2003年/日本/カラー/118分/DTSステレオ/ 配給:「アイ・ラヴ・ピース」全国配給委員会

2003年12月20日より銀座シネパトスにてロードショー

公開初日 2003/12/20

配給会社名 0387

解説



「アイ・ラヴ」シリーズ最新作、アフガニスタンの戦禍をテーマに。
本作「アイ・ラヴ・ピース」は、ろう者が主人公の前作「アイ・ラヴ・ユー」・「アイ・ラヴ・フレンズ」に続くシリーズ第三作目にあたります。
命と平和をテーマに、地雷による義足のアフガニスタンの少女とろう者の義肢装具士とのふれあいを描きます。途絶えることない戦禍に見まわれてきたアフガニスタン。人々は、今なお国内に埋まる1,000万個の地雷によって、戦争の傷跡と隣り合わせの生活を強いられているのです。

義足製作支援の現状を、日本映画初のアフガニスタンロケを交え、島根県大田市で。
この映画は、アフガニスタンで最も関心の高い、日本の義足製作支援活動をテーマとする、初めての作品です。
また、今まではボランティアを“される側”と捉えられがちだった障害者の国際貢献や社会的貢献の可能性も交え、世界遺産暫定リストに登録中の石見銀山を含めた歴史ある街・島根県大田市と、日本映画では初めて、アフガニスタンの首都・カブールでのロケが敢行されます。

現地オーディションにて、アフガニスタンの少女が来日。
監督は、「遥かなる甲子園」など、社会的な作品を数多く手がけた、『アイ・ラヴ』シリーズ前2作に続く大澤豊。アフガニスタンの少女・パリザットに、現地のオーディションにより選ばれ、実際に対戦車地雷によって右足を失った少女、アフィファ。義肢装具士の花岡いずみを、前2作で主演をつとめたろう者の女優、忍足(おしだり)亜希子が演じます。

ストーリー



花岡いづみ(28歳)は大田市大森の中沢ブレイスで義肢装具士を目指して働いている。先輩の久保がNGOの一員として、地雷で手足を失った子どもたちの救援にアフガニスタンへ行くという。いづみは”私も参加したい”と休暇を願い出た。 社長の中沢は、ろう者のいづみを心配したが”自らの可能性に挑戦したい”といういづみの真摯な申し出に根負けする。
はじめて訪れるカブールの街は戦争の傷跡も生々しく行き交う人々の中に手足を失くした痛々しい姿が目に付く。 NGOの診療所で忙しい毎日を過ごしていたいづみは、ある日パリザットに出会う。地雷で片足を失った少女は、暗く狭い建物の片隅で兄と肩を寄せ合って暮らしていた、いづみは思う。”大森の地で、松葉杖なしで歩ける義足をつくってあげたい。” いづみとパリザット、言葉(手話)も生活習慣も違うふたりの間は失敗の連続だった。それでもまわりの仲間たちが惜しまず応援してくれる。
挫折しそうないづみに徹夜で技術指導する中沢、一日も早くパリザットが歩けるように・・・そしてアフガニスタンに平和の緑が蘇ることを信じて・・・。

スタッフ

監督:大澤 豊
撮影監督:岡崎宏三
製作:有限会社こぶしプロダクション
   映画「アイ・ラヴ・ピース」製作上映委員会
配給:「アイ・ラヴ・ピース」全国配給委員会
   有限会社 インディーズ
   有限会社 こぶしプロダクション
   「アイ・ラヴ・ピース」製作上映委員会

キャスト

花岡いづみ:忍足亜希子
パリザット:アフィファ
久保学:林 泰文
安里美佳:三船美佳
日田英夫:宍戸開
山村絵里:佐藤康恵
中沢龍介:山本圭
野川幸:星由里子
中沢紀子:酒井和歌子
榊原教授:田村高廣
河島真菜:岡崎愛
高橋翔太:神田竜弥

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