原題:The Hard Word

2002年5月30日オーストラリア初公開

2002年/オーストラリア/カラー/99分/シネマスコープ/ドルビーSRD 配給:アットエンターテインメント/配給協力:リベロ

2003年12月05日よりDVD発売開始 2003年12月05日よりビデオ発売&レンタル開始 2003年6月28日より銀座シネパトスほかにてロードショー

(C)2002 Australian Film Finance Corporation Limited,Wildheart Films Pty Limited

公開初日 2003/06/28

配給会社名 0104

解説


「俺達は、盗みが好きなんだ」。

ダイル、マル、シャインの強盗兄弟、“トエンティマン・ブラザーズ”の仕事ぶりは極めて冷静かつ頭脳的、脅しのために銃は使うが、「誰も傷つけない」が絶対的なルール。
お互いを信頼し尊敬しあい、仕事のパートナーは兄弟だけ。
そのプロフェッショナルな能力を買われて、刑務所を釈放された直後も大きな仕事が転がりこむのだが…。
『トエンティマン・ブラザース』は、それぞれの個性が光る3兄弟のクールな仕事ぶりと、長男ダイル(ガイ・ビアース)VS.悪徳弁護士フランク(ロバート・テイラー)の、仕事と金、女をめぐる駆け引きをスタイリッシュな映像で描<クライム・アクション・ムービー。 ガイ・ピアース×アル・クラーク あの『プリシラ』チームが再びタッグを組む! 兄弟のリーダー格で、妻キャロルヘの愛と嫉妬に苦悩する主人公ダイルを演じるのは、『プリシラ』(94)で注自された後『L.A.コンフィデンシャル』(97)、『メメント』(OO)、『タイムマシン』(02)でハリウッドスターの座を不動のものにしたガイ・ビアース。『記憶のはばたき』(01)に続くオーストラリア映画となる本作では、『プリシラ』のプロデューサー、アル・クラークと久々のコンビでビアースの個性が光る。「製作にあたり、まっさきにビアースに出演をオファーした」とクラークが語るように、『プリシラ』から7年、再び一緒に仕事をする機械を探していた二人にって、まさにびったりな企画だった。 ピアースは、クラークとの映画製作、脚本の面白さ、そしてダイルとそれぞれの登場人物たちの魅力にたちまち惹かれダイル役を引き受けた。 ダイルの妻キャロルには、P・J・ホーガン監督作『ミュリエルの結婚』(94)でスクリーンデビューし、『ほんとうのジャクリーヌ・デュ・ブレ』(98)ではアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたレイチェル・グリフィス。 犯罪の手引き役で、キャロルと情事を重ねる悪徳弁護士フランクには、オーストラリアの舞台出身で『マトリックス』(98)ではエージェント役を演じた演技派ロバート・テイラーが扮している。 また、ダイルの弟マルには、主に舞台で活躍しているダミアン・リチャードソン。ガイ・ビアースとは、2000年に舞台“Face to Face”で共演して以来の関係で、ピアースたっての希望でマル役に決定したという。 3兄弟の末弟シャイン役、ジョエル・エドガートンもまた舞台出身で、多<のテレビドラマで活躍。最近では『スターウオーズ エピソード2/クローンの攻撃』(02)にも出演を果たしたオーストラリア期待のヤングアクター。 本作が初監督作品となるスコット・ロバーツは、舞台デザイナー、ジャーナリスト、DJなどを経て脚本家に。 実在の強盗一味の物語や、知人の弁護士のキャラクターをヒントに、『トエンティマン・ブラザーズ』の脚本を書き上げた。 撮影監督は、『プリシラ』以来アル・クラークと阻んでいるブライアン・プレーニー、また『ミュリエルの結婚』のバディ・ラードンがプロダクションデザインを担当するなど、オーストラリア映画界きっての才能あふれるスタッフが結集し、スタイリッシュな映像を作り上げた。

