド
美術・・・キャロライン・ハナニア
衣装・・・ソフィー・デラコフ
振付・・・ジョン・オコネル

原作・・・周防正行

キャスト

ジョン・クラーク・・・リチャード・ギア
ポリーナ・・・ジェニファー・ロペス
ビヴァリー・クラーク・・・スーザン・サランドン
リンク・ピーターソン・・・スタンリー・トゥッチ
チック・・・ボビー・カナヴェイル
ボビー・・・リサ・アン・ウォルター
ヴァーン・・・オマー・ミラー
ミス・ミッツィー・・・アニタ・ジレット
ディバイン探偵・・・リチャード・ジェンキンス

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