J・S・バッハの同題曲の構造を絵画に翻訳したアブストラクトアニメーション

2001年/16mm/20分/カラー 配給:愛知芸術文化センター

2003年6月14日よりユーロスペースにてモーニング、レイトショー

公開初日 2003/06/14

配給会社名 0361

解説

フーガのそれぞれの主題を聴き取るように、膨大な量の絵画素材を描き進める。それら原画を楽譜の構造に忠実に重ね合わせ、裏から直接強い光をあて、1コマごと、演奏するように撮影する。不断に介在する身体的息遣いと筆跡の集積。CGでは決して到達できない光。20世紀初頭の抽象絵画誕生の根底に横たわる音楽への夢と、ダダイスとがフーガ形式への着目から世界で初めて手がけたアブストラクトシネマ(1921)に対する、21世紀のラディカルな解答でもある。

トロント国際映画祭では、WAVELENGTHSプログラムにおいて、アメリカ実験映画の巨人ジョナス・メカスやスタン・ブラッケージの最新作とともに上映され、チョンジュ国際映画祭では、ジョン・ケージに影響を与えた抽象絵画の巨匠オスカー・フィッシンガーの歴史的作品群とともに上映。その独特な映像表現が高い評価を得ている。また、愛知芸術文化センターにて中野振一郎のチェンバロ、詩人吉増剛造の朗読とともに上映されるなど、「映画」や「アニメーション」という枠を越える展開をしている。数年に渡る準備期間を経てバッハ没後250年の2000年に製作を開始、2001年完成。

ストーリー

スタッフ

監督:石田尚志
音楽:ヨハン・セバスチャン・バッハ
企画:愛知文化センター
製作:愛知県文化情報センター
エグゼクティブプロデューサー:越後谷卓司
編集:浦山三枝

キャスト

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