ストーリー


刑期を終え、釈放されたダイル、マル、シャインの3兄弟。彼らは“トエンティマン・ブラザーズ”と呼ばれるプロの強盗。盗みを愛する彼らの仕事ぶりはきわめてクール。受けた仕ことは完璧に片付ける。たたし、ルールは2つ。
「決して誰も傷つけないこと」そして、「必ず3人たけでやること」。
これまでの強盗成功記録は12回。刑務所収容をアリバイにした完全犯罪だ。
背後で犯罪を手配しているのは彼らの弁護士のフランクで、立場を利用して悪徳刑事と組み、汚れ仕事をダイルたちに任せていた。
フランクは彼らがこれまでに稼いだ金を横取りし、ダイルの妻キャロルとも逢瀬を重ねていたが、そんなことは知るはずもないダイルたちは、無事任務を成功させる。しかし、手引をした刑事が言う。
「目撃者がいた。アリバイ作りの為にもう一度刑務所に戻ってもらう」。
実は、彼らの盗みの技術だけを利用するためにはじめから仕阻まれた釈放だったのだ。刑務所の所長も一枚噛んででいたらしい。やりきれない思いのまま育ぴ刑務所に戻された3人。ダイルは元のように図書係を務め、マルは料理担当囚として得意のソーセージ作りに精を出した。情緒不安定に陥りがちな末弟のシャインは精神分析医ジェインにより、少しずつ自分を収り戻しつつあった。ダイルは、フランクの思い通りに利用されていた自分に対する憤り、そして、キャロルヘの不信感に苦しんでいた。
「フランクと関係を持っているのでは?」
フランクとキャロルが見せたなにげないしぐさから確信めいたものを持ったダイルは、嫉妬心を募らせてい<…。 はたして、フランクは再び3人を釈放させにやってくる。だがそれはまた、新たな大仕事のために彼らを利用する目的だった。 狙いは、競馬のビッグイベント“メルボルンカップ”。そこに集まる賭金をそっくり奪うのだ。成功すれば史上最高の賭金が手に入るはず。渋るダイルにフランクが言う。「お前の腕が必要なんだ」 ダイルは、これが最後だと自分に言い聞かせ、仕事を引き受けた。メルボルンに到着すると、フランクが手配していた仕事仲面ターザンに引き合わされる。他人とは組まないことを信乗としていた3人は、彼らと阻むことに抵抗するが、結局押し切られてしまう。 「仕事が済んだらあの3人を殺せ」。フランクはターザンに命じる。 キャロルを手に入れるためにも、自分の身を守るためにも、多<を知りすぎたダイルには消えてもらうしかない…。メルボルンカップ当日。すべては順調にことが進んでいた。いつもながらの華麗な仕事を展開し、現金をそっくり運び出そうとしたそのとき、事件は起きた。ターザンが警備員に発砲したのだ。 「決して誰も傷つけない」——それが絶対のルールだった。たが、歯車はもうすでに狂ってしまった。ターザンに殺されるか、それともフランクを出し抜くか? 3人に残された選択肢はただひとつ…。

スタッフ

監督・脚本:スコット・ロバーツ
製作:アル・クラーク
エグゼクティブ・プロデューサー:ガレス・ジョーンズ、ヒラリー・デイヴィス
撮影:ブライアン・プレーニー,ACSACS
プロダクション・デザイナー:バディ・ラードン
衣裳:テり一・ライアン
編集:マーティン・コナー
音楽:デヴイッド・トラッセル
プロダクション・スーパーバイザー:イボンヌ・コリンズ
助監督:ブレンダン・キャンプペル
キャスティング:アン・ロビンソン、マリナーズ・コンサルタント

キャスト

ダイル:ガイ・ピアース
キャロル:レイテェル・グリフィス
フランク:ロバート・テイラー
シャイン:ジョエル・エドガートン
マル:ダミアン・りチャードソン
ジェイン:ロンダ・フィンドルトン
パメラ:ケイト・アトキンソン
ケリー:ヴィンス・コロシモ
オリオダン:ポール・ソンキラ
ターザン:トリアン・ンコノ

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