原題:How to Lose a Guy in 10 Days

2003年2月7日アメリカ初公開

2003年/アメリカ/カラー/116分/ 配給:UIP

2004年02月06日よりビデオリリース 2003年8月9日より日比谷映画ほか東宝系にてロードショー公開

公開初日 2003/08/09

配給会社名 0081

解説



せっかくつかんだ恋を長続きさせたい。それは、全女性共通の願いである。が、アンディの場合は、少々事情が違っていた。女性誌にハウトゥもののコラムを書いている彼女は、失恋体験記の執筆のため、自分からすすんで男にフラれなければならないのだ。与えられた猶予は10日間。さっそくターゲットになる男をみつけたアンディは、ベタつく、スネる、わがままこめるの三大女の武器を動員して、彼から「別れよう」の一言を引き出そうと奮闘努力を重ねる。だが、相手はまったく動じる気配がなく、「君に夢中だ」のセリフを繰り返すばかり。コイツはきわめつけの善人なのか、それともただのマゾなのか?切羽つまったアンディは、エンジンをフル回転させ、怒涛の世話女房モードに変身していくのだが……。

こうすれば男に嫌われるという思い込みを胸に、恋愛のタブーに次から次へとチャレンジするアンディ。その痛快な反面教師ぶりが、全米中の女性たちに猛アピール。2003年2月7日の公開と同時にヒットチャートの1位をマークし、一億ドル突破のヒットを記録した本作は、タイトルどり今すぐ彼とバイバイした人はもちろんのこと、魅力的なのに恋愛が長続きしないのはなぜ?とお悩みの方に必ずや役に立つ、<使えるラブストーリー>の決定版だ。

面白さのツボは、アンディが実践する逆恋愛マニュアルの数々。彼のアパートをぬいぐるみで飾り立てたり、ペアルックをプレゼントしたり。男を思わず引かせてしまう裏ワザがこの映画にはギッシリ詰まっている。これには誰もが大笑い。しつつ、「ひょっとして私も似たようなことをやってる!?」と思わせられるところはあの『ブリジット・ジョーンズの日記』と同じ。恋愛に熱中するあまり、女性がついついハマッてしまう落とし穴をズバリと指摘。かつ、男心をもてあそびたい願望まで満足させてくれるこの映画は、ホンネで恋を語りたい女性達のハートにフィットする刺激的な魅力でいっぱいだ。

そんな映画の個性をさらに輝かせているのは、アンディに扮したケイト・ハドソンのスマートでキュートなヒロインぶり。『あの頃ペニー・レインと』でゴールデン・グローブ賞を受賞し、ジュリア・ロバーツ、メグ・ライアンの後を継ぐ新しいアメリカの恋人候補ナンバー1に踊り出た彼女。男に、「マジ勘弁してよー」と言わせる行動をとリつつも、お茶目さと上品さを失わない演技には、母ゴールディ・ホーン譲りのコメディ・センスの良さが光る。そのハドソンに負けず劣らずの好演を見せるのは、広告マンのベンに扮したマシュ−・マコノヒー。自身の出世のために、アンディのイカレ女ぶりに耐えぬくベンのトホホな心境を、男性的なセクシーさを失わずに演じきった彼は、映画のロマンティックな味わいを高めるのに大きく貢献している。

監督は、ジュリア・ロバーツ主演の『ミスティック・ピザ』、サンドラ・ブロック主演の『デンジャラス・ビューティ』といった作品で、女性演出には定評のあるドナルド・ペドリ。今回もその才能を如何なく発揮。ベンの前で嫌がられる女を演じつつ、彼にひかれていくアンディの微妙な女心の描写に、抜群の腕の冴えを見せている。

