原題:Shanghai Knights

ジャッキー・チェン——究極の集大成がここに!! ロンドンの象徴《ビッグ・ベン》で繰り広げられる、 ジャッキー史上最大のアクロバティック・アクション!

2003年2月3日全米初公開

2003年/アメリカ/114min/シネマスコープ・サイズ/ドルビーSRD 配給:ブエナビスタインターナショナル(ジャパン)

2004年03月17日よりDVD発売開始 2003年11月15日より渋谷東急ほかにて全国ロードショー! 

公開初日 2003/11/15

配給会社名 0069

解説


スクリーンの中にはいつもジャッキーがいた——。世界の映画史において、《アクション》と《エンターテイメント》という二つの言葉を結ぶつけた唯一にして絶対の存在——それがジャッキー・チェンだ。時代が変わり、映画が変わっても、トップ・スターとして走り続けてきた彼の魅力が色翻せることはない。テクノロジーの発達があらゆる映像を可能にし、もはやアクション・スターがアクションをする必要すらな<なったコンピュータ・グラフィックス全盛期の現代において、だからこそ人々が求めてやまない《生身のアクション》を追求し続けるジャッキー。「人を楽しませたい」という純粋な情熱に支えられた正真正銘のエンタテイナーの姿が、そこにはある。 そして今、ジャッキー・チェンがその輝かしいキャリアの全てを注ぎ込んだ、渾身の映画が誕生した。「シャンハイ・ナイト」——19世紀のロンドンを舞台に、大英帝国を滅亡の危機から故うために立ち上がったヒーローの活躍を描く、究極のアクションエンタテイメントである。オープニングからエンディングまで、全てがアクロバティックなアクションの連続。そのスリルと興奮は、ジャッキー・アクションの集大成である《ピッグ・ベン落ち》のクライマックス・シーンによって、グランド・フィナーレを迎える。 アメリカ西武の保安官であるチョン・ウエンは、中国皇帝の《龍玉》の番人である父を殺した謎の英国人を捜すため、相棒のロイ・オバノンと共に霧の都ロンドンに到着した。ビクトリア女王在位50年の祝賀に沸くこの街で、ウエンは妹のリンと再会し、3人でカを合わせて父の敵を追う。だが、彼らはいつしかロイヤル・ファミリー暗殺の恐るべき陰謀に巻き込まれていた…。 ビクトリア朝といえば、世界の中心だった大英帝国の黄金時代。そのスケール感溢れる時代を背景に、「シャンハイ・ヌーン」に登場した名コンビ、チョン・ウェイン&ロイ・オバノンのドラマティックな冒険が繰り広げられる。 映画の見所は、もちろん全編を覆うアクションの連続だ。ジャッキーの十八番である身近な小道具を使った“即興アクション”は、もはや芸術品といっても過言ではない。ホテルの回転扉や図書室の移動梯子から、コートや帽子といった小道具に至るまで、ジャッキーの魔法にかかれば全てが最高の“共演者”となってしまう。 また、本作はジャッキー映画が最も革新的だった80年代作品へのセルフ・オマージュに満ちている。スリの少年を追いかけて巻き込まれる乱闘シーンでの“こうもり傘アクション”は、「ポリス・ストーリー」(85)での傘でバスにぶら下がるシーンを思い出させる。さらに圧巻は、いまや伝説となった「プロジェクトA」(83)の時計塔からのダイブ・シーンをスケール・アップさせた、ピッグ・ベンからの大落下シーン。本作のクライマックスとなるこのアクロバティック・アクションは、21世紀を代表する名シーンとして新たな伝説となるだろう。 共演陣には、「シャンハイ・ヌーン」に引き続きロイ・オバノン役にオーウェン・ウィルソン・「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」といったアート系から「エネミー・ライン」のようなアクション大作までこなす才能で、「真摯な詐欺師」というロイの複雑なキャラクターを演じきった。主人公ウエンの妹で、ロイが恋するカンフー美女リン役には、シンガポール出身のアジア・スター、ファン・ウォンが起用され、ハリウッドに初進出を果たしている。 そして、アクション・ファンが何よりも見逃せないのが、ウー・チャウ役のドニー・イェンだ。「ブレイド2」や「HERO」で鮮やかな印象を残した世界的なマーシャル・アーツ俳優ドニーが、本作でついに念願のジャッキー・チェンと共演。ドニーVSジャッキーの世紀の対決は、完壁に息のあったダンスのように観る者を酔わせる。 監督は、リドリー&トニー・スコット兄弟に見出され、デビュー作「ムーンライト・ドライブ」で抜群の映像センスをみせたデヴィッド・ドブキン。撮影は「エイリアン2」「ハムナプトラ」シリーズのエイドリアン・ビドルが担当している。 なお、本作には映画を愛するジヤッキーらしい遊びが随所に仕掛けられている。例えぱ、すご腕のスリの少年の本名は“チャリー・チャッブリン”。ウエンとロイを逮捕する科学捜査が得意な刑事の名は、“アーサ・コナン・ドイル”。そして、リンに襲いかかってあっさりと撃退されてしまう殺人鬼は、ロンドンを恐怖におとしいれた“切り裂きジャック”etc…。豪華なゲストたちの夢の競演に、思わずにやりとさせられる。また、前述の「プロジェクトA」の時計台アクションが、もともとハロルド・ロイドヘのオマージュであることは有名な話だが、本作ではバスター・キートンやマルクス兄弟的なスラップスティック・アクションから「雨に唄えば」を思わせる華麗な傘の立ち回りまで、名画へのオマージュが盛り沢山。ジャッキーの映画への熱い思いを集大成した、《ジャッキによる映画史》とも言える作品となっている。

