2002年/日本/ヴィスタ/DTSステレオ/ 配給:東京テアトル、ザナドゥー

2005年01月26日よりDVDリリース 2003年8月23日より新宿グランドオデヲン他にてロードショー

(C)「呪怨2」製作委員会

公開初日 2003/08/23

配給会社名 0049/0103

解説


「本当に怖い!」「怖すぎる!!」映画史上空前の恐怖で日本列島を震撼させた本年度日本映画界最高の話題作『呪怨』。当初東京と大阪の2館だけでのスタートだったが、両館で劇場新記録となる大ヒットを記録、3ヵ月後には全国100館以上にまで拡大されて、全国興収5億円を突破するとともに、国際映画マーケットでは配給権が争奪戦となり、世界20カ国での公開も決定。また、『スパイダーマン』のサム・ライミ監督を「こんな怖い映画ははじめてだ!」と絶叫させ、彼のプロデュースによるハリウッドでのリメイク製作も緊急始動するなど、その衝撃と称賛は現在も世界規模で拡大している。そして、あれから半年。あの衝撃作を放ったスタッフは、すでに前作を遥かに凌ぐ、とてつもない作品を準備していた。それが、『呪怨2』。増殖する恐怖、拡大する惨劇、そして、想像を絶する究極の悪夢。映画は今、かつて誰も体験したことのないホラーの限界点に到達した。
関わった者たちの悲惨な死や行方不明が後を絶たない「呪われた家」。その家を取材するテレビの特番に出演した女優の原瀬京子(酒井法子)はその夜、交通事故に逢い、運転していた婚約者は意識不明の重体となり、自分も重傷を負って流産してしまう。しかし、それは彼女が体験する未曾有の恐怖のほんの始まりに過ぎなかった。やがて、番組のレポーターやディレクター、スタッフへと呪いの連鎖は止まるところを知らずに拡大し、誰もが想像し得ない衝撃のクライマックスの果てにこの世は地獄と化す!さらに激しく! さらに執拗に! さらにおぞましく! 天井から!足元から! 背後から! そしてあなたの中から! 怒りと悪意をパワーアップさせて呪怨の塊、伽椰子と俊雄が襲いかかる!! この逃げ場のない恐怖にあなたは、今度こそ耐えられないかもしれない…。
監督・脚本はもちろん、前作『呪怨』での演出が世界中で高く評価され、すでにリメイク版でのハリウッド・デビューも決定しているジャパニーズ・ホラーの天才・清水崇。プロデューサーは、『リング』『仄暗い水の底から』『呪怨』と立て続けにプロデュース作がハリウッドでリメイクされているジャパニーズ・ホラー・ブームの仕掛人、一瀬隆重。また、撮影の喜久村徳章、編集の高橋信之、音楽の佐藤史朗などメインスタッフはほぼ前作と同じメンバーが再結集している。
出演は、今回の恐怖の連鎖の中心的存在となる原瀬京子を映画初主演となる酒井法子が演じ、クライマックスの映画史上空前のショック・シーンを体当たりの演技で熱演するのをはじめ、ドラマやバラエティで幅広く活躍する『ゴジラ モスラ キングギドラ大怪獣総攻撃』の新山千春、「百獣戦隊ガオレンジャー」の堀江慶、前作から引続きの出演となる「ホットマン」の市川由衣、「いつもふたりで」「真珠夫人」で人気の葛山信吾ら豪華メンバーが顔を合わせ、悲鳴と絶叫の競演を繰り広げる。『リング』のハリウッド版リメイク『ザ・リング』が、全米興行収入1億3,000万ドル(約150億円)をあげる大ヒットを飛ばしたのをはじめ、タイ・香港合作の『the EYE【アイ】』、韓国の『ボイス』など、ジャパニーズ・ホラーの影響を受けたアジアン・ホラー作品が次々と世界的な成功を収める世界的ホラー・ブームの真っ只中、『呪怨2』は、観る者の想像を超えた極限の恐怖でふたたび世界を凍らせる!

