原題:Casomai

2002年/イタリア/

2003年4月27日〜29日、5月3日〜5日まで有楽町・朝日ホールにて上映

公開初日 2003/04/27

公開終了日 2003/05/05

配給会社名 0364

解説


『アメリカから来た男』『アパッショナート』が日本でも公開され、目ざといシネフィルからその手腕が高く評価されているアレッサンドロ・ダラートリの最新作。テレビ番組の司会でウィットとセンスに富んだトークが幅広い世代から抜群の好感度を得ているファビオ・ヴォー口とたしかな演技力とチャーミングな存在感が際立つ若手実力派女優ステファニア・ロッカの二人を主役のカップルに配し、巧みな台詞まわしでぐいぐいとリズミカルに観る者をミラノのきわめて今日的な恋愛の風景の中に引き入れてゆく。ユーモアとアイロニーとエモーションを絶妙に配合した情緒豊かなシネマ・カクテルは現実と見まごうほど切なく、あたたかく、哀しく、やさしく、辛く、ほんのりとしあわせだ。既存の分類、ならいくぶん深刻なラブ・コメディの範疇に押し込まれてしまいそうな話を、ダラートリはていねいに、ひとりひとりの人間の心のひだをそっとなぞるように、と同時にある種の痛快なさわやかさを加えることも忘れずに、物語ってしまう。真のストーリーテラーの技が冴えわたった、ほっとさせられる作品だ。イタリア本国では、2002年の大ヒット映画となった。

ストーリー

メイクアップ・アーチストのステファニアと広告のアート・ディレクターのトンマーゾは、山間の小さな教会を訪れ、リヴィオ神父のもとで結婚式を挙げる。

夫婦となった二人に子供ができ、彼らの生活は子供中心に回りはじめる。ステファニアは育児に専念し、家庭の負担が増えたトンマーゾも以前のように仕事に打ち込めない。子供が成長した時ステファニアも仕事に復帰し、かつての生活力が取り戻されたかにみえたが、新たな問題が二人を悩ませる。妻は仕事現場でヌード・モデルの代役を突然求められ、夫を激怒させる。そして、第二子の妊娠と中絶さらには夫の浮気。夫婦の亀裂は修復不可能と思中わ、弁護士を立てて協議を始めた時、夫は二人で神父を訪れた時の写真を発見する。と、突然時間は結婚式まで遡り、神父はまだ説教の最中。二人は今新生活の扉を開けようとしていた。

スタッフ

監督・原案・脚本:アレッサンドロ・ダラートリ
脚本:アンナ・パヴィニャーノ
撮影:アゴスティーノ・カスティリオ一二(A.I.C.)
編集:オズヴァルド・バルジェロ(A.M.C.)
美術:パオロ・モンゼーリオ衣装:フランチェスカ・カシエッロ
録音:マウリツィオ・アルジェンティエーリ(A.E.S.一A.I.T.S.)
音楽:ピヴィオ・デ・スカルツィ、アルド・デ・スカルツィ
製作:マルコ・ヴァルサニア
製作会社:マジック・モメンツ、ライ・チネマ

キャスト

ステファニア・ロッカ(ステファニア)
ファビオ・ヴォーロ(トンマーゾ)
ジェンナーロ・ヌンツィアンテ(リヴィオ神父)
マウリツィオ・スカットリン(ファウスト)
サラ・ダマーリオ(ラウラ)
パオラ・ベキス(サラ)
アンドレア・ヨナソン(クリステル)

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