人生は、忘れものをさがす旅

2003年/日本/103分 配給:シネマクロッキオ

2004年09月10日よりDVD発売開始 2004年9月10日よりビデオレンタル開始 2003年12月20日より新宿トーアにてロードショー

(C)2003「いつかA列車に乗って」製作委員会

公開初日 2003/12/20

配給会社名 0196

解説


人との関わりが呼び込む感動や痛み、
想い出の記憶、その温もりと人生を描きたい

歴史の重みを感じさせるジャズBAR「A-TRAIN」。店を訪れる客それぞれの人生、女と男の愛と人間模様を描きながら、心の対話を情感豊かに写しとった心温まる感動作が誕生した。
内田吐夢監督の珠玉の名作『たそがれ酒場』(1955年)をリメイク。テレサ・テンから堀内孝雄まで手掛ける作詞家の大御所、荒木とよひさの初監督作品である。人と人との繋がりが希薄になった現代にこそ、人との関わりが呼び込む感動や痛み、想い出の記憶、その温もりと人生を描きたいと、自ら企画しメガホンをとった作品だ。
監督の想いに賛同し、津川雅彦を筆頭に小林桂樹、峰岸徹などの豪華キャストが集まり、それぞれの持ち味を最大限に生かした見ごたえある作品に仕上がった。また、クエンティン・タランティーノ監督『キル・ビル』に大抜擢されハリウッド・デビューを果たした栗山千明が英語を駆使して可憐な美少女を、真矢みきが華麗な歌姫を演じるのも魅力の一つ。さらに、荒木と長年タッグを組んできた日本歌謡界の重鎮・三木たかしが音楽監修、渡辺匡として演技も披露。サックス奏者加藤大治郎、佐々木エヘラ俊一、松林末太郎といった豪華ジャズメンも参加した迫力の演奏で、爽快感としっとりとした感動が観客を包み込む。

ストーリー


ジャズBAR「A-TRAIN」。昭和の面影を残すその店に、今宵も梅田茂一郎(津川雅彦)が現れた。店には、サックスとピアノのリハの音色が流れている。丸山健一(加藤大治郎)とピアノに向かう江藤(渡辺匡)の気をそらさないように、そっとカウンターに歩み寄り“指定席”につく梅田は、開店前から座る常連客のひとりだ。
ジャズ・クラブの演奏に魅了された客が、ひとり、またひとりと訪れる。志賀(愛川欽也)の恋人・洋子(神野美伽)は、ある決意をもって店にやってくる。元検事の平松(小林桂樹)は、現役を引退し、人生の忘れ物を探すために大好きなジャズを聴き、酒を飲みにくる。ベティは、バーのママで新しいお店をオープンさせようと意欲を燃やしている。また、客だけでなく、店に勤めるユキ(栗山千明)は、恋人鱒見(俊藤光利)と駆け落ちしようか迷っているし、専属歌手のアンナは、幼い娘を抱えたシングルマザー。健一は、楽屋に住み込み作曲の勉強をしながら店で働くが、このまま夢を追い続けていくべきか思い悩んでいる。
ここ「A-TRAIN」は、そんなそれぞれの人生が結びつき、またほどけていくように人間模様を生み出す場所である。そしてまた今宵もここで、様々な人生のドラマが始まる……。

スタッフ

監督:荒木とよひさ
製作:鍋島壽夫
プロデューサー:貝原正行、柴田耕二
企画:荒木とよひさ
脚色:中島信昭
オリジナル脚本:灘千造(「たそがれ酒場」より)
撮影:岡雅一
美術:丸山裕司
編集:大畑英亮
音楽:デニスアンドマミ
音楽監修:三木たかし
録音:志満順一
協力プロデューサー:塩谷慶一、小林千恵
照明:清野俊博
助監督:中西健二

キャスト

津川雅彦
加藤大治郎
真矢みき
栗山千明
真由子
小倉一郎
穂積ぺぺ
春田純一
愛川欽也
神野美伽
石田太郎
ベティ
中村育二
渡辺匡
峰岸徹
小林桂樹

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