原題:Bridget Jones: The Edge of Reason

変わらないブリジット、新しい日記の始まり

2004年11月12日イギリス公開

2004年度作品/ユニバーサル映画/UIP配給/CINEMA SCOPE/ DTS,SRD,SDDS:SR/6巻/9,661ft:2,994m/上映時間:1時間47分/翻訳:戸田奈津子/ 原作:ヴィレッジブックス/サントラ盤:ユニバーサル・ミュージック 配給:UIP映画

2010年09月23日よりDVDリリース 2007年08月09日よりDVDリリース 2005年07月22日よりビデオリリース 2005年3月19日、日劇1ほか全国東宝洋画系にてロードショー

公開初日 2005/03/19

配給会社名 0081

解説



心が満たされない時だって、嘆きたい時だって、
ありのままの自分を愛すればきっと……。
悩みのフルコースでウェイトオーバーになっても、
失敗を山のように積み重ねても、
自己嫌悪の海で溺れても、
わたしは立派に生きていける!

◆ハッピーエンドの後に何が待ち受けているかは誰にもわからない。
もちろんブリジット自身にも……。

恋人がいない悩みは30年間経験済み。でも、恋人がいるから悩むのは未経験。あれほど望んだ幸せを手に入れても、”次の朝”には新たな問題が発生。気がつけば、ブリジット・ジョーンズにとって”この完璧な展開”は初体験のミステリー・ゾーンだったのだ。疑惑、嫉妬、勘違いに襲われながら、今度はいかにして愛を長続きさせるかに悪戦苦闘。そうでなくても、自己分析、キャリア志向、カロリー計算で忙しいのに……。恋のセカンド・ステージに進んだブリジットには、そのほかにも数々の”未知の強敵”が待ち受けていた!

イギリスの女性ジャーナリスト、ヘレン・フィールディングが1995年に新聞で連載した、30代独身女性の架空の日記が大反響を呼び、翌1996年に小説として刊行され大ベストセラーとなった。タイトルは「ブリジット・ジョーンズの日記」。街には主人公に自己投影した”実在のブリジット”があふれ、流行語まで生み出す社会現象を巻き起こした。待望の映画化は2001年に実現。ブリジット=レニー・ゼルウィガーというイメージどおりのキャストを得て、本国イギリスではアカデミー賞4部門にノミネート。全世界で2億8千万ドルを上回る大ヒットを記録した。スクリーンの上でも赤裸々で等身大な主人公の姿に、女性たちが拍手喝采を送ったのだ。

あれから4年 ─ “日記”にはまだ次のページがあった。原作は再びヘレン・フィールディングのベストセラー「ブリジット・ジョーンズの日記 ─ きれそうな私の12か月 春夏篇・秋冬篇」。幸せを”つかんでしまった”がゆえに、今度はまったく違う悩みが生まれるなんて……。おとぎ話にもきっとその先があるように、我らがブリジットの人生はさらに続いているのだ。

◆前作でピンク色に染まったハートに暗雲が!?
ブリジットの幸せは永遠に続く……はずだった?

製作スタジオは、前作をはじめ『フォー・ウェディング』、『ノッティングヒルの恋人』、『ラブ・アクチュアリー』といった、イギリス・スタイルの愛の名作を世界に贈り続けているワーキング・タイトル。独特のウィットに富んだテイストが、本作にも最大限に生かされている。そして ─ 。

今やブリジット・ジョーンズの人生はバラ色に彩られていた。仕事もプライベートも”相変わらずなこと”がいろいろあるけれど、何と言っても世界で一番魅力的な弁護士、マークがそばにいるのだから! ふたりが付き合い始めてから、正確には6週間と4日7時間。ベッドの中でも外でもラブラブな毎日に、ブリジットは幸せの絶頂にいた。唯一気になることがあるとすれば、あのサイテー男、ダニエルがTV番組で結構人気者になっていること。思わせぶりで軽いノリ、ハンサムでセックスが上手くて懲りずにデートの誘いをかけてくるけれど、今ではまったく興味なし。でも絶頂があればドン底があるように、ブリジットの心を揺るがすような事態がまたもや発生するのだった……。

◆ブリジット・ジョーンズ役はレニーの代名詞。
30代独身女性の日常をリアルに切り取ったキャスト&スタッフ。

ブリジット・ジョーンズを演じるのは、女性たちの共感を一身に集めるレニー・ゼルウィガー。前作と『シカゴ』でアカデミー賞にノミネートされ、『コールド マウンテン』で念願のオスカー(最優秀助演女優賞)を手にした彼女は、今最も旬な女優として”とってもブリジット的”な名演技を披露。輝くような内面を持ち、傷つきやすくてちょっとダメなところもあるけれど、愛すべき女性 ─ そんな不思議な存在感を発揮できるのは彼女のほかにはいない。