ストーリー



アンディ(ケイト・ハドソン)は、全米No.1の部数を誇る女性誌「コンポ−ジャー」で、ハウトゥものを担当する編集者。イケてるインテリアから警官撃退法まで、実用ネタを扱った彼女の記事は雑誌の売上に大きく貢献していたが、大学院卒の肩書きを持つ彼女が本当に書きたいのは、社会問題をテーマにした硬派な記事だった。その日の編集会議でも「政治のハウトゥものをやりたい」と、さりげなくアピールするアンディ。しかし、編集長のラナ(べべ・ニューワース)にすげなく却下されてしまう。代わりに担当することになったのは、同僚のミシェル(キャスリ−ン・ハーン)の失恋体験をヒントにした恋愛のハウトゥもの。男が嫌がるあの手この手をやり尽くし、相手のリアクションを観察する。それが、今回アンディに与えられた使命だった。

締め切りまでの猶予は10日間。まずは、実験台にする男を探さなくてはならない。というわけでアンディがむかったのは、人気スポットのバー・ムレン。さっそくナンパに励むアンディだったが、声をかけたのが妻持ちの観光客とあっては、引き下がるよりほか手はない。と思った矢先、彼女の目の前にアタックを仕掛けてくるイケメンが現れた。だがそのときの彼女は、自分自身がターゲットになっていることを知る由もなかった。

男の名は、ベン(マシュ−・マコノヒー)、広告代理店に勤める彼は、新たにクライアントになったダイヤモンド会社の仕事を社内の女性チームから奪おうと、社長に直談判しにムレンへやってきたところだった。社長の前で、女性向きの広告が作れることをアピールしようと必死のベンは、「女性は誰でも僕に夢中になる」と豪語。10日後に開かれるダイヤモンド会社のパーティに、ここでナンパして女性を恋する乙女に変えて連れて行くと宣言する。「本当にそうなったら、この仕事はお前にやる。」という社長の言葉とともに賭けは成立。かくして選ばれたターゲットが、アンディだったのだ。

そうとは知らないアンディは、ベンが自分に気があると判断するやいなや、デートの初日からやりたい放題を連発。バスケの観戦中にソーダを買いに行かせたり、映画の上映中に大声で話し掛けたり、プレゼント持参で会社に押しかけたりと、男がいやがるあの手この手をやり尽くす。が、どんな作戦もベンに対しては糠に釘。ワガママで振り回しても、ベッタリ甘えても、いっこうに別れ話を切り出す気配を見せない。業を煮やしたアンディは、ベンが自宅で開く男同士のポーカーの集まりに手料理持参で乱入、ゲームを妨害するという強硬手段に出る。これには、さすがのベンもキレかかったが、仲間の言葉に賭けの大切さを思い出し、心の中でガッツポーズを取るアンディに、「セラピーを受けてもう一度やりなおそう」と、平謝りに謝る。なんでこうなるの?と思いつつ、この難局を乗り切ることにする。

そのセラピーの成り行きで、ベンはアンディをスタッテン島にある実家へ連れて行くことになった。彼の家族の前で大失態を演じるチャンスを得て、アンディは大喜び。しかし、そんな彼女をベンの一家は暖かく迎え入れてくれた。自分がベンを雑誌のネタに利用していることに罪悪感を覚えるアンディ。彼を本気で愛し始めていることに気づいた彼女は、ラナに「あの記事は書けない」と申し出る。しかし、ラナの答えは「もう表紙は出来ている」というもの。アンディは、なんとしても48時間以内に原稿を仕上げなければならないのだ。

そして迎えた10日目の夜。シックなイエローのドレスに身を包んだアンディは、迎えにきたベンと共にダイヤモンド会社のパーティへ。果たして彼女は、あと数時間のうちにベンをフルことができるのか?そして、ベンと社長の賭けの行方は!?

スタッフ

監督:ドナルド・ペトリ
脚本:バー・スティアーズ
原作:ミシェル・アレクサンダー&ジェニー・ロング
脚色:クリステン・バックリー&ブライアン・レーガン
撮影:ジョン・ベイリー
製作:リンダ・オブスト
衣装:カレン・パッチ
プロダクション・デザイン:テレ−ズ・ヂュプレ

キャスト

ケイト・ハドソン
マシュー・マコノヒー
キャスリン・ハーン
トーマス・レノン
ジャロム・ハーロウ
ベベ・ニューワース
マイケル・ミシェル
アニ−・パリッセ
アダム・ゴールドバーグ

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