原題:Anger Management

一見、ストレス・フリーのあの人にも、実はとんでもない怒りが渦巻いている!? 現代人必見!21世紀型セラピー・コメディ

2003年4月11日全米初公開

2003年/アメリカ/105分/シネマスコープ/DTS/SRD/SDDS/SR 配給:UIP

2010年05月26日よりDVDリリース 2007年11月28日よりDVDリリース 2004年09月01日よりDVD発売開始 2004年09月01日よりビデオレンタル開始 2004年3月20日より日比谷みゆき座他全国ロードショー!

公開初日 2004/03/20

配給会社名 0081

解説


仕事、家族、友人関係……何かとストレスに晒されているわれら現代人。一見、ストレス・フリーのように見える人も、実はその内面には、とんでもない怒りのストレスが渦巻いている!

果たして、最良の処方箋がここに誕生した。百聞は一見にしかず。観ればたちまち、ストレス解消。笑って、泣いて、そして、ちょっぴり身につまされて。愛を感じて、人生をポジティヴに生きていけること請けあいの現代人必見、21世紀型“セラピー・コメディ”の登場だ。

子供の頃から気が弱く、本音をぶちまけることのできないデイヴは、大人になった今も、その優柔不断な性格が災いしてか、恋人リンダとの関係をなかなか前進できないでいた。そんなある日、飛行機での誤解から生じたトラブルをきっかけに、デイヴは《怒り抑制セラピー》を受けることになった。そんな彼の前に現われたのは、患者よりもブチ切れる名物セラピスト、バディ医師だった!こうして、デイヴの日常生活は、バディのとんでもないセラピーによって一変する。そして、リンダとの仲も次第にギクシャクしてゆくのだった……。

患者よりもエキセントリックなセラピスト、バディ・ライデル医師を演じるのは、『アバウト・シュミット』のジャック・ニコルソン。今や彼の代名詞とも言える、狂気と紙一重のあの“笑い顔”をちらつかせながら、徹底的にデイヴを追いつめ、苛つかせ、そして狂乱寸前の怒りを爆発させることで、裸の自分をさらけ出させる名医のテクニック(?)を、説得力たっぷりと演じている。その迫力満点の凄みあふれるアブナさは、どちらが医師でどちらが患者なのか判然としないアンビバレントな笑いを醸し出し、さすが名優と唸らせる。

対する、デイヴにはハリウッドで最もホットなヒット・メイカー、アダム・サンドラー。一見、内気で人当たりの良さを装いながらも、その内面に激しい怒りを抱えた青年を等身大の魅力で体現。その愛すべき混乱ぶりは、観る者の共感をさりげなく呼び覚ます。そんな彼が、バディの荒療治によって、頑な殻から抜け出して、自分自身の本音を一途に表現するクライマックスは、感動的ですらある。

この『N.Y.式ハッピー・セラピー』は、今年4月11日に全米公開されるや、4月公開作品で歴代最高記録となる興収4,220万ドルを叩き出し、見事、オープニング第1位を記録。その勢いはとどまることを知らず、ジャック・ニコルソンとアダム・サンドラーの主演作としては、ともにオープニング記録と併せて、史上最高の1億3,500万ドルを稼ぎ出す大ヒットとなった。

共演は、デイヴの恋人リンダに、『いとこのビニー』でオスカーを受賞し、最近では『イン・ザ・ベッドルーム』で女優としてまろやかな円熟味を感じさせるマリサ・トメイ。リンダの大学時代の恋人で、嫌味を振りまくアンドリューに、サンドラーとともに本作の製作総指揮を務めるアレン・カヴァート。《怒り抑制セラピー》を受ける患者たちには、暴力的な癇癪持ちのチャックに、サンドラーとは『Mr.ディーズ』でも名コンビぶりを見せたジョン・タトゥーロ、服装倒錯者のルーに『トラフィック』のルイス・ガスマン。ほかに、デイヴを誘惑する女装の男娼ギャラクシア役で、『ラリー・フリント』のウディ・ハレルソンが目を疑う怪演を見せている。

監督は、『裸の銃を持つ男331/3/最後の侮辱』『ナッティ・プロフェッサー2/クランプ家の面々』など大ヒット・コメディ・シリーズで笑いの新風を吹き込む実力派ピーター・シーガル。脚本はヴァラエティ紙の《コメディ界で最もホットな10人》に選ばれた新鋭デヴィッド・ドーフマン。撮影は、オーストラリア出身で、『ムーラン・ルージュ』でオスカー候補となったドナルド・M・マカルパイン。そして、プロダクション・デザインのアラン・アウ、編集のジェフ・グルソン、音楽のテディ・カステルッチ、衣裳デザインのエレン・ラッターらは、いずれも『リトル・ニッキー』などでサンドラーと組んだ経験を持つ、いわば“サンドラー組”ともいうべき盟友たち。

