2003年/日本/カラー/123分/ 配給:「朋の時間」上映委員会

2003年3月29日よりBOX東中野にてモーニングショー 2003年3月8日より大阪シネ・ヌーヴォにてモーニングロードショー

公開初日 2003/03/08

公開終了日 2003/03/21

配給会社名 0360

解説

1986年、重症心身障害者と呼ばれる人たちが日中を過ごすためにつくられた日本ではじめてのデイアクティビティ(日中活動)施設「訪問の家・朋」が開所してから17年がたちます。それまで医療に守られ、入所施設のなかで生きることが当たり前と考えられてきた人たちが、朋の開所によって家族とともに地域の中で暮らすことが可能になったのです。朋の取り組みは全国の同じ境遇にある家族にどれだけの勇気と希望を与えたか知れません。

ソーシャルワーク(社会福祉事業)は人と人との信頼関係をつくることからはじまります。開所から17年、社会福祉法人訪問の家が行うソーシャルワークは医療と福祉が連携しながら活動する朋を中心に、子供から老人まで様々な障害を有する人々に対するケアサービスの地域拠点として活気に満ちています。この活気はどんな重い障害を持っていても地域で暮らしていけるという、ひとりひとりの可能性への信頼から生まれてくるものです。

「この子がいたからこんな人生しか送れなかった、ではなく、この子がいたからこそ、これほどの人生が送れたと言える人生を皆で作ろう」

朋の出発は“我が子”を愛する母親たちの強い仲間意識と、その家族を精一杯支えようとするソーシャルワーカー、教師の情熱でした。そして今、その志と共同作業の輪は地域社会に広がり根を下ろしつつあります。

このドキュメンタリー「朋の時間ー母たちの季節ー」は「しがらきから吹いてくる風」や、最新作「梅香里」で知られる西山正啓監督が、訪問の家「朋」の取り組みと、家族、特に母と子の絆を三年半にわたり撮影・記録した。その第一回作品です。今回の製作には、社会福祉法人訪問の家の理事であり、朋との交流を深める中で、障害者を雇用する新社会も設立したファンケルグループの代表である池森賢二氏の多大な協力を得ることができました。

訪問の家「朋」が目指す福祉は、新しい価値の創造と意識のバリアフリー化を私達に投げかけています。

ストーリー

スタッフ

監督・撮影・編集:西山正啓
音楽:ウォン・ウィンツァン
プロデューサー:貞末麻哉子

キャスト

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