ひ・と・め・ぼ・れ

第11回アジアフォーカス・福岡映画祭2001正式出品作品::http://www.focus-on-asia.com

2000年/台湾/カラー/94分/ 配給:ニューウェイブ

2003年11月25日よりDVD発売&レンタル開始 2003年11月25日よりビデオ発売&レンタル開始 2003年6月28日より新宿ジョイシネマ3にてレイトロードショー

公開初日 2003/06/28

配給会社名 0379

解説


『たそがれ清兵衛』(02)で各映画賞の女優賞を独占した宮沢りえが、『遊園驚夢華の愛』(02)でモスクワ国際
映画祭最優秀女優賞を受賞する以前に、台湾で撮影した話題作。本作は第37回台湾金馬奨審査員大賞を獲得。交通課の婦人警官・ジンウェン(宮沢りえ)に一目惚れしたタクシー運転手アチュアン(チゥ・チョンハン)はジンウェンの気をひこうとあの手この手で、交通違反を繰り返す。車を運転することが生きがいのタクシー会社を経営している父、解剖医でホルマリン浸けが趣味の母、爆発を繰り返す実験マニアの妹や同僚の運転手も変わった人たちばかりに囲まれた毎日の中でのユーモラスな日常がアチュアンの恋模様とともに慌ただしく流れていく。産気づいた客を病院に連れて行くために、道を逆走してしまうような純粋な心を持つタクシー運転手の暴走した一途な恋の行方は…。共演は台湾のテレビドラマで人気を博しているチゥ・チョンハン、本作でアチュアンの父親役を頼りなくもコミカルに演じて台湾金馬奨最優秀助演男優賞を受賞したタイパオ。監督にはチャン・ホアクン、チェン・イーウェンという台湾の新旧の才能がジョイント。チャン・ホアクンは『恋恋風圃(87)』や『悲情城市』(89)等のホウ・シャオシェン監督作品のプ
ロデューサーとして数多く製作に携わり、80年代台湾ニューウエーブを支えてきました。チェン・イーウェンはエドワード・ヤン監督の助監督を経て短編映画『暴力の情景』(94)で第7回台北映画賞非商業作品部門大賞受賞を始め、長編デビュー作となる『jam』(98)は日本でもロングランヒットを記録し、『現実の続き夢の終わり』(99)では主演に水野美紀と柏原崇をすえた日本との合作映画を監督。音楽にはフォークソングから政治色の濯い作品まで幅広く手がけ”台湾のボブ・ディラン”と称されているロオ・ダーヨウの力強くもリズミカルな音が作品の持つテンポの良さをさらに際立たせています。

ストーリー


雑多な人々が住む台北の街で、タクシー運転手をしているアチュアン(チゥ・チョンハン)は、毎日いろいろな客を乗せている。夫の浮気をぼやく女や家族の秘密を打ちあけてしまう子供、誘惑する中年女性…。金の無い乗客に金を貸してしまうほど人の良いアチュアンは新車をアディと名付けるほど愛し、車を運転することが大好きで恋愛をすることにまるで関心がない。タクシー会社を経営している父親は30年の間、1日も運転を欠かしたことがなく運転をすることが何よりもの生きがい。法医学者の母親は死体の検死を仕事に持ち、ホルマリン漬けが趣味である。爆発を繰り返す実験マニアの妹やパラパラ死体を収拾した報酬で小遣い稼ぎをする隣人など、運転手仲間にも変わった人たちばかり。妹がめでたく結婚した日に「僕は結婚はしない」と両親に宣言するが、それを聞いた父親は親不孝者と怒り、母親は仕事も手につかなくなってしまう。なんとか女性に興味を持たせようと父親はアダ
ルトビデオまでも借りてくる始末。そんなある日、取締りをしていた婚人警官ジンウェン(宮沢りえ)にスピード違反で違反切符を切られる。それが運命の出会いだった。ジンウェンに一目ぼれしてしまったアチュアンは自分を彼女に印泉付けるため、そして彼女の顔を見るためにあの手この手で交通違反を繰り返す。アチュアンが恋をしていることに大喜びの両親は、ジンウェンの気を引くために勤務表を手に入れたり、恋のアドバイスしたり息子の恋愛をあれこれ手助けする。ジンウェンの前で何度も交通違反を繰り返すアチュアンにとうとう根負けした彼女はそ
っと違反切符とともに自分の亀話番号を手渡す…。

スタッフ

監督:張華坤(チャン・ホァクン)、陳以文(チェン・イーウェン)
プロデューサー:イエ・チェンチャオ、チャン・ホアクン
脚本:スー・チャオビン
撮影:ツァイ・チェンタイ
音楽:ロオ・ダーヨウ
録音:ドウ・ドウチ
編集:チェン・ボーウェン
美術:ツァイ・チャオイー

キャスト

ジンウェン:宮沢りえ
アチュアン:チゥ・チョンハン

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