ストーリー



1887年——大英帝国はビクトリア女王の統治の下、世界を動かす最大の強国として君臨していた。だが、光あるところに影は生まれる。目も眩むような栄光を、邪悪な闇の力が狙っていた…。
北京・紫禁城——中国の王の証しである《皇帝の龍玉》を守るチョン老人が、謎の英国人率いる刺客の一団に襲われる。カンフーの達人である娘のリンの抵抗も空しく、龍玉は奪われ、チョン老人は息絶える。12代に渡って龍玉を守ってきたチョン一族の誇りをかけて、父の敵を討つためにリンは英国に旅立つ。それが中国のみならず、大英帝国の運命をも賭けた闘いになるとは知らずに…。
アメリカ合衆国・西部——腕利きの保安官として暮らすチョン・ウエンのもとに、妹のリンから父の訃報が届く。「自分さえ側にいれば父を守れたかもしれない」…悔恨の念が、ウエンを苦しめた。彼は英国を渡る資金を作るため、かつての相棒のロイ・オバノンをニューヨークに訪ねる。だが、財産を預けたはずのロイは、怪しげな投資に手を出し、いまや無一文だった。天性の能天気さが最大の武器のロイは、金策も尽きたニューヨークにあっさりと見切りをつけて、ウエンと共に密航者として英国に渡る。
霧の街・ロンドンでウエンとロイを待っていたのは、世界一の大都会ならではの賑わいと犯罪だった。ならず者たちとのトラブルに巻き込まれたウエンは、牢屋で妹リンと再会する。リンは父を殺した英国人を見つけ出し、敵を討とうとしたところを逮捕されてしまったのだ。
牢屋を脱出した三人は、正体不明の刺客に何度も襲われながらも、ついに真相にたどり着く。敵の正体は、ビクトリア女王のいとこのラズボーン卿——継承権は10番目ながらも王位を狙う彼は、追放された清の王族ウー・チャウと手を組み、恐ろしい陰謀を企てていた。ウーに中国皇帝の証しである龍玉を与えることを交換条件に、英国ロイヤルファミリーを一掃させようというのである。暗般決行は、今夜——。
ラズボーン卿の主催のもと、ビクトリア女王在位50年の式典が華やかに始まった。花火見物のためにテムズ河畔に集結したロイヤルファミリーを、ウー・チャウが狙う。ロンドンの象徴であるビッグ・ベンが滅亡への時を刻む中、この陰謀を知るのは、ウエンとロイ、そしてリンの三人のみ…。大英帝国最大の危機を、彼らは果たして阻止できるのか?!

スタッフ

監督:デヴィッド・ドブキン
脚本:アルフレッド・ガフ、マイルズ・ミラー
製作:ロジャー・バーンバウム、ゲイリー・バーバー、ジョナサン・グリックマン
製作総指揮:ジャッキー・チェン、ウィリー・チェン ソロン・ソー
      ステファニー・オースティン、エドワード・マクドネル
撮影監督:エイドリアン・ピドルB.S.C.
プロダクション・デザイナー:アラン・キャメロン
編集:マルコム・キャンベル
衣裳デザイナー:アンナ・シェパード
音楽:ランデイー・エデルマン

キャスト

チョン・ウエン:ジャッキー・チェン
ロイ・オパノン:オーウエン・ウイルソン
チョン・リン:ファン・ウォン
ラズポーン卿:エイダン・ギレン
アーサー・ドイル:トーマス・フィッシャー
ウー・チヤウ:ドニー・イェン
チャーリー:アーロン・ジョンソン

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