原題:Garfield

こんな猫見た事ない! マリスマキャットのガーフィールドが、遂にスクリーン・デビュー!

2004年/アメリカ/1時間21分/ビスタサイズ/日本語字幕:栗原とみ子 配給:20世紀フォックス映画

2010年12月03日よりDVDリリース 2010年05月21日よりDVDリリース 2005年05月27日より特別版DVDリリース 2005年02月22日よりDVDリリース 2004年10月1日、みゆき座ほか全国東宝洋画系にてロードショー

(C)2004 TWENTIETH CENTURY FOX “GARFIELD”and GARFIELD CHARACTERS: TM & © Paws. ALL RIGHTS RESERVED

公開初日 2004/10/01

配給会社名 0057

解説



全世界に愛されているカリスマ猫のガーフィールドが、3D-CG&実写でスクリーンに初登場!

 トークのネタにされたり、またBBキングやパティ・ラベルなどが参加したガーフィールドのトリビュート・アルバムが発表されて、ビルボードのチャートの上位にランキングした。ガーフィールドのキャラクター・
これまでに観たこともない、立ったキャラと等身大の生活感があり、なおかつ、身体を張ったリアクションで圧倒的な笑いと興奮を誘う、楽しさたっぷりののカリスマ・キャット。それがガーフィールドだ。
 そもそも、ガーフィールドは、1978年にコミック・ライターのジム・デイヴィス(59歳)が、「猫にもミッキー・マウス級のスーパースターがいないのはおかしい」という発想から生み出され、新聞に連載を始めるや、大ブレイク。現在、全世界の約2600以上の新聞に連載され、読者も2億6000万人を越えている。
 また、80年代にアニメ化されたシリーズは、エミー賞の常連になり、エミー賞を2年連続で受賞しているほど、作品的な評価も高い。
 その人気と評価のポイントは、ガーフィールドのキャラクターにある。まず、ガーフィールドの生まれは・イタリアン・レストランのキッチンなのだ。生まれた場所が関係しているのか、ラザニアが大好きで食欲もすさまじい。そのため飼い主のジョン・アーバックルからダイエットをさせられるが、ダイエット食品は大嫌い。また、猫なのにネズミをゲットするのが大の苦手だ。ネズミをつかまえろ、と言われるとテキトーなことを言って、ごまかしてしまうという世渡り上手でもある。また、月曜日が大嫌い。ガーフィールドにとって、月曜日はブルー・マンデー。様々なトラブルに巻き込まれてしまう。とはいえ、ガーフィールドはマイペースで、頭も良いこともあって、皮肉の一発でトラブルを鎮圧させてしまうこともある。そして、安心したら徹底的に寝る。立ったままでも寝てしまう。ただし、木登りは厳禁。木に登ることは出来ても降りることが出来ない。何かを気合いを入れてやっても、どこか隙があるところが、いかにもガーフィールドらしい可笑しさだ。さらに、エンターティナーでもある。ハリウッド進出を夢見たこともあったが、ガーフィールドが本領を発揮するのは、近所の塀の上で開くワンマン・コンサートだ。しかし・ガーフィールドをほめちぎるのも良くない。彼は天下一品のうぬぼれ屋だからだ。こうしたガーフィールドのキャラクターは、等身大のものであり、共感を覚える大人たちも多い。

 一方、ただ単純に可愛いというだけでなく、エキセントリックな彩りも備えたガーフィールドのビジュアルは、すべての世代から愛され、今回の実写版のCGI(3D-CG)の技術によって、より「身近にいる猫」に感じられ、よりキュートでポップでカラフルなビジュアルになっている。そんな「キャラが立っているのに、親近感を覚える」キャラのガーフィールドには、セレブのファンも多く、人気番組「トゥナイト・ショーのホス、ジェイ・レノにトークのネタにされたり、またBBキングやパティ・ラベルが参加したガーフィールドのトリビュートアルバムがが発表されて、ブルボードのチャート上位にランクインした。
 グッズは全世界で発売され、スティーブ・マーチンが主演した『LAストーリー恋の降る町』(91年)とマイケル・ダグラス主演『フォーリング・ダウン』(93年)ではガーフィールドのぬいぐるみが印象的なシーンに飾5れている。またガーフィールドがアメリカン・エキスプレスのCM出演やPEOPLE誌やザ・サタデー・イブニング・ホスト誌の表紙を飾り、オペラ出演や、2002年にはデイトナの国際レースにガーフィールドを描いたレース・カーが出場するなど、彼の話題は事欠かない。

