原題:The Life of David Gale

2003年2月21日全米初公開

2003年/アメリカ/カラー/131分/ 配給:UIP映画

2010年05月12日よりDVDリリース 2007年10月11日よりDVDリリース 2003年11月28日よりDVD発売&レンタル開始 2003年11月28日よりビデオレンタル開始 2003年7月26日より日比谷シャンテシネほか全国ロードショー

公開初日 2003/07/26

配給会社名 0081

解説



今、デビッド・ゲイルは同僚の女性を殺した罪により死刑囚として収監されていた。執行の瞬間を目前に、彼は1人の女性記者に独占インタビューを許可する。1日2時間で3日間。「自分の話を手記にしてくれ」というその依頼は、一体何のためなのか?謎めいた依頼、明らかになっていく事件の全貌、彼の冤罪を確信していく女性記者。その男、デビッド・ゲイルが命と引き換えに立証しようとしている重大な真実が、次第に明らかになっていく—。

主人公デビッド・ゲイルを演じるのは、『ユージュアル・サスペクツ』『アメリカン・ビューティー』で2度にわたりアカデミー賞を受賞したケビン・スペイシー。女性ジャーナリスト、ビッツィーには『タイタニック』で一躍大スターになったケイト・ウィンスレット。そして、デビッド・ゲイルの同僚でありながら被害者となるコンスタンス役には『トゥルーマン・ショー』のローラ・リニー。3人の俳優がそれぞれ複雑な役を緊張感たっぷりに演じております。監督は『ミシシッピ・バーニング』、『ザ・コミットメンツ』『エビータ』等幅広いジャンルで時代を的確に捉えてきたアラン・パーカーが担当。幾重にも仕組んだからくりの連打で、誰にも予想できないラストへと一気にみせていきます。

ストーリー



起訴が棄却され、デビッド・ゲイル(ケビン・スペイシー)の死刑が確定した。大学教授だったデビッドは、元同僚の女性コンスタンス(ローラ・リニー)をレイプした上、殺した罪で獄中にある。皮肉なことに、彼は死刑廃止論者だった。

デビッド・ゲイルは、この世で最後の三日間に、一日2時間、自分の話を聞き、“手記”を書くようにと、なぜか女性記者ビッツィー(ケイト・ウィンスレット)を指名する。“手記”の売値は50万ドル。ボスの命令で、ビッツィーはしぶしぶ助手のザック(ガブリエル・マン)とともに、テキサス州のエリス刑務所へ向かう。殺された女性の体内からはデビッドの精液が、顔にかぶせたビニール袋からは諮問が検出されている。ビッツィーはデビッドは犯人だと確信していたが、ザックは懐疑的。しっくりいかない二人に、つきまとう一台のトラックがあった。

一日目。デビッドは刑務所の金網越しにビッツィーに話し始める。かつて彼は、人々の敬意を集める大学教授だった。しかし、私生活はすでに破綻の兆しが見えていた。妻は公然と不倫に走っている。ある夜、学生たちのパーティで酔いしれていると、女子大生のバーリン(ローナ・ミトラ)が迫ってきた。デビッドは彼女と一線を越えてしまう。だが、それは罠だった。翌日、デビッドは逮捕される。デビッドに落第させられたバーリンが逆恨みを、レイプされたと訴え出たためだ。まもなく釈放されるが、妻は最愛の息子を連れて出て行き、デビッドは酒におぼれるようになる。

二日目。面会の前にビッツィーとザックは事件現場となった家へ行ってみた。コンスタンスが全裸で倒れていた場所にはチョークで印がかかれている。現場にはカメラ用の三脚があったという。殺人現場を撮った写真がどこかにあるのだろうか?そこでもまた二人をあのトラックが監視していた。デビッドの話は続く。妻子を失い、大学も追われ、アルコール依存症に陥ったデビッドに、唯一救いの手を差し伸べたのは、大学の元同僚のコンスタンスだけだった。死刑廃止の熱心な運動家だったコンスタンスは、デビッドを運動に誘う。しかし、レイプ犯の汚名をきたデビッドはその運動にとっても厄介者だった。すべてを失い、デビッドはまた酒を飲んで荒れ狂う。行き場もなく街をさまよい、コンスタンスの家の庭で夜を明かした。翌朝、デビッドはコンスタンスが白血病で余命いくばくもないことを知る。

その夜ビッツィーがモーテルに戻ると、誰かが侵入した形跡があり、部屋には一本のビデオテープが残されていた。そのビデオには、コンスタンス殺害の生々しい光景が録画されていた。三脚の謎が解けた。このテープを持ってきた人間こそ真犯人のはず。ビッツィーは動揺する。それまでに、ビッツィーとザックは、デビッドの弁護士べリュー(レオン・リッピー)が無能なためにデビッドが有罪になったという噂を聞いていた。そう、デビッドは冤罪なのだ!さらに、二人はあのトラックの男がコンスタンスを慕っていたダスティー(マット・クレイ蚊)だと突き止める。

三日目。デビッドはまた話し始めた。なぜ、コンスタンスの体内に自分の精液が入っていたか。それは、刻一刻と進行する病を抱え、一人で死におびえてきたコンスタンスをいたわり、やさしく包み込んだ愛のひと時だったという。だが、その夜、コンスタンスは殺された。すべてを話し終えたデビッドの表情は穏やかさに満ちていた。明日に迫った死を恐れてはいない。しかし、自分がなぜ死ぬのかはわからない。その答えを、ビッツィーに24時間で出してくれと言い残す。

もう時間がない。明日の夕方には死刑は執行される。あせるビッツィーに、弁護士べリューが「このビデオには残りがあるようだ」とつ告げる。その残りのテープには何が録画されているのか?ダスティーが犯人ではないのか?無実のデビッドがなぜ死ななければならないのか?そのとき、ビッツィーは、コンスタンス殺害を撮ったあのビデオに、不可解なメッセージがあることに気付く・・・。

スタッフ

監督:アラン・パーカー

キャスト

ケビン・スペイシー
ローラ・リニー
ケイト・ウィンスレット

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