昭和歌謡大全集
2003年/日本/カラー/112分/ヴィスタ/DTS,R-15 配給:シネカノン
2003年11月8日よりCINE AMUSE EAST&WEST、シネマミラノ、上野スタームービーにてロードショー 2004年05月28日よりビデオリリース 2004年05月28日よりDVDリリース
公開初日 2003/11/08
配給会社名 0034
解説
原作は、村上龍による94年の週刊プレイボーイ連載時より物議を醸し、ベストセラーとなった「昭和歌謡大全集」。現在の日本を予言するかのような内容に、何度も映像化の企画が持ち上がったが、過激な描写ゆえ、その実現は幾たびとなく見送られてきた。そしてついに、時代は原作「昭和歌謡大全集」に追いついた!原作者であり、かつ映画作家でもある村上龍をして、「自分の映画化作品の中では、文句なく一番」と言わせしめた新しいエンターテイメントが今、ここに生まれる!
本作品において重要な役割を担っているのは、昭和の時代に流行した歌謡曲である。≪恋の季節≫≪錆びたナイフ≫≪また逢う日まで≫など、大ヒットした歌謡曲の数々は時代を映す鏡であり、何より登場人物の心情を表現している。さらに、ハリウッド映画とはひと味違う、日本映画ならではの弾けるようなアクション・エンターテイメントを、普遍的な共感とともに彩っているのも注目だ。
監督は、『命』『木曜組曲』の篠原哲雄。代表作『月とキャベツ』『はつ恋』といったほのぼのとした作風で知られる篠原監督の、これまでとは180度異なる新たなる挑戦ともいえる意欲作となった。脚本は次期、NHK連続テレビ小説を手がけるなど今、最も注目を集める大森寿美男。三度目のコラボレーションとなる篠原×大森の名コンビが、問題のベストセラー小説を、疾走感あふれるポップな映像感覚でスクリーンに息づかせた。
そして注目の俳優陣には、まず≪少年たち≫に、『恋愛写真』『ナイン・ソウルズ』など映画出演作が相次ぐ松田龍平をはじめ、池内博之、斉藤陽一郎、村田充、近藤公園、安藤政信と、鋭い現代感覚を持ち合わせたスタイリッシュな若手俳優が顔をそろえた。対する≪おばさんたち≫には樋口可南子、岸本加世子、森尾由美、細川ふみえ、鈴木砂羽、内田春菊と、実力派女優から個性派の異色スターまで、この映画だからこその豪華な共演が実現。さらに、原田芳雄、古田新太、市川実和子といった味わい深いメンバーは、しっかりと脇を固めている。
精神的に疲労し、ノイローゼ患者の蔓延する現代日本。その憂さを晴らし、凄絶な戦いの果てに、若者たちは生きる目的を、おばさんたちは美しい輝きを取り戻す。闘いこそが、現代を生きるわれわれの絶望を救うのだ。最高のスタッフとキャストで描く大活劇が今、ここに完成する!!
ストーリー
事の発端はささいな行き違いだった。それまで何の接点もなかった六人の少年たちと六人のおばさんたち。睡眠不足の昼下がり、ひとつの歯車の狂いが人生に大きな転機をもたらす。ひとりの少年がひとりのおばさんの喉に突き立てた一本のナイフ。復讐はさらなる復讐を呼び、殺し合いは続いてゆく。そして少年とおばさんのプライドをかけた殺し合いは、いつしか≪戦争≫に発展していった!!
スタッフ
原作:村上龍
監督:篠原哲雄
制作:光和インターナショナル
製作:鈴木光
脚本:大森寿美男
撮影:高瀬比呂志
照明:赤津淳一
美術:小澤秀高
音楽:池頼広
配給:シネカノン
キャスト
松田龍平
池内博之
斉藤陽一郎
村田充
近藤公園
安藤政信
樋口可奈子
岸本加代子
森尾由美
細川ふみえ
鈴木砂羽
内田春菊
原田芳雄
市川美和子
津田寛治
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