辛 韓国映画祭2003/HOT ! KOREAN FILM FESTIVAL 2002 上映作品 第14回東京国際映画祭協賛企画コリアン・シネマ・ウィーク 2001年釜山国際映画祭韓国映画パノラマ部門 2001年釜山映画評論家協会脚本賞(ソン・ミノ) 2002年百想芸術大賞シナリオ賞(ソン・ミノ、チャン・ヒョンス)

2001年/韓国/カラー/35㎜/1:1.85/93分

2003年1月25日〜2月14日まで辛韓国映画祭2003、テアトル池袋にて上映

公開初日 2003/01/25

公開終了日 2003/02/14

配給会社名 0337/0049

公開日メモ 「ライバン」とはサングラス・ブランド「レイバン」の転記。韓国の男たちがベトナム戦争に従軍し戦地でレイバンをかけていた時代の心意気とアメリカイズムの象徴でもあり、それが本作では精神的な価値となっている。

解説


「ライバン」とはサングラス・ブランド「レイバン」の転記。韓国の男たちがベトナム戦争に従軍し戦地でレイバンをかけていた時代の心意気とアメリカイズムの象徴でもあり、それが本作では精神的な価値となっている。大筋は、日々を能天気に暮らす三人のしがないタクシー運転手たちが、やがてそれぞれ金策の必要に迫られ、大金を秘匿している噂のある老婆の家に忍び込んでの顛末。速射砲のような下品な科白の連打、展開のドタバタは70年代香港庶民映画と同様のテンポ感を感じさせるが、レイバンの劇中使用やライ・クーダーを完全に彷彿させる音楽(ピョン・ソンヨン)には、70年代の韓国庶民文化を懐かしむ心情が隠されているだろう。監督はアクション・ノワール『ボーン・トゥ・キル』、メロドラマ・アクション『男の香り』など自在な作風をもつチャン・ヒョンス。三人の運転手ヘゴン、ハンナク、ジュニョンにそれぞれキム・ヘゴン、チェ・ハンナク、チョ・ジュニョンという(つまり役名は実名に基づく)、知名度は高くないが実力派の演劇俳優を得て、自分の撮りたい庶民喜劇を低予算で一気に撮りあげた。ソン・ミノの脚本は釜山映画評論家協会脚本賞を獲得している。

ストーリー

ヘゴン、ジュニョン、ハンナクはそれぞれ30代後半のタクシー運転手。ヘゴンは近所の少女の可愛さに胸を焦がし、ハンナクはベトナムに参戦した叔父の自慢話を繰り返し、ジュニョンは大卒を鼻にかけCNNニュースばかりを聞いている。する話といえば女の話ばかり。だがやがてヘゴンの恋の相手は家の借金のため老人との結婚をしいられ、ジュニョンは兄から家を出るように強制され、ハンナクは娘の留学費をつくる必要に迫られる。カネだ……三人はかねてから大金を隠している噂のある老婆の家に泥棒に入る。
だが物色したがカネは見つからない。それどころか老婆の死体をも発見、慌てて逃げだす。脅える男たち。
だが事態は意外な方向に進展する……。

スタッフ

監督:チャン・ヒョンス
製作:キム・バンナム
脚本:ソン・ミノ、チャン・ヒョンス
撮影:ノ・ヒョマン
照明:パク・ヒョフン
編集:パク・コクチ
音楽:ピョン・ソンヨン
録音:チェ・ジェホ
衣裳:パク・シニョン
美術:ユ・ソングァン、オ・ヨンドゥ

キャスト

ヘゴン:キム・ヘゴン
ジュニョン:チヨ・ジュニョン
ハンナク:チェ・ハンナク

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