かわいくって、ちょっと奇妙(ストレンジ)で、 ときどきドキリとしたり、ジンワリきたり。

2003年/日本/ 企画:スローラーナー+ヤマムラアニメーション+ユーロスペース 配給:スローラーナー+ヤマムラアニメーション

2003年5月31日より渋谷ユーロスペースにてレイトロードショー

公開初日 2003/05/31

配給会社名 0048/0358

解説


第75回米国アカデミー賞短編アニメーション部門ノミネート作品『頭山』を含むアニメーション作家、山村浩二作品を一挙上映!!

「頭山」はもちろん、NHK「おかあさんといっしょ」で放送された「パクシ」、中村一義のPV「ジュビリー」から「ふしぎなエレベーター」「ひゃっかずかん」「地球肋骨男」など多彩な山村浩二の世界を一挙上映。この上映のための、“おまけアニメーション”あり!

モーニングショー “For KIDS”
「パクシ」「ふしぎなエレベーター」「どっちにする?」「カロとピヨブプト-サンドイッチ」「頭山」「キッズキャスル」「カロとピヨブプト-あめのひ」「キップリング Jr.」このプログラムのための「おまけ」アニメーションあり!

レイトショー“For ADULTS”
「水棲」「ひゃっかずかん」「地球肋骨男」「ジュビリー」「Vibe-ID」「バベルの本」「伝説のワニ ジェイク」(犬童一心・監督)「金魚の一生」(犬童一心・監督)「カロとピヨブプト-おうち」 「頭山」
このプログラムのための「おまけ」アニメーションあり!

ストーリー


「水棲」
小川のせせらぎ、流れるリンゴ、水に映った空の中、自分自身の影がメタモルフォーゼし、無数の魚の幻影が、現れ消える。透過光と粘土で描いたアニメーション。音楽は映像作家でもある黒沢潤。

「遠近法の箱」
ビル、ガラス、溢れるバーコード、同じ姿のサラリーマン、買い物をする女性など、現代の都市を象徴するような画一化され、過剰で過密なイメージが、凝縮されているアニメーション。加工した写真、動画、立体物、透過光などの技法をマルチブレーンの線画台上でコラージュし、独特の一体感と圧縮感を持つ空間の表現に挑戦した作品。音楽は、作曲家、演奏家でもあり、戸川純、太田蛍一とのバンド“ゲルニカ”のメンバーとしても知られる上野耕路。

「カロとピヨププト—おうち」
冬のある日、カロとピヨププトが大きな木の前に降り立った。ふたりは、木の枝に家を作るため、材料や道具を集めに出かけた。ノコギリで木を切ったり、ペンキを塗ったりして、ふたりのおうちが完成した。

「カロとピヨププト—サンドイッチ」
カロとピヨププトがサンドイッチを作る話。カロはバターをつけ、ピヨププトはそれを受け取って、具をはさむ。サンドイッチが出来上がってふたりはピクニックに出かけたが…。

「カロとピヨププト—あめのひ」
カロが、雨の中を泳いでいる魚を見たと、ピヨププトに話すのですが、ピヨププトは信じてくれない。カロは怒ってケンカのようになってしまいますが、しだいに、二人の言葉のイメージがひろがっていって・・・。

「キップリングJr.」
主人公のキップ・リングとパパとママ、そしてロッグひきいる三人組の楽団が織り成す叙情豊かなアニメーション。人形を特殊な処理で動画にする新しい技法を使って、今までに見たことのなかったような画面空間が展開される。

「キッズキャッスル」
ここは子どもの城。ひとりの男の子とオモチャたちがいっしょに遊ぶイマジネーションの世界。小さなこども部屋の中は、つぎつぎと形や様子を変えていきます。ボイス・パフォーマンスによる楽しい音声も見どころ。

「バベルの木」
バスに乗り遅れた兄弟が、バス停のベンチに置き忘れられた古い本を手に取る。ページを開くと突風が起こり、地響きとともにページからバベルの塔が生えてくる。塔の中は、広大な図書館。中の老人がページを捲る度、文字が幻獣に変化して・・・。幻想文学J.L.ボルヘスの「幻獣辞典」からインスパイアされた作品。

「どっちにする?」
虫歯で髪の毛ボサボサのワニのラウル。床屋に行くか、歯医者に行くか、それともどっちにも行かないか。傘をもっていくか、行かないか悩むアルマジ—ロ。”どっちにする?”ぁ判断を迫られる出来事の数々。子どもの自主性、判断力、決断力をテーマに、ジュニア・ディレクターズとワークショップを重ねながら、子どもたちのアイデアを取り入れて完成させたアニメーション。

「頭山」
ケチな男がさくらんぼの種を食べたために、頭に桜が生えて、トラブルに巻き込まれる。落語「あたま山」を現代、東京に舞台を移し、アニメーションで新解釈を試みた作品。構想から6年を経て作られた本作は、オランダ国際アニメーション映画祭—審査員特別賞を受賞。米国アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされました。同部門のノミネートとしては日本人監督としての初めてのノミネートという快挙となった。

スタッフ

監督:山村浩二

キャスト

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