原題:Le fate ignoranti

2001年/イタリア/

2003年4月27日〜29日、5月3日〜5日まで有楽町・朝日ホールにて上映

公開初日 2003/04/27

公開終了日 2003/05/05

配給会社名 0364

解説

エイズ専門医アントニアは夫マッシモと幸せな結婚生活を送っていたが、マッシモを交通事故で亡くしてしまう。突然の夫の死に苦しむアントニアは、遺品のなかに一枚の絵を発見する。絵の裏には、「無邪気な妖精」からのメッセージが書かれており、夫が7年間に渡り「無邪気な妖精」と愛しあっていたことをアントニアに告げる。アントニアは今やこの世にはいない夫が残して行った裏切りの証拠に傷つく一方で、心の空洞を埋め合わせるかのように、愛人の正体を突き止めたいという欲望に駆られる。絵は彼女を夫の愛人であったミケーレの元へと導く。ミケーレの友人たちは同性愛者、異性愛者、イタリア人、外国人とさまざまであり、気が合えば誰でも仲間に迎え入れる。アントニアはエイズに冒されたミケーレの友人を治療するために、彼の元へと通う。アントニアは自分の知らない夫の姿を語るミケーレに嫉妬しつつも、同じ男を共有した彼に恋愛にも似た感情を持つ。しかし、アントニアは夫の死を本当に受け入れ新たな人生を歩み出すために、ひとり旅に出ることを選ぶ。

ストーリー

永遠の都ローマにある数えきれない数のアパートのうちのひとつの、外見はなんの変哲もないアパート。それでもパステル・トーンに塗られた家に一歩足を踏み入れれば、外とはまったく別の空間がある。アパートには社会から落ちこぼれた人間たちが身を寄せ、さまざまな色どりの人間たちがそれぞれの事情をたずさえて訪ねてくる。彼らは一見ひどく楽しそうだがいったい…前作『トルコ風呂』で一躍注目を浴びたイタリア在住のトルコ人監督フェルザン・オズペテクの『無邪気な妖精たち』は、無断備な現代部市でもあるローマの別の顔を見せてくれる。『もうひとつの世界』でやっと名女優として開眼したマルガリータ・ブイと現在人気絶頂、のステファノ・アッコルシが組んで、確かなはずの日常の幸福と何一つ確かなもののない非日常の安堵のあいだで偶然築かれてしまった奇妙な三角関係の中で育まれる愛のかたちを探る。

スタッフ

監督・原案・脚本:フェルザン・オズペテク
原案・脚本:ジャンニ・ロモリ
撮影:パスクゥアーレ・マーリ
編集:パトリツィオ・マローネ
美術:ブルーノ・チェザーリ
衣装:カーティア・ドットーリ
音楽:アンドレア・グェッラ
製作:ティルデ・コルシ、ジャンニ・ロモリ
製作会社:R&C製作

キャスト

マルガリータ・ブイ(アントニア)
ステファノ・アッコルシ(ミケーレ)
セッラ・イルマズ(セッラ)
アンドレア・レンツィ(マッシモ)
ガブリエル・ガルコ(エルネスト)
エリカ・ブラン(ヴェロニカ)
ロザリア・デ・チッコ(ルイゼッラ)
ルクレツィア・ヴァーリア(マーラ)
コライ・カンデミル(エミール)
フィリッポ・ニグロ(リッカルド)
イヴァン・バッキ(ルチアーノ)
ルーカ・カルヴァー二(サンドロ)
マウリツィオ・ロモリ(アンジェロ)
カルミネ・レカーノ(イズラエーレ)

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