原題:Under Suspicion

ジーン・ハックマン VS モーガン・フリーマン 再高のスタッフ・キャストによるサスペンス・スリラー! 真実はどこに…。深まる謎と疑惑。 ——“自白”する勇気はあるか?

2000年9月22日全米初公開

2000年/アメリカ/カラー/110分/ビスタ・サイズ 提供:ポニー・キャニオン 配給:エスピーオー

2003年09月26日よりビデオ発売&レンタル開始 2003年10月03日よりDVDリリース 2003年6月14日より、新宿ジョイシネマ3、銀座シネパトス他、全国劇場にて公開!!

公開初日 2003/06/14

配給会社名 0116

解説


ハリウッドで既に商業的な成功を次々と収めているステイーヴン・ホプキンス監督の手腕、名優二人—ジーン・ハックマンとモーガン・フリーマン、そして神秘的なモニカ・ベルッチの演技が高く評価された第一級サスペンス・スリラーがこの『アンダー・サスピション』である。平和な町で起きた連続少女レイプ殺人事件をモチーフに、二転三転する緊張感溢れるストーリーが展開する。

プエルトリコで起きた連続少女レイプ殺人事件。容疑者は、事件の第一発見者である町の有力者、弁護士のヘンリー・ハースト。事情聴取に当たるのがベテラン警察署長、ビクター・ベネゼー。ベネゼーは徐々にハーストを追いつめ、事件の核心に迫ろうとしていた。明らかになっていくハーストの少女を愛する性癖、若く美しい妻との冷めた関係。妻からも疑われ窮地に追いやられる。ハーストは本当に犯人なのか?だが、事態は思わぬ方向に…。
主人公、容疑者ハーストを演じるのは、2度のオスカーに輝くジーン・ハックマン。長年の輝かしいキャリアを跨る彼だが、近年も衰えることな<、コミカルな演技を披露した『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』、いぶし銀の渋さをかもし出した『ザ・プロフェッショナル』など、精力的に映画に出演している。彼を尋問するベテラン警部にはモーガン・フリーマン。アメリカ大統領を演じた『ディープ・インパクト』、アカデミー賞にノミネートされた『ドライビング・ミス・デイジー』などに出演。作品に高級感を与える貫禄の演技は本作でも健在だ。パックマンとフリーマン——二人の名優が生みだした緊張感は、映画が終了するまで、御客の目をそらさせない。事件の鍵を握る、神秘的で美しいハーストの妻を演じるのは、モニカ・ベルッチ。世界で最も美しい女優と称えられ、『マトリックス・リローデッド』や『ミッション:クレオパトラ』と続々と出演作が公開される、旬の女優である。ベネゼーの助手であるオーエンスを演じるのは、『ディープ・ブルー』『ドリームキャッチャー』のトーマス・ジェーン。フラッシュバックを効果的に使った尋問シーン、取調室とは対照的に盛り上がっていく祭りのサンバのリズム、俳優たちの最高の演技——熟練された演出で俳優、ロケーションの良さを引き出した監督は『ロスト・イン・スペース』『ブローン・アウェイ/復讐の序曲』のステイーヴン・ホプキンス。ハリウッドにおいて、商業的に成功を収めてきた彼は、本作で新境地を開いた。原作はミステリー作家ジョン・ウェインライトの「Brainwash」。既にフランスでクロード・ミレール監督により映画化され、『レイプ殺人事件』(81)が日本でDVD発売されている。 誰もが秘密を持っている——そして、次々と露わになる秘密。人はどこまで他人を信じられるのか。人は最も大切なものを失ったとき、どうなるのか。信頼と裏切り、衝撃のラストまで目が離せない展開だ。

ストーリー



プエルトリコで起きた連続少女レイプ殺人事件。
事件の鍵を握るのは、弁護士の若く美しい妻だった…。

甚大な被害をもたらしたハリケーン直後、プエルトリコ島のサンファンの港町——。

警察は連続少女レイプ殺人事件の捜査を進めていた。ちょうどその頃、サン・セバスチャンのウィンター・フェスティバルの時期で、街中はパーティーに向う人々で溢れていた——その中には、2人の少女を殺した犯人がいるかもしれない。怒りに震えながら、ベテランの警察署長、ビクター・ベネゼー(モーガン・フリーマン)と助手の刑事フェリックス・オーエンス(トーマス・ジェーン)は事件の核心へと迫りつつあった。

