原題：Guns & Talks

2001年／韓国／カラー／121分／ 配給：グルーヴコーポレーション

2003年08月25日よりビデオ発売＆レンタル開始 2003年08月25日よりＤＶＤリリース 2003年3月21日より、新宿武蔵野館にてロードショー公開

公開初日　2003/03/21

配給会社名 0031

解説



　アジアン・ニューウェーブの旗手チャン・ジン監督が贈る、ポップでパワフルな「殺し屋」ムービー、それが『ガン＆トークス』。
　この映画の最大の魅力、それは４人の“殺し屋”たちのキャラクター。
　寡黙で冷徹な殺し屋家業であるはずが、実際は女の子にデレデレ、映画の主人公を気取ったり、仲間の“語り”に思わず涙を流してしまったりと、観ているこちらが心配になってしまうほど人間臭くて、単純。普通なら“ハンサムでハードボイルドな暗殺者”としてイヤミともなりかねないところを、“ハンサムだけどちょっとマヌケで憎めない暗殺者”という愛すべきキャラクターたちがときにハラハラ、ときにクスッと、そしてときに切なくさせてくれる。
　そんな“殺し屋”４人を、韓国の若手俳優たちが表情豊かにのびやかに、そしてスタイリッシュに演じている。リーダー、サンヨンを演じるシン・ヒュンジョンは、イム・グォンテク監督作品『将軍の息子』で頭角を現し、『銀杏のベッド』『アウトライブ』で確かな演技力を認められた、韓国映画界に欠かせない俳優。その弟ハヨンに扮するのは、深田恭子と共演した日韓合作TVドラマ「フレンズ」（TBS）や、韓国ドラマ史上最高視聴率を記録した「オータム・イン・マイ・ハート（秋の童話）」（MXテレビ）などで、日本でも大ブレイク中のウォンビン。ナイーヴなその佇まいと瞳が印象的な彼は、韓国中の女の子が憧れるトップスター。爆弾のエキスパートで、元マラソン選手の愛すべきキャラ、ジョンウを演じるのは大ヒット作『JSA』にも出演した注目株シン・ハギュン。そして、寡黙なスナイパー、ジェヨンを演じたのは『クワイエット・ファミリー』などでその個性を発揮しているチョン・ジェヨン。
　メインキャスト４人４様の個性と演技力、そしてどんなファッションもさりげなく着こなす抜群のスタイルと甘いマスクに、女の子なら誰もがココロを奪われてしまうハズ。
　監督のチャン・ジンは舞台、TVなど多方面で活躍し、映画監督作品は本作で３作目。ハリウッド映画にも劣らないテンポの良さとダイナミックさ、そして奥行きを意識した美しいカメラワークで監督としての力量を見せつけながらも、ナンセンスな会話、パロディなど“遊び”の部分をふんだんに取り入れた型にはまらないこの作品で、韓国の若者から絶大な支持を受けている。
　若き殺し屋が、依頼者やそのターゲット、刑事など様々な人々との出会いや駆け引きを通じて、“愛”を知る・・・この『ガン＆トークス』は新時代の青春映画としても、これからの韓国映画を語るうえではハズせない作品となるだろう。

ストーリー


　大都市ソウル。今日も誰かの密かな願いを叶えるべく、４人の男たちが暗闇を駆け巡る。冷静なリーダーのサンヨン、爆発物のエキスパート・ジョンウ、スナイパーのジェヨン、パソコンマニアでサンヨンの弟であるハヨンは、「殺し」のプロフェッショナル。スタイリッシュなファッションに身を包み、クールに、そして着実に依頼をこなしていく・・・。
　しかしひとたび仕事を離れたら、実は彼らもフツウの青年たち。依頼者たちとの記念写真をコレクションしたり、ブラウン管の中の美人ニュースキャスターに想いを馳せてはニヤニヤ、きまぐれに手料理をつくっては失敗したり、辞書を片手に英文韓訳（？）と格闘してみたり・・・。まるで悪ガキがそのまま成長してしまったような無邪気な彼らだが、仕事には誇りを持っている。
　何処から噂を聞きつけるのか、彼らの元に舞い込んでくる依頼は後を絶たないが、最近はどうも様子がおかしい。強引な女子高生から依頼を押し付けられたり、怪しげな高級車に尾行されたり、ジョンウがターゲットである妊婦に恋をしてしまったりと、どことなく仕事の運びがサエない状況が続き、リーダーのサンヨンはイライラしてばかり。
　そんな折り、久々に大きな仕事が舞い込んできた。オペラ劇場で特別公演される「ハムレット」上演中、ある人物を暗殺して欲しいという大胆で危険な依頼。しかし、サンヨンにはどうしてもこの仕事を遂行しなければならない重大な理由があったのだ。
政財界のセレブ８００名が詰めかけた華やかな劇場内には、かねてよりサンヨンたちに眼を光らせていたチョ特捜検事により、厳重な警備体制が敷かれている。
　果して大勢の観衆を前に、彼ら４人は無事に仕事を終えることができるのか？
　舞台上では「ハムレット」がいよいよクライマックスを迎えようとしている・・・。

スタッフ

監督：チャン・ジン
脚本：チャン・ジン
製作：カン・ウソク
撮影監督：ホン・ギョンピョ
音楽：ハン・ジェグォン
製作：シネマ・サービス

キャスト

シン・ヒョンジュン
チョン・ジニョン
チョン・ジェヨン
シン・ハギュン
ウォン・ビン
オ・スンヒョン
コン・ヒョジン
コ・ウンミ
チョン・ギュス
キム・ハクチョル
ユン・ジュサン
ソン・ヒョンジュ
チョ・ドッキョン
イム・ウォニ
ミン・ユンジョン
イム・スンデ
イ・ハラ
キム・ジヨン

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