原題:Fanfan la tulipe

2003年4月9日よりフランス初公開

2003年/フランス/99分 配給:アスミック・エース

2010年10月20日よりDVDリリース 2004年10月29日よりビデオレンタル開始 2004年10月29日よりDVD発売開始 2004年6月26日より、日比谷スカラ座2ほか全国ロードショー

公開初日 2004/06/26

配給会社名 0007

解説




第56回カンヌ国際映画祭”華やかな”オープニング作品
恋にきづく —– それが一番幸せな瞬間
恋をする  —– それが一番幸せな時間

恋を忘れたすべての人へ贈る ゴージャス・ラブ・アドベンチャー
「はじまりは君の占いだ。君が僕の運命を決めた」

恋に遊ぶ男ファンファン、人呼んで”チューリップの騎士”。
愛を探す女アドリーヌ、人呼んで”戯れの占い師”。
ふたりが出逢った今、嘘の占いが運命を変え、
不意に抱いてしまった恋心が≪乱世≫に咲き乱れる。
やがて愛のつぼみが開く時、戦いは終わりを告げる・・・?

名作『花咲ける騎士道/ファンファン・ラ・チューリップ』公開50周年。
リュック・ベッソンが贈る≪幸福≫の一大エンタテインメント!
リュック・ベッソンが掲げた≪幸福の白旗≫!
若くしてこの世を去りながら、今なお燦然と輝き続ける大スター、ジェラール・フィリップに捧げ、彼の代表作である名作『花咲ける騎士道』を完全リメイク。かつて本国フランスで670万人の観客を動員し大ヒットを記録した作品だ。恋と冒険がつまった心憎いまでのこの名作を、現代風の様々なアプローチを重ね、時にスピーディに、時にロマンティックに瑞々しくリメイクしながら、アレッ!?と驚く新趣向も盛りだくさんなのだ。
さて、お披露目の場に選ばれたのは、かつて旧作が披露されたカンヌ国際映画祭だ。第56回の記念すべきオープニング作品として華々しく披露されたのだから、フランス国民たちの新作への期待のほどが伺える。

すてきな恋には、とっておきのスターを
「感情線が太いのね。大恋愛よ」
ペネロペ・クルス&ヴァンサン・ペレーズ、夢の競演!
恋の花咲く運命の一瞬を演じるには、最高のスターが必要だった。
大ヒット作『インドシナ』ではカトリーヌ・ドヌーヴ、『王妃マルゴ』ではイザベル・アジャーニと大胆なラブ・シーンを演じ、”瞳でハートを盗む”という異名と共にセンセーショナルな登場を遂げたヴァンサン・ペレーズ。彼が”チューリップの騎士”ことファンファンに挑む。
対するは、あの”ラストサムライ”を落としたペネロペ・クルス。感動作『オール・アバウト・マイ・マザー』から、トム・クルーズと運命的な競演を果たした『バニラ・スカイ』まで、まさにトップスターの座に駆け上がった、今最も旬なヒロインだ!親友ヴァンサンの熱望により遥かハリウッドから登場した。
この夢の競演に加え、『青い夢の女』『恋ごころ』で若手女優として注目を浴びたエレーヌ・ド・フジュロールが妖艶な魅力を振り撒いているのも見所だ。
監督は、ラブ・ストーリーに初挑戦するジェラール・クラヴジック。『WASABI』『タクシー2』『タクシー(3)』で磨き上げたスピード感のある演出力を遺憾なく発揮し、さらに繊細な美意識も垣間見せ驚かせる。脚本は、演劇界の重鎮ジャン・コスモスとリュック・ベッソンの共同により、伝統と新鮮さが見事に融合した。さらに大掛かりな美術を大作『インドシナ』でセザール賞を受賞したジャック・ビュフノワール、600着を超える衣装を、『王は踊る』のオリヴィエ・ベリオが手掛け、華やかでゴージャスな世界を一層盛り上げる。

「手相だけでなく、心を見れば、僕の気持ちがわかったのに」
さあ、鳴り響け!恋と情熱と冒険のファンファーレ!!