そして、この映画のもうひとつの主人公は、臨場感あふれるニューヨークの風景だ。デイヴとバディが車中で『ウエストサイド物語』の名曲“すてきな気持ち(I Feel Pretty)”をデュエットするクイーンズ・ボロ橋や、ラストシーンを飾るセントラル・パークをはじめ、ニューヨークの絶景が効果的にスクリーンに収められているほか、ニューヨーカーの気分を盛りあげるカメオ出演の面々が台詞付きで特別出演しているのも、要チェック!現在のアメリカ映画界を代表する顔あわせで贈る、“今、最も注目すべき映画”の誕生だ。

ストーリー


ニューヨーク。ブルックリン育ちのデイヴは、幼い頃から、悪ガキ連中にいじめられても、文句ひとついえない気の弱い男の子だった。それから25年がたった今も、デイヴ(アダム・サンドラー)は恋人リンダ(マリサ・トメイ)とのキスに人目をはばかるほど、優柔不断で本音をぶちまけられない青年に成長していた。

その日のデイヴも、いつもと同じ彼だった。出張のため飛行機に搭乗した彼は、自分の席が横柄な男に占拠されているのを目の当たりに。「指定席なのに」と呟くだけのデイヴは、「隣が空いている」と声をかけてくれた見知らぬ男の親切に甘えることにする。これがデイヴの不幸のはじまりだった。機内上映のコメディ映画を観ている隣の男の派手なリアクションに、デイヴは貴重な仮眠の時間を諦め、しぶしぶ一緒に映画を観ることにする。こうして彼は、客室乗務員に映画鑑賞用のヘッドホンを頼むが、彼女は同僚とのお喋りに夢中。たまりかねたデイヴが、一声かけ、彼女の腕に触れた途端、事件は起きた。デイヴは暴行罪で逮捕されてしまったのだ。

裁判の結果、デイヴはダニエルズ判事(リン・シグペン)から《怒り抑制セラピー=アンガー・マネージメント》を受けるよう、命じられる。こうしてデイヴは、セラピストの診療所を訪れるが、このバディ・ライデル医師(ジャック・ニコルソン)こそが他ならぬ機内でデイヴの隣に座っていたアブナイ男だった!

かくして、バディのグループ・セラピーの新入りメンバーとなったデイヴだが、このセラピーにはとんでもない“キレた”患者たちが集まっていた。すべての他人に怒りを爆発させる暴力的なチャック(ジョン・タトゥーロ)、服装倒錯者のルー(ルイス・ガスマン)、レズビアンのポルノ女優ステイシー(クリスタ・アレン)とジーナ(ジャヌアリー・ジョーンズ)のカップルなどなど、一癖も二癖もある人物ばかり。

その夜、デイヴは“怒りのパートナー”としてコンビを組むことを命じられたチャックに深夜カフェに呼び出される。そして突然、店内でキレたチャックが、客を相手に大暴れ。彼を止めようとしたデイヴは、勢いあまって、盲目の客の鼻を折ってしまうことになる。

ふたたびダニエルズ判事のもとに出頭するデイヴは、あやうく厚生施設行きとなる代わりに、バディの《密着セラピー》を受けることに。こうして、バディは有無を言わさずデイヴのアパートに出現する。寝ても醒めても、デイヴはバディと一緒。おまけに、治療と称して、無理やり女装の男娼ギャラクシア(ウディ・ハレルソン)のお相手を務めたり、ナイスバディの美女をナンパしては、散々な目にあうデイヴ。

はたまた、僧侶となった小学校時代のいじめっ子アーニーと対決させられたりと、デイヴの日常はたちまち非日常の悪夢へと様変わり。そんな折、恋人リンダの周囲には、彼女の大学時代の恋人アンドリュー(アレン・カヴァート)の影がちらつき始め、ふたりの関係も次第にあやしく、ギクシャクしてゆくのだった……。

スタッフ

監督:ピーター・シーガル
製作:バリー・ベルナルディ、ジャック・ジャラプート
脚本:デヴィッド・ドーフマン
撮影:ドナルド・M・マカルパイン
美術:ドミニク・シルヴェストリ
音楽:テディ・カステルッチ
衣装:エレン・ラッター
配給:UIP

キャスト

ジャック・ニコルソン
アダム・サンドラー
マリサ・トメイ
ルイス・ガスマン
アレン・カヴァート
リン・シグペン
カート・ファラー
ジョナサン・ローガン
クリスタ・アレン
ジャヌアリー・ジョーンズ
ウディ・ハレルソン
ジョン・タトゥーロ
ケヴィン・ニーロン

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