原題:I Banchieri di Dio / God's Bankers

ヴァチカン震撼 今世紀最大の金融スキャンダルの真相がいま暴かれる!

2002年/イタリア/カラー/125分/ 配給:アルシネテラン

2006年06月23日よりDVDリリース 2004年03月20日よりDVD発売開始 2003年9月27日より新宿東映パラス3にて独占ロードショー

公開初日 2003/09/27

配給会社名 0013

解説


1882年のイタリア・アンブロジアーノ銀行頭取ロベルト・カルヴィの死は、目に見える権力、そして見えない権力との間で紛糾が起きたために、本国イタリアはもちろんのこと、欧米諸国全体をも震撼させた最も重要な事件である。本作は、教皇庁の複雑な金融トリックのために不名誉なレッテルを貼られた金融業者シンドーナの代わりに、金融界での権力を得たカルヴィが、最終的にロンドンで死体となって発見されるまでを描いている。そこに至る経緯には、ヴァチカン銀行IORの総裁マルチンクス大司教をはじめ、他の銀行家たち、マフィア、秘密情報機関、CIAなどと、カルヴィのまさしく命をかけた秘密裏の微妙な駆け引きが展開していく。銀行家として危険な橋を渡りながらも、愛する家族は巻き込むまいと必死で生き抜いたカルヴィの壮絶な最期。自殺か、他殺か—。陰謀や策略が渦巻く権力の中枢で起こった事件がいま暴かれる !
1980年代のイタリアにおいて最も重要な事件であるロベルト・カルヴィの死。『首相暗殺』『100日の凶弾』などの社会派作品で定評のあるベテラン監督ジュゼッペ・フェラーラは、世界を震撼させたこの金融スキャンダルを見事に完全映画化。謎の死を遂げたカルヴィを演じるのは、『父/パードレ・パドローネ』などのタヴィアーニ兄弟作品にも多数出演しているオメロ・アントヌッティ。さらに、ジャンカルロ・ジャンニーニ(『ハンニバル』)やルトガー・ハウアー(『ブレードランナー』)らハリウッドでも活躍する俳優達がこの事件のキーマンを演じており、贅沢なキャスティングが実現した。そしてピーノ・ドナッジョ(『キャリー』『殺しのドレス』)の音楽が、スリリングな物語の展開をいっそう盛り上げている。

ストーリー

アンブロジアーノ銀行頭取ロベルト・カルヴィが、教皇庁の複雑な金融のトリックのために不名誉なレッテルを貼られた金融業者シンドーナに取って代わる瞬間から始まる。
ヴァチカン銀行IORの庇護を受けたカルヴィは、アンブロジアーノ銀行の管理を、内密の政治的取引によって負債を抱えた外国の関連会社に秘密裏に譲渡した。その違法活動に気づいた監査役のイタリア中央銀行は、息のかかった裁判官や検査官を使ってカルヴィを追い詰めていく。自殺を試みたり、裁判官に偽証させるなど、様々な策略を駆使しながら必死になって銀行崩壊を避けようとするカルヴィだが、IORは自らの地位が危うくなると見るや、その関係を否定する。愛する家族と自らを危険から守るため、数々の脅迫を受けながらもカルヴィは国外へと逃亡を果たすが、その後テムズ川のブラックフリアーズ橋の下で、首吊り死体で発見されることとなる…。

スタッフ

監督:ジュゼッペ・フェッラーラ
音楽:ピーノ・ドナッジョ

キャスト

ロベルト・カルヴィ:オメロ・アントヌッティ
カルボーニ:ジャンカルロ・ジャンニーニ
マルチンクス大司教:ルトガー・ハウアー
パツィエンツァ:アレッサンドロ・ガスマン
クララ・カルヴィ:パメラ・ヴィッロレージ

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