2003年/日本/ 配給:東映 製作:東映、東映ビデオ、日本出版販売、ピラミッドフィルム、ケイダッシュ、トゥループロジェクト、東京映像工房

2004年03月21日よりDVDリリース 2003年9月13日より東映邦画系にてロードショー公開

(c)2003 Film Committe GOO

公開初日 2003/09/13

配給会社名 0004

解説


CM界から映画監督へ
自称鬼才・奇才の多いCM界で、誰もがその才能を認めるひとりグ・スーヨン。「私、脱いでもすごいんです」(TBC)やウルフルズ・堂本剛の「GERAID」(資生堂)など印象的なCMを数多く作った彼が、今回はじめて映画に挑む。「描きたい対象、そして訴えたい事柄を煮詰めて、“言いたいこと”ではなく、“言わなければならないこと”にまで昇華する作業が必要」と語る監督自身による同名小説をもとに、危なっかしくてヤバい少年たちを淡々としたタッチで描きながら、生気のない現代をパワフルかつ優しく貫いてゆく。
脚本は、コピーライターである監督の実弟・具光然。性的表現、暴力描写、ドラッグなどのタブーをポジティブにとらえ直し、過激さとやさしさの同居する新しい価値観を提示する。市原隼人、中島美嘉、池内博之、矢沢心ら、個性的で勢いのある若手キャストに加え、目を見張る豪華共演陣が結集。また、主題歌を担当するGICODEは、ロック系バンド“RIZE”のヴォーカルであるジェシーのソロユニット“SORA3000”と、ラッパー・ZEEBRAの実弟でヒップホップ界注目の“SPHERE of INFLUENCE”の強力コラボレート。熱いふたりの楽曲が、観る者たちをさらに過激に煽る。〈少年犯罪〉〈マイノリティ〉といったきわどい内容に踏み込みながら、不思議な明るさとパワーが溢れる、ヤバくてちょっとコミカルな〈新感覚エンタテインメント〉が遂に誕生した——。

ストーリー


なにもすることがなかったので、少年は、姉の死体といっしょに、シアワセを探しに出かけた。
2003年、東京・渋谷。
ヒデノリ、ヘラヘラ笑って生きている。由美、イライラ怒って生きている。タロー、フラフラ気ままに生きている。ヒデノリの姉・ナナコ、手首を切って生きるのをやめた。
“姉ちゃんに韓国を見せてあげたい”ヒデノリのとんでもない計画。万引きをネタにまず由美を巻き込む。ナナコの死体を病院から盗み出す。二人の押すストレッチャーが夜の闇を静かにすべっていく。なにも知らずクルマでやって来たタロー。強引に計画へ引きずり込まれ、博多へ向かって走り出す。三人と一体のヤバい旅の始まり。それは、偶然なのか?必然なのか?東名高速を西へとひた走る白いオンボロマークⅡ。ナナコが腐らないようにドライアイスで冷やすヒデノリ。死体を恐がるタロー。なぜか楽しそうな由美。ナナコは夢見るように死んでいる。そして、生まれてはじめての博多へ。小倉へ。下関へ。三人と一体が引き起こす、とんでもないけどちょっと笑える事件の連続。
ナナコのために高級フランド服を盗んだ——。
大人のリーマンからカツアゲした——。
アベックからカネを巻き上げついでに男を刺した——。
ナナコをナンパしようとした男をクルマで轢いた——。
おもらししたナナコにオムツをはかせた——。
密航するのに二百万いるから質屋を襲った——。
ヤバいトモダチから拳銃をもらった——。
ブキミな漁師にバイトで密航を頼んだ——。
「ほんじゃあね」
“パンッ”
かわいた銃声が響いた——。
それも、偶然なのか?必然なのか?
結末は……かなり、ヤバいかも。

スタッフ

監督:グ・スーヨン
脚本:具光然
原作:グ・スーヨン(「偶然にも最悪な少年」ハルキ文庫)
主題歌:GICODE(SORA3000+SPHERE of INFLUENCE)[NEW DEAL/販売     元 東芝EMI]
企画:遠藤茂行、原田雅弘
制作:近藤正岳、谷口元一
プロデューサー:片岡公生、岡田和則、鈴木伸佳
撮影:無州英行
照明:佐脇尚之
美術:磯見俊裕、仲前智治
録音:鶴巻仁
編集:高橋和久

キャスト

カネシロヒデノリ:市原隼人
佐々木由美:中島美嘉
カネシロナナコ:矢沢心
原田の彼女:蒼井優
原田:柄本佑
佐々木:岡田義徳
精神科の女医:風吹ジュン
レコード屋の店員:袴田吉彦
赤いミニスカートの女:佐藤江梨子
女子大生:前田愛
アクセサリー売りのオジサン:津川雅彦
キムハツコ:余貴美子
カネシロシゲハル:柄本明
難波栄一:永井大
槍田一男:永瀬正敏
アベック男:塚本高史
アベック女:ともさかりえ
大柄な男:高橋克典
質屋のお爺さん:大滝秀治
タロー:池内博之

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