2003年/日本/ 配給:アスミック・エース エンタテインメント

2007年10月24日よりDVDリリース 2003年7月26日(土)より渋谷東急(渋谷クロスタワー内)ほか全国松竹・東急系にてロードショー公開

©黒田硫黄/講談社/アンダルシアの夏製作委員会

公開初日 2003/07/26

配給会社名 0007

解説


「遠くへ行きたい。」
主人公ペペのこの言葉は、47分という映画の中に凝縮されたほろ苦い人生を象徴する秀逸なセリフだ。
人は誰も、人生の中で、時につまずき、時に傷つき、やがて輝きを増す。
暑い大地で展開される自転車レースの迫力と戦いに賭ける男達のほとばしる情熱、そして2人の兄弟と1人の女が繰り成す恋愛模様は、観るものの心に「人生」の煌きを灯し、アンダルシアの風のような、爽やかな感動と興奮を運ぶ。
原作は、熱狂的なファンを持つ黒田硫黄のコミック「茄子」(アフタヌーンKC所載)の一遍、「アンダルシアの夏」。 “茄子”を題材に、ストーリーをつむぎだし、その独特のタッチと陰影は、まざまざと生きる喜びを描き、宮崎駿、大友克洋、寺田克也らが惜しみない絶賛を寄せている。

映画化不能といわれた黒田ワールドを監督するのは、宮崎駿作品『風の谷のナウシカ』に原画として参加し、『もののけ姫』、そして『千と千尋の神隠し』の作画監督として、スタジオジブリの絵を支えてきた天才アニメーター、高坂希太郎。

・・・『千と千尋〜』をやってる最中でした。宮崎さんからこの漫画を読め!っていきなり渡されたんです。そしたらすごく面白くて。
「これ、いいじゃないですか。映画化しましょうよ」って言ったら
「いや、オレにはそんな元気ない」って(笑)。そこで、じゃぁ、僕自身で・・・

さらに主題歌は、自らも自転車ファンとしても知られる忌野清志郎が担当。往年の名曲「自動車ショー歌」を自転車用にリメイクした「自転車ショー歌」でエンディングを盛り上げている。

さらにさらに、ボイスキャストは『千と千尋〜』の番台蛙役も記憶に新しいタレントの大泉洋、筧利夫、小池栄子。
レースを盛り上げるアナウンサー役に「ズームイン!!SUPER」の鳥羽慎一など。

ストーリー



ペペ・ペネンヘリは、ただひたすら走っていた。
照りつける熱い陽射しの中を。南スペインの乾いた道を。

ここは、スペイン“ブエルタ・ア・エスパーニャ”。“ツール・ド・フランス”と並ぶ世界3大自転車レースの1つ。
今シーズン勝利に恵まれないペペはレースの真っ只中、スポンサー・パオパオビールから契約解除の
通達を受ける。

やがて、ペペは生まれ育ったアンダルシアの村に差し掛かった。 “VENGA Pepe”(行け!ペペ)
誰かしらが村の路面に描いた文字がペペを応援していた。

そこでは、ペペの兄アンヘルと、かつての恋人カルメンの結婚式が行われていた。
幼い頃、兄と取り合った1台の自転車。

そして奪い合った恋人・・・忘れたい恋、忘れたい戦い、忘れたい土地から、遠くへ行きたい。
ゴールへ近づくペペの心に様々な想いがよぎる。果たしてペペに輝きの瞬間は訪れるのだろうか。

スタッフ

プロデューサー:丸山正雄
監督・脚本:高坂希太郎
原作:黒田硫黄(講談社『アフタヌーン』連載)
企画・製作:マッドハウス

キャスト

(声の出演)
大泉洋
小池栄子
筧利夫

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