原題:SWEAT/Sueurs

2002年7月24日フランス初公開

2002年/フランス映画/1時間43分/カラー/35mm/シネマスコープ(2.35:1)/ドルビーSR・ドルビーSRD・ドルビーEX・DTS・ES 日本語字幕:寺尾次郎 提供:角川大映映画、レントラックジャパン、バップ 配給:角川大映映画 協力:ユニフランス東京

2003年11月21日よりDVD発売開始 2003年11月21日よりビデオ発売&レンタル開始 2003年6月14日より渋谷東急3ほか全国松竹・東急系にてロードショー公開

公開初日 2003/06/14

配給会社名 0058

解説


灼熱の砂漠にヘヴィ級の野望が疾走する!

危険地帯の砂漠を巨大トラックが大爆走! 乗り込むのは、10tの砂金を強奪した4人の男たち。彼らは、それぞれに野望を抱える“略奪者”どもだ。おのれの欲望のため、そして、生き残りを賭け、闇雲に疾走する!
 行く手に待ち受けるのは警官隊、地雷原、そして見渡すかぎり岩と砂ばかりの灼熱地獄。あまりに広大すぎるゆえに、一度入ればそう簡単には抜けだせない、蟻地獄のような砂漠。誰もひとりじゃ生きられない。だが、信じられるのは自分だけ。裏切るのはヤツか、オレか?

ヨーロッパCM界注目の映像派ルイ=パスカル・クーヴレール、遂に劇場進出!

 危険地帯の広大な砂漠を爆走する巨大トラックを舞台に、砂金強奪犯の男4人が繰り広げる、欲望、裏切り、逆転、渇き・・・の超重量級ノンストップ・アクション!超一級の映像派エンタテインメントが誕生した。
 監督は本作が劇映画デビューとなるCM界出身の俊英ルイ=パスカル・クーヴレール。スタイリッシュで大胆な構図&カッティング+骨太な演出で、疾走感あふれる映像を一気に見せ切る。本作品で、その才能を認められたクーヴレールは、リュック・ベッソンのオファーにより、既に次回作を監督中。ル・マンで英雄レーサーが大活躍するフランスの国民的人気コミックの映画化『Michel Vaillant』(フランス11月公開予定)だ。鬼才ベッソンも思わず目を見張った驚異のクリエイターが世に出したトンデモないデビュー作の本作。決して見逃してはならない!

『バイオハザード』の辣腕プロデューサーの指揮のもと、新世代スタッフが結集!

製作は、クエンティン・タランティーノを見出し、彼の脚本作品『トゥルー・ロマンス』(93、トニー・スコット監督)を手掛けたサミュエル・ハディダ。日本の有名劇画を映画化した『クライングフリーマン』(93)をはじめ、『キリング・ゾーイ』(93)『ジェヴォーダンの獣』(01)、さらに世界的人気ゲームの映画化『バイオハザード』(02)と、異色の題材を映像化した野心作で常に世界の注目を集める辣腕プロデューサー。そのハディダが自信を持って送り出すのが本作で、彼のもとに集まったスタッフがまた豪華だ。編集のシルヴィー・ランドラ(『レオン』『フィフス・エレメント』『ジャンヌ・ダルク』)音楽のパスカル・ラファ(『ダンサー』)、視覚効果監修のピエール・フォーリー(『キス・オブ・ザ・ドラゴン』)と、リュック・ベッソンの監督&製作作品に関わる、いわゆるベッソン組が集結。また、本作最大の見どころでもある、砂漠を豪快に激走する巨大トラック等、息もつかせぬカー・アクションは、『RONIN』(99)『ル・ブレ』『ボーン・アイデンティティー』(02)等を手掛けた当代最強のスタントチーム、シネ・カスケイドが担当している。
 なお、本作は2002年7月24日にフランスで拡大公開され大ヒット、大きな話題を呼んだ。

ストーリー


北アフリカ、モロッコ、荒涼たる砂漠の一本道を、巨大トラックが爆走する。乗り込むは4人の男たち。数々のラリーを制した不死身の熟練ドライバーのハーヴェイ(ジャン=ユーグ・アングラード)、航空管制官のノア(ヨアキム・デ・アルメイダ)、整備士のヴィクター(シリル・トーヴナン)、ヒットマンのシモン(サガモア・ステヴナン)だ。彼らは空港で10トン、大枚一千ドルにも及ぶ大量の砂金を強奪し、逃走の最中だった。