ブリジット・ワールドに住む男性陣も、もちろん前作と同じキャスティング。彼女の素晴らしさを世界で一番理解しながら、不器用な優しさを内に秘めたマーク・ダーシーに扮するのは、『ラブ・アクチュアリー』のコリン・ファース。女性関係にルーズで無責任、でもセクシーでどこか憎めないダニエル・クリーバー役を3枚目の魅力で演じているのは、『ノッティングヒルの恋人』のヒュー・グラント。この名優2人は、まるでブリジットをはじめとする全女性の心の二面性を表すように、まったく正反対なキャラクターを絶妙に演じている。そのほか、ブリジットの両親に扮するのは、『ムーラン・ルージュ』のジム・ブロードベントと、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』のジェマ・ジョーンズ。さらに、ブリジットの心をかき乱す美人令嬢役で、『白いカラス』のジャシンダ・バレットが出演している。

コメディだけに流されず、甘過ぎもしないラブ・ストーリーに仕上げているのは、『3人のエンジェル』、『輝きの海』を手がけ、登場人物への優しいまなざしと繊細な人間描写に定評のあるビーバン・キドロン監督。軽快なテンポで女性のハートをしっかりつかむ脚本は、原作者ヘレン・フィールディングと、アンドリュー・デイビス、リチャード・カーティスのトリオが前作に引き続き担当し、今回は新たに『姉のいた夏、いない夏』のアダム・ブルックスが加わっている。撮影監督は、『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』、『ハムナプトラ』シリーズ等、アクション映画で縦横無尽なカメラワークを披露しているエイドリアン・ビドルB.S.C.。音楽は『シュレック2』等を手がけているハリー・グレグソン=ウィリアムスが心地よいスコアを聞かせてくれている。また、ジェイミー・カラム、ビヨンセ、メアリー・J・ブライジ、ロビー・ウィリアムスらのポップスがブリジットの心象表現として効果的に挿入され、音楽でも大いに楽しませてくれる。

恋愛でも仕事でも、誰だって浮き沈みを繰り返しながら”ゴール”を目指している。ブリジットはそのやり方が人よりちょっとズレているだけ。それでも、いつだってせっぱ詰まって大真面目だから、共感できる、応援したくなる、元気が出る! 七転八倒しながら幸せ探しをする姿に、女性たちが自らを重ね合わせた第1作。第2章はシンデレラ・ストーリーの続きのリアル・ストーリーに感情移入して、やがて自分の心の位置を確かめたくなる不思議な感覚 ─ 1冊の日記、1本の映画が、鏡のように現代女性の日常を映し出している。

ストーリー

「今、昨日の夜のセックスを思い出してたの。あなたのお尻って最高にゴージャスね」

ブリジット・ジョーンズ(レニー・ゼルウィガー)の人生はまさにバラ色。母親は相変わらず形容しがたい客を招いてパーティーを開き、TVリポーターの仕事ではスカイダイビングをやらされて、動物の糞に落下したりの毎日だが、そんなことでメゲるブリジットではない。今の彼女には世界で最も魅力的な弁護士の恋人、マーク・ダーシー(コリン・ファース)がいるのだ! 2人が付き合い始めてから、正確には6週間と4日と7時間が過ぎていたが、ベッドの中でも外でもラブラブな毎日に、ブリジットは幸せの絶頂にいた。唯一気に障ることがあるとすれば、あのサイテー男のダニエル・クリーバー(ヒュー・グラント)が旅行番組の案内役として結構人気を博していることぐらいだった。

マークから約束のディナーに遅れると連絡が入った夜、ブリジットは自分が弁護士協議会の晩餐会に誘われていないことを知る。さらに追い討ちをかけるように、若くて美人で美脚の令嬢、レベッカ(ジャシンダ・バレット)がマークのアパートに入っていくのを見たという話まで耳にする。結局、晩餐会の件は、きっと行きたがらないだろうというマークの気遣いだった。あらためて「一緒に行ってくれる?」と誘う彼の優しさに、ますます夢中になるブリジット。しかし、いくら単なるアシスタントだと説明されても、レベッカの存在だけはどうしても引っかかっていた。

一方、TV局ではダニエルが思わせぶりに言い寄り、セックス・セラピーのおかげで今では別人になったなどと言いつつ、彼女をディナーに誘うありさま。しかし、そんなことよりブリジットは晩餐会のことで頭が一杯。ラッキー・アイテムのドレスを借り、大きすぎる希望を抱いて、意気揚々と会場に向かうのだった。ところがさすがはブリジット、時間には遅れる、メイクは滅茶苦茶、上品な会話にはついていけない。しかもそこには例のレベッカもいて、マークと楽しげに談笑している。「席上でプロポーズされるかも」と勝手に盛り上がっていたブリジットは、もっと気を遣ってくれてもいいのにと、思わずマークに文句を言ってしまう。