ストーリー


真夜中の首都高速を走る一台の車。やがて車はドンッ!という鈍い音で急停車する。飛び出してきた猫を轢いてしまったのだ。ホラー映画への出演が続き、ホラー・クイーンの異名を取る女優、原瀬京子(酒井法子)は、呪われた家をレポートするテレビの心霊特番にゲスト出演した夜、フィアンセの石倉将志の運転する車に乗って帰路についていた。将志は猫の死体をそのままに車を発進させるが、次の瞬間、彼はおぞましいモノが車に乗り込んでいたことを知る。やがて車はコントロールを失い、壁に激突して大破してしまう。その事故で将志は意識不明の重体となり、京子も重傷を負ってお腹の子供を流産した。だが数日後、彼女はかかりつけの産婦人科で主治医から「お腹の赤ちゃんは順調に育っている」と告げられるのだった…。
トン……トントン、ドン! ドン! ドン!…。テレビでレポーターをしているタレントの三浦朋香(新山千春)は、自宅のマンションで毎晩夜中の同じ時刻になると聞こえてくる物音に悩まされ、部屋に恋人の山下典孝(堀江慶)を呼ぶ。それは、角部屋の誰もいるはずの無い壁の向こうから誰かが叩いているような不気味な音で、毎晩12時27分になると聞こえてきた。やがて、心霊特番で呪われた家をレポートした日、朋香が深夜に帰宅すると、そこには信じられない光景が彼女を待っていた…。
テレビ・ディレクターの大国圭介(葛山信吾)は、「心霊特番!呪われた家の真実・謎の怪死事件に迫る!」という番組のロケのため、出演者の原瀬京子と三浦朋香、そして技術スタッフを連れて練馬区の住宅地にある一軒の家を訪れる。その家ではかつてそこに住んでいた一家の夫・佐伯剛雄が妻・伽椰子を惨殺し、自らも付近の路上で死体となって発見され、当時6歳の息子・俊雄が行方不明になって以来、その家に関わった者の謎の死や失踪が多発していた。不気味なノイズが録音された以外、収録は無事に終わったかに思えたが、その夜、メイク担当の大林恵(山本恵美)が悲鳴と共に姿を消したのをはじめ、番組関係者が次々と失踪、局は番組を制作中止にする。圭介は改めて録画されたビデオをチェックするが、その映像には映ってはいけないあるモノが…。
女子高生の千春(市川由衣)は、友人の誘いで原瀬京子主演のホラー映画にエキストラ出演する。千春は数日前から見知らぬ一軒家に閉じ込められてしまう悪夢を見ていた。そして撮影中、彼女は京子にまとわりつく白い少年の霊を目撃して絶叫し、失神 してしまう。やがて、千春の悪夢はより恐ろしいかたちで現実となっていく…。
圭介は、関わる者すべてに次々と伝染し、無限に増殖していく理不尽な悲劇の謎を解くべく、すべての発端となった呪われた家に向かうが、彼はそこで廊下で意識を失っている京子を発見する。激しい陣痛に悶え苦しむ京子はすぐに病院に運び込まれ、緊急手術を受けることになった。しかし、それはさらにおぞましい本物の恐怖のはじまりだった…。

スタッフ

監督・脚本:清水崇
プロデューサー:一瀬隆重
監修:高橋洋、黒沢清
撮影:喜久村徳章
照明:登見山明長
音楽:佐藤史朗

キャスト

原瀬京子:酒井法子
三浦朋香:新山千春
山下典孝:堀江慶
千春:市川由衣
大国圭介:葛山信吾
石倉将志:斎藤歩
大林恵:山本恵美
宏美:黒石えりか
原瀬亜紀:水木薫
石倉薫:結城しのぶ
佐伯伽椰子:藤貴子
佐伯俊雄:尾関優哉

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