ストーリー




 王たちは気晴らしのため”団体競技”をはじめた。18世紀真っ只中。時は乱世。ヨーロッパの名だたる国王たちは名声と余興のために、持て余す権力や富を惜しみなく投じていた。
 フランスのルイ15世もまた”スポーツ観戦”を楽しんでいた。フランス革命の足音が刻一刻と近づく中で・・・。

 ファンファンもまた楽しんでいた。勿論”スポーツ”のことは気にせず、甘い言葉を振りまきながら、美女たちのハートに火を灯しては、相手が求婚してきた途端、自らの恋心を自ら吹き消し、軽やかに走り去っていく。

 ある昼下がり。覚えたての恋にときめく娘と一緒に、金色に輝く稲穂の中で愛し合っているところを、娘を探しにきた父親に見つかって、否応なしに強制結婚を言い渡される。強靭な男たちに羽交い絞めにされ、連れ去られるファンファン。自由奔放な者にとって、結婚は”苦役”以外の何ものでもなかった。

 この状況からどうにか逃れようと案じるファンファン。その彼の”手相”に目をやった黒髪の美女・アドリーヌ。彼女がつぶやいた、「貴方は王女と結ばれる運命にある」。ハッとするファンファン。「このチャンスは逃せない!」とばかりに逃げ出した。 そして、広場で募兵をしていた士官の元にすべり込む。入隊と同時に、”苦役”からまんまと逃れたのだ。

 思わぬ恋の予言。叶うその瞬間まで待ち切れないファンファン。しかし、アドリーヌの本当の正体は募兵官の娘で、占いは単なる入隊させるための口実。彼女は”戯れの占い師”。自分がまんまと騙されたことを悟った時、新兵を乗せた馬車は戦いの最前線を目指し、険しい山道をひたすら走っていた。

 やがて峠に差しかかった頃、絹を裂くような女性の声があたりに響く。ほんの一瞬、誰もが動きを止めた。ただ事ではない・・・声の主の危機を感じた瞬間、一気に突き進むファンファン。そこには賊に襲われた女性たちが逃げ惑い、怯えていた。なにも躊躇わず飛び込んだ。まるで舞うかのような見事な剣さばきで、次から次へと賊を切り倒していく。

 たった1人で、華麗な救出劇を演じたファンファン。救い出した女性たちの中に目を遣ると、ひときわ輝きを放つ女性が1人。優雅で高貴なユリの紋章をあしらったドレスを纏う絶世の美女。なんとアンリエット王女ではないか。その横では、王室の実権を握るポンパドゥール夫人が妖艶な眼差しを向ける。時間が止まり、鼓動は高鳴る。「夢か?それとも神が授けてくれた未来なのか?」。偽りだった予言が自分の未来と絡み始める。”この王女こそが、やはり我が妻なのか”あまりの運命の出会いに、動揺が隠せないでいるファンファン。

 その様子を伺う影。ブラックマスクの下の顔が不敵な笑みを浮かべている。
ある陰謀が動き出す。ポンパドゥール夫人、王の娘アンリエット、王の命を狙う謎のスパイ、さらわれるアドリーヌ・・・ついには時の王ルイ15世が起こす騒乱に巻き込まれる・・・
 果たして彼の運命は?嘘の予言は本当?王女は未来の妻?
 恋が成就する瞬間のファンファーレは、いつ鳴り響くのか!?

スタッフ

監督:ジェラール・クラヴジック
脚本:ジャン・コスモス、リュック・ベッソン
(クリスチャン=ジャック監督『花咲ける騎士道』1952年を元に)
原脚本:アンリ・ジャンソン、ルネ・ウィーラー、ルネ・ファレ
    クリスチャン=ジャック
音楽:アレクサンドル・アザリア
撮影:ジェラール・シモン
録音:ローラン・ゼリグ、ジャン=バティスト・フォル
美術:ジャック・ビュフノワール
衣装:オリヴィエ・ベリオ
スタント&剣術指導:ミシェル・カルリエーズ
キャスティング:スワン・ファム
編集:ニコラ・トレンバジウィック
音響編集:ヴァンサン・ギヨン、ラファエル・ソイエ
ミキシング:ディディエ・ロザイック
製作主任:アルフレッド・ロット
製作総指揮:ベルナール・グルネ
製作:ミシェル・フェレール

キャスト

ファンファン:ヴァンサン・ペレーズ
アドリーヌ:ペネロペ・クルス
ルイ十五世:ディディエ・ブルドン
ポンパドゥール夫人:エレーヌ・ド・フジュロル
トランシュ=モンターニュ:ミシェル・ミュレール
フィエラブラス:フィリップ・ドルモワ
ラ・フランシーズ:ジャック・フランツ
コルシニ:ジェラール・ラロシュ
ラ・ウレット:ギヨーム・ガリエンヌ
元帥:ジル・アルボナ
施設付き司祭:ジャン=ポル・デュボワ
ギヨーム:イヴ・ピニョ
リゾンのおじ:ジャン=フランソワ・ラパリュス
司祭:フランソワ・シャト
シャヴィル:ジャック・ディナム
アンリエット:マグダレナ・ミエルカルツ
ヴァンダ:アナ・メイシェール

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