 エンターテイメントの世界を席捲してきたガーフィールド。今回、そのガーフィールドの声を担当するのは、『ロスト・イン・トランスレーション』(03年)で、本年度のアカデミー主演男優賞にノミネートされたビル・マーレイ。マーレイは、「サタデー・ナイト・ライブ」時代に、悲惨な目にあい続ける粘土の人形を使った実写&クレイ・アニメの「Mr.ビル」の声で大評判を取ったこともあり、また、皮肉屋で気まぐれで怠け者の男が、一発奮起するという芸風も得意としていることもあって、ガーフィールドの声の役にはうってつけだ。マーレイの声の演技によって、CGIのガーフィールドが「生ガーフィールド」化して感じられるところも、大きな見どころだ。
ほかに、『X-MEN2』(03年)や「スパイキッズ』(01年)などで、映像テクノロジーと演技の絶妙のコンビネーションを見せているアラン・カミング、『ドラムライン』のマーチング・ドラマー役でブレイクし、シンガーとしても活躍中の大器ニック・キャノン・視聴率ベストテンの上位が定位置の人気番組「ふたりは友達?ウィル&グレイス」のデブラ・メッシングなどが、人気キャラクターの声を担当している。
 一方、実写に出演している俳優には、『ラットレース』(01年)や『ニューヨークの恋人』(02年)などで、ノリの良いユーモア・センスを見せているブレッキン・メイヤーが、ジョン・アーバックル役を演じる。アーバックルは、ガーフィールドの飼い主でもあるマンガ家で・性格はすこぶる良いがトホホなおマヌケを連発する独身男だ。そのアーバックルがデートに誘うものの、いつも都合良く断り、ガーフィールドが最高に怖い人として恐れる獣医のリズ・ウィルソン役には、「ラストサマー」(97年)や『タキシード』(02年)などのジェニファー・ラヴ・ヒューイットが扮している。
 そして、監督は、『ビルとテッドの地獄旅行』(91年)や『ハロルド・スミスに何が起こったか?』(99年)、『サンダーパンツ!』(02年)などの傑作エンターテン卜作品を次々と発表しているビーター・ヒューイット。日常的なエピソードにユーモアを加えるストーリーテリングの妙味、CGlと身体を張ったスラップスティック・コメディの合体が生み出すエネルギッシュな笑い、心理分析の確かさも光るキャラクター描写、既成概念にとらわれない発想の豊かさとスケールの大きさなどが、ヒューイットの演出の真骨頂だ。
 しかも、ガーフィールドの人間臭くて刺激的で、それでいてファンタジックで可愛らしく、スペクタクル性もある世界観は、ヒューイットの監督としての個性ともハマりにハマる。はじける演出とキャラクターの活躍は、まさにガーフィールド・ワールドにうってつけである。
 また日本語吹替え版では、ガーフィールドの声で藤井隆がパリウッド映画の吹替えに初挑戦。お笑いからシリアスまで演じる幅広い彼の才能が、ガーフィールドに新しい命を吹ぎ込んでいる。

シニカルだけど憎めない。それでいてファンタジックで可愛らしく、スペクタクル性もある“ガーフィールド・ワールド”がついにニャニャーンと日本上陸!!

ストーリー



 うららかな朝、ガーフィールド(声:ビル・マーレイ)は今日もお目覚め。なかなか起きない飼い主のジョン・アーバックル(ブレッキン・メイヤー)を力づくで起こし、いつもの1日が始まる。シャワー中のジョンにいたずらし、朝食はいつでも過剰摂取(←食い過ぎ)。ギャル猫探して外をふらつきながらも、盗み食いのチャンスは逃さない。今日はおっとり猫ナーマルと恐犬ルクを出し抜き、牛乳とラザニアを奪取!家に帰れば「ネズミを捕まえろ」という飼い主ジョンの命令にしっかり応える——フリをするため、ネズミと結託し一芝居打つことに。
 ガーフィールドの日常はいつもこんなふう。

 その日、ジョンはガーフィールドを連れ動物病院を訪れる。ジョンのお目当ては、病院で働くキュートな女性獣医リズ(ジェニファー・ラヴ・ヒューイット)。だがそのことが、ガーフィールドヘ最悪な事態を引き起こす。なんと、ジョンがリズから犬をもらいうけてしまったのだ!犬の名はオーディ。大嫌いな犬と暮らすことになったガーフィールド。そういえば今日は、ガーフィールドにとって縁起の悪い“月曜日”だ……。

オーディをなんとか追い出そうとするガーフィールドだが、すべてが空まわり。そんなある日、ジョンはリズとオーディを連れてドライブに出かける。こっそり隠れてついてきたガーフィールドが訪れたのはドッグショー会場だった。ショーをめちゃくちゃにしているガーフィールドを尻目に、見事なパフォーマンスを披露するオーディ。それがテレビショーのキャスター、ハッピー・チャップマン(スティーブン・トポロウスキー)の目にとまる。
 おもしろくない!やることなすことうまくいかないガーフィールドは、ある夜、ちょっとしたイタズラ心からオーディを家の外に追い出してしまう。だがオーディはそのまま行方知れずに。街中を探し回るジョンとリズ。手がかりすら見つからない事態に、ガーフィールドもいつしか罪悪感が……。

 その頃オーディは、ドッグショーで出会ったチャップマンの元にいた。地方局のキャスターに嫌気がさしていた彼は、見事な芸を持つオーディを利用して自分をニューヨークのテレビ局に売り込もうと画策。ジョンより先回りしてオーディを捕まえたのだ。
 そんな中、ガーフィールドは、偶然チャップマンとテレビに映っているオーディを目撃する。大変だ!いつしかオーディに親しみを覚えていたガーフィールドは、オーディを取り戻すため、ひとり(一匹?)テレビ局に向かうことを決意する…!

スタッフ

監督:ピーター・ヒューイット
製作:ジョン・デイヴィス
脚本:ジョエル・コーエン&アレック・ソコロウ
コミック‘GARFIELD'より
原作:ジム・デイヴィス
製作総指揮:ニール・マクリス
撮影:ディーン・カンディ,ASC
美術:アレクサンダー・ハモンド
編集:ピーター・バーガー,A.C.E.
衣装:マリー・フランス
共同製作:ミシェル・インペラート・スタービル

アニメーション監修:クリス・ベイリー
音楽:クリストフ・べック
音楽監修:スプリング・アスパース
視覚効果:リズム&ヒューズ・スタジオ
キャスティング:リサ・ブラモン・ガルシア,CSA
        ブレナン・ドゥ・フレスン,CSA

キャスト

ジョン:ブレッキン・メイヤー
リズ:ジェニファー・ラブ・ヒューイット
ハッピー・チャップマン:スティーヴン・トボロウスキー
ガーフィールド<声>:ビル・マーレイ
ルイス<声>:ニック・キャノン
パースキティ<声>:アラン・カミング

日本語吹替え版
ガーフィールド<声>:藤井隆

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