原題:The Chronicles of Riddick

銀河最強 これが宿命なら、闘うしかない

2004年6月25日全米初公開

2004年/アメリカ/カラー/115分/ 配給:東芝エンタテインメント、松竹

2005年02月25日よりビデオレンタル開始 2005年02月25日よりDVD発売開始 2004年8月7日より全国ロードショー

公開初日 2004/08/07

配給会社名 0008/0003

解説



 『リディック』は、『ロード・オブ・ザ・リング』『マトリックス』『スター・ウォーズ』をも上回る製作費をかけたハリウッド超大作。今では常識となっているCG合成の特殊効果だけではなく、あえて巨大セットを作りホンモノの感触にこだわっている。その規模はLAのユニバーサル・スタジオに収まりきらず、カナダにある北米最大のマンモス・スタジオに移した程である。約1年をかけてタイタニック級の超豪華スペース・シップや今まで見たことがない幾つもの惑星など映画史上に類を見ない幻想的な映像空間を生み出している。圧倒的密度の戦闘シーン、氷の惑星、砂の惑星、灼熱の惑星の幻想的な風景、巨大な宇宙戦艦を始めとするメカニックなどのスペクタクルなヴィジュアルは本作の大きな見せ場となっている。これらをクリエイトするため、プロデューサーのクループとディーゼル、トゥーヒー監督は、オスカー受賞者を含むハリウッド最高のスタッフたちを招集した。

 殺人と脱獄を重ね、5つの惑星から指名手配を受けている、銀河最強のお尋ね者リディック。人並みはずれた知力・体力に加え、暗視可能な特殊視覚を持ち、生き延びるためなら容易に獣と化す、クールで危険きわまりない男。彼は、思いもよらないことに、強大な宇宙艦隊を擁して銀河全域を服従させようとたくらむネクロモンガーの首領ロード・マーシャルとの対決を宿命づけられていた。物語はネクロモンガー艦隊による壮絶な侵略戦争を背景に、多彩なキャラクターを配しつつ、銀河に渦巻く陰謀とリディックの戦いとがひとつの焦点に結ばれてゆくまでを、サスペンスフルに描いてゆく。

 主演は『トリプルX』の大ヒットで一躍、マネーメイキング・スターの座に躍り出たヴィン・ディーゼル。今回製作も兼ねる彼が演じるのはもちろん、タイトルロールの“リディック”。ディーゼルの野性的でセクシーなワルの魅力をフルに活かした、異色のダークヒーローだ。

 監督・脚本・原案は“ハリウッドの最もクリエイティヴな100人”(エンタテインメント・ウィークリー誌)に選ばれている才人デヴィッド・トゥーヒー。彼がイマジネーションの限りを尽くした、オリジナル・ファンタジーが、『ラスト サムライ』の名プロデューサー、スコット・クループを動かして、このビッグバジェットのプロジェクトが実現した。観る者を圧倒する幾つもの惑星。想像力をかきたてるメカの数々。ダークな魅力に満ちたキャラクターたち。大胆な発想が生んだ斬新で独創的な世界観。まさにはかり知れないポテンシャル&インパクトが本作には秘められている。

ストーリー



 遥かな未来。世界はロード・マーシャル(コルム・フィオーレ)率いる狂信的ネクロモンガーの軍団によって、危機と恐怖に直面していた。あらゆる生命体の“浄化”を目的とする彼らは、9つの惑星を強大な宇宙艦隊の力で破壊。次のターゲットになろうとしているのは平和なヘリオン星系ヘリオン第1惑星である。
 その頃、UV星系の氷の惑星でひっそりと暮らしていたリディック(ヴィン・ディーゼル)をトゥームズ(ニック・チンランド)率いる賞金稼ぎたちが執拗に追い回していた。殺人と脱獄を重ね、5つの惑星から指名手配されている彼は、新たに自分に法外な賞金をかけた者が現れたと知った。辛くも賞金稼ぎから逃れ、旧知の男イマム(キース・デヴィッド)が住むヘリオン第1惑星へ向かう。
 リディックはイマムの案内で、目当ての者と対面する。それはエーテル状の生命体エレメンタル族の使者エアリオン(ジュディ・デンチ)であった。エアリオンは、或る予言を恐れたロード・マーシャルによって撲滅されたフューリア族の生き残りがリディックではないかと考え、彼を探していたのだった。だがリディックはその推測を一笑にふす。
 遂にネクロモンガー艦隊の総攻撃が始まり、壮烈な戦闘の末にヘリオン第1惑星は陥落。リディックは、彼の正体に関心を抱くロード・マーシャルのもとから脱出するが、賞金稼ぎのトゥームズに捕われてしまう。
 トゥームズの心理を巧みに操作し、惑星クリマトリアの刑務所へ向かわせるリディック。そこには、かつてリディックに憧れていた少女キーラ(アレクサ・ダヴァロス)がいるはずだ。
 惑星クリマトリアは昼は700度、夜はマイナス300度になる地表温度の激しい変化がおこる危険な惑星で絶対に脱出不可能とされている。その地下に垂直に伸びるスラムと呼ばれる監獄にキーラはいた。リディックと出会った未知の惑星からの脱出から5年、彼女はリディックを追って賞金稼ぎの仲間に入り数々の事件を起こし投獄されていた。
 刑務所の中で再会した2人は他の囚人たちと不可能とされるクリマトリアからの脱出を図る。その行く手にロード・マーシャルの差し向けた司令官ヴァーコ(カール・アーバン)と、ピュリファイア=浄罪師(ライナス・ローチ)が立ちはだかる。一方、ネクロモンガーの巨大な宇宙空母の艦内では、権力の座を狙うヴァーコ夫人(タンディ・ニュートン)がエアリオンから驚くべき真実を聞き出していた。
 全宇宙の命運を左右するリディックとロード・マーシャルの宿命の対決が、刻一刻と近づいていた……。

スタッフ

監督・脚本:デヴィッド・トゥーヒー
プロデューサー:スコット・クループ、ヴィン・ディーゼル
製作総指揮:テッド・フィールド、ジョージ・ザック、デヴィッド・ウーマーク
撮影監督:ヒュー・ジョンソン
プロダクション・デザイナー:ホルガー・グロス
衣装:エレン・ミロジニック
特殊メイクアップ:ヴィ・ニール
視覚効果スーパーバイザー:ピーター・チャン
音楽:グレアム・レヴェル

キャスト

リディック:ヴィン・ディーゼル
ロード・マーシャル:コルム・フィオーレ
エアリオン:ジュディ・デンチ
デイム・ヴァーコ:タンディ・ニュートン
ヴァーコ司令官:カール・アーバン
キーラ:アレクサ・ダヴァロス
ピュリファイア:ライナス・ローチ
トゥームズ:ニック・チンランド
イマム:キース・デヴィッド

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