メイ
原題：may
東京国際ファンタスティック映画祭2003正式出品作品::http://tokyofanta.com/
2003年6月6日全米初公開
2002年／アメリカ／カラー／94分／ 配給：アートポート
2004年4月24日よりシアターイメージフォーラムにてロードショー
公開初日 2004/04/24
配給会社名 0014
解説
内気でコンプレックスに押しつぶされそうな女の子メイ。
幼い頃からまわりと馴染めず、唯一の友達は母親がくれた人形のスージーだけ。大人になり、はじめて恋人や友人ができるが、努力がぜんぶ裏目に出て彼らとの関係も長続きはしない。
誰にも愛されないさびしさをうめるために彼女がとった行動とは、自分の手で友だちを造りだすことだった。メイは最高の材料を求め、大好きな彼の手や同僚の女友達の首など、それぞれの美しいパーツを集めるのだが……。
ラッキー・マッキーの初監督作品「MAY−メイ−」は、ホラー・ムービーという枠にとらわれない、鮮烈なイメージを観客の心に刻み込む。登場人物の生々しいリアルさが、絵空事のホラー・ムービーとは一線を画しているのだ。
それは、映画史上もっともいたたまれない・・・・・・・ヒロインと言える、メイの存在感のためだ。
メイが心に抱いている寂しさは、誰にとっても身近なもので、彼女が恋人や友人との関係で空回りするたびに、観ている方も歯がみするような気持ちになってくる。コンプレックスと自己愛が混ざり合ったどろどろとした感情。
孤独の中でもがく少女の姿を、かつて（現在）の自分と重ね合わせずにはいられないのだ。
そういった意味でこの作品は、青春時代の苦い思い出や先走り気味の行動を繊細に描いた秀逸なティーン・ムービーともいえる。
プロデューサーがこの作品で最も惹かれたのも、人間の感情が織りなすテクスチャーだった。プロデューサーとマッキー監督は7ヶ月間掛け、才能ある若手の役者を集めた。
「17歳のカルテ」で神経性無食欲症のジャネットを熱演したアンジェラ・ベティスをメイ役に配したことで、この映画の成功は8割方決まったと言えよう。本作でベティスは、多数の映画祭で女優賞を受賞、「ポルターガイスト」のトビー・フーパー監督最新作「The Toolbox Murders」での主演も決定し注目を集めている。さらに、ジェレミー・シスト「白い嵐」、アンナ・ファリス「最終絶叫計画」シリーズ、ジェームズ・デュヴァル「ドニー・ダーコ」等、実力派の若手俳優の競演も見応え十分だ。
ストーリー
幼い頃から右目が斜視で、容姿や正確にコンプレックスを持っていたメイ（アンジェラ・ベティス）には友達がいなかった。唯一彼女はが話せる相手は、母が与えてくれたアンティークの人形だった。そんなメイも大人になり、初めて恋をした。彼は車の修理工で働く青年アダム（ジェレミー・シスト）で、メイは特に彼の大きな手を気に入っていた。なんとか彼の視界に入るため、行きつけのカフェで待ち伏せしたり、偶然を装い道でぶつかったり、ありとあらゆる手をメイは使う。ホラー映画好きのアダムは、一風代わったメイを気に入り、２人は付き合うことになる。同じ頃、メイは首のラインが素敵な同性の同僚、ポリ(アンナ・ファリス)からアプローチを受ける。誰かが自分に興味、ましてや好意を持ってくれたのは初めてのメイは、彼女との関係にも流され、レズビアンの彼女ができてしまう。二つの幸せを手に入れたかに思えたメイだが、２人との関係は長く続かなかった。アダムに好かれるための努力は全て空回りし、裏目に出てしまった。そして彼はだんだんとメイを避けるようになった。さらに、ポリ−は浮気性で、別の彼女を連れ込んではメイの前でいちゃついた。メイにとって初めての裏切りだった。彼にはふられ、彼女に裏切られたメイは、再び独りになる孤独に恐怖と怒りを覚えた。
メイはバス停に座り、街を行き交う人々を呆然としながら見つめ、つぶやいた「美しいパーツはいっぱいあるのに、美しい完全体はないのよね。」その時メイは、偶然隣に居合わせた美しい刺青の青年を誘い、アパートに連れ込んだ。しかし青年はメイの奇妙な行動を気味悪がり、彼女を拒絶。その時、何かがメイの中で弾けた。近くに置いてあったハサミを握り、メイは青年に襲い掛かった。血の滴るハサミを手に、彼女はふとあることを思いついた。
「友達ができないのなら、自分で創ればいいんだ・・・」
理想の『友達』を求め、メイは美しいパーツを集めだした。最初はアダムの手、そしてポリ−の首。次は浮気相手の長い足。美しい刺青の入った腕。それぞれのパーツを持ち帰り、メイは一つずつ丁寧につなぎ合わせる。
スタッフ
監督：ラッキー・マッキ−
キャスト
アンジェラ・ベティス（「ブレス・ザ・チャイルド」「１７歳のカルテ」）
ジェレミ・シスト（「エンジェル・アイズ」）
アナ・ファリス（「絶叫計画」シリーズ）
LINK
□公式サイト□IMDb
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http://www.maythemovie.com/
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