原題:Legally Blonde 2: Red, White & Blonde

映画史上最高にキュートでオシャレなヒロイン、 あのブロンド娘が帰ってきた!

2003年/アメリカ/カラー/94分/DTS / Dolby Digital 配給:20世紀フォックス映画

2010年06月25日よりDVDリリース 2004年11月26日よりDVD発売開始 2003年11月15日よりみゆき座ほか全国東宝洋画系にてロードショー

公開初日 2003/11/15

配給会社名 0057

解説

ハイヒールの音も高らかに、あのブロンド娘が帰って来た!前作で世界中の映画ファンのハートをわしづかみにし、ピンファッション旋風を巻き起こしたエルウッズ。ブロンド=おバカという世間の思いこみもなんのその、ハーバード・ロースクールに入学し、何があってもめげない&落ち込まないポジティブなパワーで周囲の偏見をクリア。初の法廷でアッパレな勝利をおさめた彼女は、映画史上最高にキュートでオシャレなヒロインだ。
そんなエルが、今回、ピンクの勝負服で乗り込んで行くのは、アメリカの政治の中心地ワシントンD.C.。目的は、チワワの愛犬ブルーザーのママを、化粧品の動物実験から救うこと。そのために女性下院議員のスタッフの一員となったエルは、濃紺スーツの政治家集団の中で浮きまくり。それでも、持ち前の気だてのよさとバツグンの行動力で、いつのまにか抵抗勢力を味方につけ、「ブルーザー法案」の通過に向けて快進撃を続けていく。
その胸のすく活躍ぶりが、前作以上にパワー・アップしたのは言うまでもない。意地悪な先輩スタッフやカタブツの古株議員など、今回、エルが立ち向かうのは、ハーバードのクラスメイトが幼稚園児に見える百戦錬磨の強敵ぞろい。見ているほうも「がんばれ、エル!」と、思わず応援モードに力が入る。その期待に応えて大奮闘するエルが、どんなエラい相手にもホンネでぶつかっていき、かけひきと建前が横行する「ワシントンの常識」を覆していく様は、まさに痛快。自分を信じ、心の声に従って前進し続けるエルの姿には、誰もがとびきりの元気をもらえること請けあいだ。
そんなヒロインの魅力を強力に盛り立てるのが、チワワの愛犬ブルーザーの存在。とくに今回は、ブルーザーの家族の問題がドラマの発端になっているとあって、劇中の彼はキーマンとも言うべき存在感を発揮。中盤には、あっと驚く秘密が明かされるというお楽しみも用意されている。
そのブルーザーとエルが披露する華麗なるファッションも、本作の大きな魅力だ。前作よりもオトナっぽさを増したエルが身につけるのは、シャネル、ドルチェ&ガッバーナ、モスキーノといった人気ブランドの数々。それらと絶妙にコーディネートされたブルーザーの衣装は、日本上陸で話題を呼ぶフィフィ&ロメオが担当。愛犬家の目を釘付けにする愛らしい装いで大いに楽しませてくれる。
エルを演じるのは、1作目でゴールデン・グローブ賞の候補になり、ハリウッドのトップ・スターの仲間入りを果たしたりーズ・ウィザースブーン。1500万ドルのギャラを手に、当たり役にカムバックした本作では製作総指揮も兼ね、一段と磨きのかかったチャーミングな演技で魅了する。共演は、2度のアカデミー賞に輝くサリーフィールドを筆頭に『ザ・エージェント』(96)のレジーナ・キング、人気コメディアンのボブ・ニューハートといったベテランがズラリ。また、エルの婚約者エメット役のルーク・ウィルソン、エルの親友で美容師ボーレット役のジェニファークーリッジなど、1作目でおなじみになった顔ぶれが、今回もエルの活躍をしっかりサポートする。
監督は、デビュー作の『Kissing ジェシカ』(01)でロサンゼルス映画祭の観客賞を受賞し、注目を集めた新鋭チャールズ・ハーマン=ワームフェルド。「爆笑すると同時に温かいハートのある作品を」というウィザースプーンの期待を担ってメガフォンをとった彼は、フランク・キャプラの往年の名作『スミス都へ行く』(39)の精神を継ぐヒューマンな演出に、腕の冴えを発揮。エルのスピーチが議会に政治改革の嵐を呼ぶクライマックスを、感動的に盛り上げていく。そのワームフェルドを支えるスタッフには、美術のミッシー・スチュワート、衣装のソフィーデ・ラコフ・カーボネル、音楽のロルフ・ケントら、1作目と同じメンバーが集結。また、撮影監督には、『アウト・オブ・サイト』(98)などスティーヴン・ソダーバーグ監督とのコラボレーションで知られるエリオット・デイヴィスが加わり、ファッショナブルな絵作りに大きく貢献している。