有名で裕福な税務弁護士でプエルトリコ法曹界の中心人物、57歳のヘンリー・ハースト(ジーン・ハックマン)は、若く美しい妻シャンタル(モニカ・ベルッチ)とチャリティ・パーティーに向かっていた。ハーストは募金集めのためのスピーチをすることになっていたが、ベネゼーから任意同行を求められ、事情聴取のため、警察に向う。ハーストは昨日起きた事件の第一発見者だったのだ。ベネゼーは死体を発見した状況を尋問しはじめる。オーエンスはハーストに対し、敵意をむき出しにしていた。

1月6日午後——ハーストは隣人の犬とジョギング中、草むらで12歳の少女スー・エレン・ハディーの死体を発見する。昨日の出来事のはずなのに、ハーストの供述は極めてあいまいで、細部が食い違っているのだ。不審に思ったベネゼーはハーストを拘束し、第一容疑者とみなす。もう一人の犠牲者ポリーナがラパーラで殺された2週間前の夜のアリバイもはっきりしなかった。その夜ハーストはシャンタルの姉夫婦を一人で訪れて、その後、ラパーラのベンチで居眠りしていたという。ラパーラは娼婦が立つ危険な街だった。容疑者として拘束されることに腹を立て部屋を出ようとするハーストにオーエンスは飛びかかり、階段でもみあいとなる。結局、ハーストはベネゼーとオーエンスの拘束のもと、パーティー会場に向う。そこには、妻のシャンタルはじめ、スピーチを待つ人々がいた。刑事たちと現れたハーストに場内はざわめく。ハーストは動揺を隠せないままスピーチを済ませ、再び、署に戻る。

ベネゼーは、事件の鍵を握るのは、彼の妻シャンタルだと気付き、シャンタルの事情聴取をハーストのいる隣の部屋の取調室で行う。ポリーナが殺された夜は、ハーストは明け方に帰宅したという。ベネゼーはハーストに改めて、ラパーラでの夜の事を閃く。ハーストはその街の常連で娼婦を買っていた。シャンタルとは冷めた関係で夫婦生活はなかったのだ。また、ベネゼーはハーストがオフィスのパソコンからアダルトサイトに接続したり、別名のメールアドレスを持っていることをつきとめた。ベネゼーは不仲の理由をシャンタルに聞く。2年前の出来事だった——常日頃、シャンタルの浮気を疑うハーストは、シャンタルの姉の夫パコと浮気しているのではないかと思っていた。一方、シャンタルは、姪の少女カミールを異様にかわいがるハーストの姿を目撃し、強いショックを受ける。以来、寝室も別々で、シャンタルはハーストに触れさせようとしなかったのだ。また、シャンタルが11歳のときにハーストと出会い、14歳のとき、彼女の父が死に、彼が後見人となり、彼女が20歳のときに結婚したこともベネゼーは知る。ハーストは少女に強い欲望を抱くことがあきらかになった。そして、ハーストに強い不信感を抱くシャンタルは、ベネゼーに家宅捜索の許可を出す。

オーエンスはシャンタルと共に直ちに家に向つた。そこで、決定的な証拠が見つかる。ハーストは、普段から写真が趣味で、被害者の少女を生前に撮影していたのだった。窮地に追い込まれたハーストが、ついに全てをあきらめ自白を始めた。だが、事態は思わぬ方向へ向っていくのだった…。

スタッフ

監督:スティーヴン・ホプキンス
脚本:トム・プロヴォスト、W・ピーター・イリフ
製作:ローリー・マックレアリー、アン・マリー・ギレン、スティーヴン・ホプキンス
製作総指揮:ジーン・ハックマン、モーガン・フリーマン
      モーリス・レブロンド、ロス・グレイソンベル
原作:ジョン・ウェインライ「Brainwash」
原案:『レイプ殺人事件』
   (脚本:クロード・ミレール、ジャン・エルマン、ミシェル・オディアール)
撮影:ピーター・レヴィ
美術:セシリア・モンテル
編集:ジョン・スミス
音楽:ジョージ・アコグニー

キャスト

ヘンリー・ハースト:ジーン・ハックマン
ビクター・ベネゼー:モーガン・フリーマン
フェリックス・オーエン:トーマス・ジェーン
シャンタル・ハースト:モニカ・ベルッチ
カミール・ロドリゲス:ジャクリーン・デュプレイ
パコ・ロドリゲス:ルイス・カパレロ

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