原題:Paycheck

記憶を売った報酬=19個のガラクタ。 すべての鍵はここにある—。 『M:I-2』『フェイス/オフ』の監督が仕掛ける近未来サスペンス

2003年12月25日全米初公開

2003年/アメリカ/カラー/110分/ 配給:UIP

2009年04月10日よりDVDリリース 2005年11月25日よりDVDリリース 2004年08月25日よりDVD発売開始 2004年08月25日よりビデオレンタル開始 2004年3月13日(土)より日比谷スカラ座1他全国一斉ロードショー

公開初日 2004/03/13

配給会社名 0081

解説


『M:I−2』『フェイス/オフ』のアクション映画の巨匠ジョン・ウー監督が、『アルマゲドン』『パール・ハーバー』のベン・アフレックと、『パルプ・フィクション』『キル・ビル』のユマ・サーマンを迎えて贈る、SFとミステリーが融合した全く新しい世界——。
続編やリメイク企画ばかりが台頭するハリウッドの大作群の中で、2004年上半期で最も注目を集める『ペイチェック/消された記憶』は、主人公と共に謎を解いていくパズル形式のスリリングなストーリーによって、観る者をかつてない迷宮世界へと誘う。

「現代で最も重要なSF作家」と謳われた巨匠フィリップ・K・ディックの作品は、1982年、リドリー・スコットとハリソン・フォードの「ブレードランナー」により、その後のSF映画の宗教性や哲学性に多大な影響を与え、1990年、ポール・ヴァーホーヴェンとアーノルド・シュワルツェネッガーによる「トータル・リコール」でアクションとSFXを極めた壮大なエンターテインメントが完成された。さらに2002年、スティーヴン・スピルバーグとトム・クルーズの「マイノリティ・リポート」により空想世界であったSFと現実の境界線をより一層近いものにした。『未来世界』はもう現実的な「ミステリー」。そして2004年、四度、名監督と一流スターがフィリップ・K・ディックの世界に挑む。

主演のジェニングス役には、『アルマゲドン』『パール・ハーバー』『トータル・フィアーズ』と着実にスターダムの地位を不動なものにしている話題のベン・アフレック。ジェニングスを罠に陥れるレスリック役には『ザ・コア』のアーロン・エッカート。また、ジェニングスのかつての恋人であった謎の女レイチェル役に、『パルプ・フィクション』『ガタカ』『キル・ビル』のユマ・サーマン、その他キャストに、コルム・フィオール(『シカゴ』『トータル・フィアーズ』、ポール・ジアマッティ(『猿の惑星PLANET OF THE APES』)、ジョー・モートン(『スピード』『ターミネーター2』)、マイケル・C・ホールが名を連ねる。

リアルなスリルとサスペンス、息をもつかせない急展開、そして衝撃のクライマックス——。原作は、SF界の巨匠フィリップ・K・ディックの傑作短編<報酬>。
計算しつくされたこの緻密な原作の映像化に挑んだのは、これまで超弩級のスーパー・アクションを数多く手がけてきた、ヒットメイカー、ジョン・ウー。さらに、製作はジョン・デイヴィス(『チャーリーと14人のキッズ』)、マイケル・ハケット、ジョン・ウー、テレンス・チャン(『アンナと王様』)。撮影は、『M:I−2』『トップガン』のジェフリー・L. キンボール。プロダクション・デザイナーにウィリアム・サンデル、編集にケビン・スティット、衣装はエリカ・エデル・フィリップス、脚本には『M:1−3』のディーン・ジョーガリス、そして音楽は『ボーン・アイデンティティー』『フェイス/オフ』のジョン・パウエルという実力派スタッフが結集した。

03年5月14日にクランクインした「ペイチェック/消された記憶」は、カナダのバンクーバーでのオール・ロケでの撮影となった。北米ではパラマウント・ピクチャーズの配給で12月25日に公開。海外配給はドリームワークス・ピクチャーズが行う。

ストーリー


今からそう遠くない未来。
情報化社会がますます進む一方で、機密保持のために国家や企業が腐心している時代の物語。

マイケル・ジェニングス(ベン・アフレック)は、したたかにハイテク企業を渡り歩き、極秘プロジェクトに参加するフリーのコンピューター・エンジニア。彼の契約は常に短期間で、プロジェクトが完成すると、高い報酬〔ペイチェック〕の代わりに、機密漏洩を防ぐため、2週間を最大限として、毎回、そのプロジェクトに関わった期間の記憶を消されていた。自分の人生の何分の一かを切り売りしている男なのだ。

記憶を消去された後にいつもジェニングスを襲う形容しがたい喪失感——しかしオールコム社のビッグ・プロジェクトに関わったジェニングスが感じたのは、これまでにないものだった。巨大ハイテク企業として、近年目ざましい成長を果たしている同社はジェニングスに日本円で1000億円もの報酬を用意した。そして、その代償は3年間の記憶。 しかし、記憶を消された後にオールコム社から手渡された封筒には、がらくたとしか言いようのない19のさまざまなアイテムが入っているだけだった。そして確かに自分のサインが入った”報酬を辞退する代わりにこの紙袋を受け取る”という誓約書。

何故こんなことになったのか?
自分は何者かに欺されているのか?
だがもし、それが事実なら一体何故?
しかし、一切の記憶は消された後だ。それが間違いとも、真実だとも判らない。3年の間に何が自分にあったのか?

人生の貴重な時間と引き換えに手にしてきた金銭。しかし、その天秤が大きく傾いてしまった。言葉にすることさえかなわぬ不安に苛まれるジェニングスに追い討ちをかけるように、FBIとオールコム社に雇われたエージェントが彼を追いかけ始める。

どうして追われなきゃいけないんだ?

いくら思い出そうとしても、消された記憶は戻らない。ジェニングスはたちまち窮地に陥るが、そこで初めて自分の知らない自分が遺した紙袋の中のがらくたの意味を知る…。
そして、そのがらくたはジェニングスにもう一つの決意をさせる。逃げるだけではなく、失った3年間の間に自分が何をしたのかをつきとめることを。
残された時間は少ない。ジェニングスは、思い出を呼び起こしてくれる、3年間同僚であり恋人だったレイチェル(ユマ・サーマン)の助けを借りて、謎を解かねばならない。元雇い主に殺される前に。

スタッフ

監督:ジョン・ウー
原作:フィリップ・K・ディック
製作:ジョン・デイヴィス、マイケル・ハケット、ジョン・ウー、テレンス・チャン
撮影:ジェフリー・L. キンボール
プロダクション・デザイナー:ウィリアム・サンデル
編集:ケビン・スティット
衣装:エリカ・エデル・フィリップス
脚本:ディーン・ジョーガリス
音楽:ジョン・パウエル

キャスト

ベン・アフレック
アーロン・エッカート
ユマ・サーマン
コルム・フィオール
ポール・ジアマッティ
ジョー・モートン
マイケル・C・ホール

LINK

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