マーク・ダーシーの留守番電話です。メッセージをどうぞ……。
「今あなたが扉の外に来たから電話を切るけど、お願いだから別れるなんて言わないで」

初めての喧嘩……。反省したブリジットがマークの留守電に謝りのメッセージを入れていると、マーク本人が彼女のアパートにやってくる。そして初めて”I love you.”と言ってくれるのだった。さらに「前から聞きたかったことがある」という言葉。ドキッとするブリジットだが、マークは「一緒にスキーに行かないか?」という誘いの言葉をかけてきただけだった。

例によってスキー場でも散々な目にあって憤慨していた彼女は、しばらく生理になっていなかったことに突然気がつき、パニックに陥る。妊娠検査器を使って検査しているところにマークが戻り、2人は固唾をのんで検査結果を待つが、残念ながら結果はマイナスだった。

「私はスキーや乗馬もできないしラテン語も話せない。一生小太りのままだろうし、あなたはあなたで下着をきちんとたたんでベッドに入るから……私たちもう別れましょう」

ブリジットの実家で食卓を囲んでいる時、マークは結婚について「まだ考えていません」と冷静に答える。彼のアパートに帰った後も、ブリジットはその言葉の真意が気になって仕方がない。その時、レベッカからマークの電話に「何時でもいいから電話をください。一緒にナイトキャップを飲みましょう」というメッセージが入る。ついにキレてしまったブリジット! 彼女は怒りにまかせて支離滅裂なことを言いながら、部屋を出ていってしまうのだった……。

5週間後 ─ マークから何の連絡も入らず落ち込んでいる彼女に、旅行番組でダニエルとコンビを組んで案内役を務めるという仕事が舞い込む。取材地はタイ。ダニエルお得意の話術に乗せられたブリジットは、渋々この仕事を受けてしまう。ところが意外にも取材ロケは順調に進み、ダニエルに対する嫌悪感は急速に薄れていく。しかもレストランで”マジック・マッシュルーム”を食べてしまった彼女は、ハイになった状態で、誘惑されるがままにダニエルとベッドイン寸前。しかしダニエルが呼んだコールガールが部屋に来たことで、彼が以前と少しも変わっていないことに気がつき、危うく部屋を後にする。

帰国の日、空港でブリジットのスーツケースに麻薬犬が異常な反応を示し、彼女は税関職員に連行されてしまう。お土産に預かった蛇の剥製に麻薬がぎっしり詰まっていたのだ。タイ警察は、預かっただけだという彼女の言い訳を真面目に聞いてはくれない。このままでは短くて10年、長くて20年の実刑判決が下ってしまう。途方に暮れるブリジット ─ ところが、何とその時マークが面会に現れる。たまたま仕事でタイに来ていたという彼は、マジック・マッシュルームのことも、ダニエルとのことも知っていた。しかしブリジットへの未練など微塵も感じられないほど冷たい口調で、告訴は取り下げられるよう手配したので、1週間以内には釈放されると告げ、自分はただのメッセンジャーだと付け加えるのだった。

ブリジットは留置所に戻り、マークの優しさをあらためて思い出しては、別れたことを心から悔やんでいた。一方タイでは冷静だったマークも、イギリスに戻るなり番組収録中のダニエルの元に行き、激怒して襲いかかる。ブリジットとは何もなかったと弁解するダニエルは、それほど彼女が気になるのなら結婚してしまえとアドバイスをする。

やがて無事に帰国したブリジットは、マークの行動について意外な真実を知らされる。2人に再びハッピーエンドは訪れるのか? そして、マークの口から”Will you marry me?”という言葉は聞かれるのだろうか?

スタッフ

監督:ビーバン・キドロン
製作:ティム・ビーヴァン、ジョナサン・カヴェンディッシュ
   エリック・フェルナー、バーナード・ブリュー
   クラウス・ジャプトナー、オズワルド・ボルケンシュタイン
製作総指揮:リザ・チェイシン、デブラ・ヘイワード
原作:ヘレン・フィールディング
脚本:アダム・ブルックス、リチャード・カーティス
   アンドリュー・デイヴィス、ヘレン・フィールディング
撮影:エイドリアン・ビドル
編集:グレッグ・ヘイデン
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ

キャスト

レニー・ゼルウィガー
コリン・ファース
ヒュー・グラント
ジャシンダ・バレット
モーン・ボーツ
ジム・ブロードベント
ジェームズ・キャリス
ウィリアム・ゴーント
シャーリー・ヘンダーソン
ジェンマ・ジョーンズ
サリー・フィリップス
キャサリン・ラッセル

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