ストーリー

ハーバード・ロースクールを優秀な成責で卒業し、大手法律事務所の一員となったエル・ウッズ(リーズ・ウィザースプーン)。仕事もプライベートも絶好調の彼女は、3ヵ月後に控えたエメット(ルーク・ウィルソン)との結婚にむけて、忙しい日々を送っていた。彼女が結婚式の会場に選んだのボストン・レッドソックスの本拠地であるフェンウェイ・パーク。その晴れの日に、愛犬ブルーザーの家族も招待しようと思い立ったエルは、探偵を雇ってブルーザーのルーツを調査。ブルーザーの母親が、同じボストンにいることをつきとめる。が、居場所を肪ねてみてビックリ。なんとブルーザーのママは、動物実験の施設でモルモットにされていたのだ。
なんて非犬道的な!と、動物の権利のために上得意のクライアントと闘うことを事務所の会議で提案するエル。しかし商売第一のボスからあっさり却下され、おまけにクビを言い渡されてしまう。せっかくうまくいきかけたキャリアを失って、エルは落ち込みのドン底へ。と思いきや怒涛の勢いで立ち直った彼女は、目標を政治の世界にシフト。化粧品用の動物実験を禁止する法律を作ろうと、ワシントンD.C.に乗り込んで行く。
エルが向かったのは、ハーバードの先輩で、ビーグル犬の飼い主でもあるヴィクトリア・ラッド下院議員(サリー・フィールド)のもとだった。彼女のスタッフの一員に迎えられたエルは、さっそく自分のデスクまわりをピンク・アイテムでデコレート。地味をモットーとするスタッフたちのあいだで思いっきり浮き上がる。そんな彼女を1日も早く辞めさせたいと考えたお局スタッフのグレース(レジーナ・キング)は、エネルギー・商業委員会の場違いな公聴会でエルにわざと発言をさせ、早くも法案提出の芽を抽み取ってしまう。たった1日で大きな壁にぶつかり、大ショックのエル。そこに思わぬ救いの神が現れた。ホテルのドアマンのシド(ボブ・ニューハート)だ。情報通の彼の指導を受けたは、議会の人脈と政治のノウ・ハウを猛勉強。さらに悪友の美容師ポーレット(ジェニファー・クーリッジ)の助けを借りて、ベテラン下院議員のリビー・ハウザー(ダナ・アイヴィ)を、行きつけの美容室でキャッチする。実はリビーは、先の委員会でエルに鉄槌を下した人物。シドの情報によれば、カタブツのイメージを変えたがっているとのことだったが、エルの猛アタックに対する反応は冷たい。しかし、そんなリビーも、得るが自分と同じ女子社交クラブ〈デルタ・ヌウ〉の出身と知って、たちまち態度が豹変。エルの話に真剣に耳を傾けた彼女は、動物実験を禁止する「ブルーザー法案」の提出者になることに同意する。
エルが次に味方にすべき人物は、エネルギー・商業委員会の委員長をつとめるスタンフォード・マークス下院議員(ブルース・マッギル)だったが、彼とエルは、ひよんなことからブルーザーとマークスの愛犬レズリーのおかげで固い友情で結ばれることになった。
かくしてリビーの手で提出された「ブルーザー法案」は、マークスの委員会で審議されることになり、エルも公聴会で証言の機会を与えられた。委員会の大勢が法案却下に傾くなか、ブルーザーと共に証人席に座るエル。シドのくれた極秘資料を元にスピーチを始めた彼女は、委員たちの心の琴線に触れまくり、事態を有利な方向へ導いていく。最後には、愛犬レズリーにまつわるマークスの重大発言も飛び出し、「ブルーザー法案」は一気に委員会を通過!…と思いきや、そこに思いがけない横槍が入り、エルは絶体絶命のピンチに立たされてしまう。果たして審議の行方は?そしてエルは、本当にブルーザーのママを救うことができるのか!?

スタッフ

監督:チャールズ・ハーマン=ワームフェルド
製作総指揮:リーズ・ウィザースプーン
製作:マーク・ブラッド AND デヴィッド・ニックセイ
脚本:ケイト・コンデル
撮影:エリオット・デイヴィス
美術:ミッシー・スチュワート
編集:ピーター・テシュナー
衣裳:ソフィー・デ・ラコフ・カーボネル
音楽:ロルフ・ケント

キャスト

リース・ウィザースプーン
サリー・フィールド
レジーナ・キング
ジェニファー・クーリッジ
ブルース・マッギル
ボブ・ニューハート
ルーク・ウィルソン

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