計画の首謀者はノア。目を悪くして以来、万事うだつがあがらなくなった彼は、砂金強奪計画を立てて、イチかバチかの賭けに出たのだ。むろん、砂金を奪っただけでは稼ぎにならない。国外に持ち出して現金に換金する必要がある。ブツは大量だからトラックを使うしかない、それにしつこく追ってくる刑事どもを出し抜く必要もある。厄介なことに、取引相手が待つ目的地には、危険地帯の砂漠を横断しないと辿り着けない……こうして、砂漠のラリーを何度も乗り切った凄腕のドライバーのハーヴェイが雇われた。助手のヴィクターは、年は若いが、メカに強く、運転技術も確かな頼りになる相棒だ。最後に、銃の腕が立つシモンが一味に加わり、計画は実行された。

一味は警官隊の道路封鎖を強行突破し、二台のジープで追ってきた追跡チームと激しい銃撃戦を繰り広げた。シモンは二挺拳銃を撃ちまくって大暴れ、みごとに敵を蹴散らした。だが、シモンはハーヴェイとは最初からお互い反りが合わず、一触即発状態が続いていた。極限状況下、些細なことでいがみ合ううち、ついにブチキレたハーヴェイはシモンを殺していた。

一味は隠しておいたタンクローリーに積荷を移した。ここで、ハーヴェイはノアを脅し、取り分の増額を迫った。脅しに屈したノアは、「目的地はとある海岸、約束の日時は4日後、春分の日の8時」と告げた。海岸には機雷が埋まっており、春分の引き潮の時間でないと、海底に埋められた機雷が見えないためだという。全てを喋らされたノアは、ハーヴェイに計画の主導権を握られてはわが身も危険と知り、生き残るために策略をめぐらせはじめた。

予備エンジンを積んだ後続車に乗ったヴィクターが砂に乗り上げた。ハーヴェイはよき相棒であるはずの彼を、なぜか置き去りにして車を走らせる。意地の悪いハーヴェイの振る舞いに、ヴィクターも不信感を抱いた。さらに、警察の検問と偵察ヘリが立て続けに彼らの前に立ちふさがる。激しい戦闘の末、なんとか乗り切った3人だが、ハーヴェイの横暴さに耐え切れなくなったノアは、隙をついてハ—ヴェイを殴り倒した。ハーヴェイは水イリのタンクを足首にくくりつけられて置き去りにされた。だが、悪運の強い彼は、偶然、ラリー落伍者の回収車で通りかかった仲間ベニに拾われた。復讐に燃えるハーヴェイは、回復するなり突然ベニを蹴落として,彼の飼い犬を新たな相棒に、ノアとヴィクターの後を追う。

一方、ヴィクターとノアは警察の非常線回避のための一夜を無駄にしたり、行く手を岩石に塞がれて引き返したりと、うまく先へ進めずにいた。その間に。ハーヴェイが追いついてきた。トラックに執拗に追いすがっては体当たりを食らわせるハーヴェイ。山道の悪路も難なくかっ飛ばす彼の凄腕の運転技術に、ヴィクターは改めて舌を巻いた。

ようやくハーヴェイを振り切って、難所中の難所・地雷原へとたどりついたノアとヴィクター。ここでノアがかねて仲間に引き入れていた現地部族の女ファラ(ノーツァ・クーアドラ)を案内役として加わり、一行は目的地である海岸を目指す。やがて、砂嵐がおそってきて、海岸を目前に足止めを喰らった。夜、妖艶なファラにひかれたヴィクターは彼女に言い寄るが、彼女はすげなく、ナイフを突きつけて彼を追い払った。いっぽう、轍の跡をたどり、ハーヴェイは着実に後を追ってきていた。目的地の海岸を前に、決着をつけるべき運命の時が迫る。だが、彼らには、予想だにしない衝撃の事態が待ち受けていた…。

スタッフ

監督:ルイ=パスカル・クーヴレール
製作:サミュエル・ハディダ、レスリー・ジャン・ポーター
脚本・オリジナル台詞:ルイ=パスカル・クーヴレール、マイケル・クーパー、ブノワ・フィリッポン
撮影:ミシェル・アブラモヴィッチ
音楽:パスカル・ラファ
美術:ジミー・ヴァンスティーンカイスト
編集:シルヴィー・ランドラ
衣裳:アニー・ペリエ
録音:アントワーヌ・デ・フランドル
整音:フローレン・ラ・ヴァリー、ジャン・デ・セイギィ
スペシャル・エフェクツ・コンサルタント:ピエール・フォーリー
SFX:ジャン=ピエール・マリコート
カー・スタント担当:シネ・カスケイド(ジャン=クロード・ラグニーズ/パトリック・ロンキン)
銃器担当:フレデリック・コーヴィ

キャスト

ハーヴェイ:ジャン=ユーグ・アングラード
ノア:ヨアキム・デ・アルメイダ
ヴィクター:シリル・トーヴナン
シモン:サガモア・ステヴナン
ファラ:ノーツァ・クーアドラ
ベニ:ティエリー・アシャンティ
グリースモンキー:ユベール・セント=マケーリー

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