2002年/カラー/92min/ビスタサイズ/5.1ch/DLP/ 制作・配給: GAGAコミュニケーションズ

2004年02月25日よりDVDリリース 2003年8月2日より9月5日までテアトル池袋にて公開

公開初日 2003/08/02

配給会社名 0025

解説


古来から伝わる不思議な存在が今も息づく土地・沖縄。
『ユタ』(本土で言うイタコ)の血縁に生まれた一人の少女の前に精霊が現れ、この地で散った悲しい恋の記憶を蘇らせるのだが…。 

ストーリー


17歳のテル(松田龍平)は、どこにでもいるフツーの高校生。ただひとつ違うのは、ユタ(霊能師)を母親に持ち、民俗学者で遊び人の父親が幼い頃に行方不明になったこと。そんなある日、母が他界した。親戚の謝花家を頼って足を踏み入れた沖縄で、従姉妹のマレニ(末永遥)に出会う。
マレニは不思議な雰囲気を持った14歳の女の子。チルおばあの指導のもと、ユタになるために修行中だが、この世のものでないものが見えてしまうため、本当はなりたくない。家の側にはガジュマルの樹があって、そこにキジムナー(ガジュマルの樹に住む精霊・斉藤和義)がいるという。テルは心霊現象をまるで信じていないが、何故かふたりはすぐに仲良しになる。テルにカンカラ三線をプレゼントするマレニ。
そんなある日、ひょんなことからテルと一緒に訪れた御獄〔うたき・沖縄の神社〕で、マレニはひどく悲しそうな少女の霊と遭遇する。マレニにとって見たくないものを見ることは日常茶飯事の事だが、何故かその少女のことが頭を離れない。少女はマレビトに違いない…。そう思い始めた矢先、カンカラ三線で奏で不思議な曲を弾き始めるテル。
「それって、”マレビト(他界からの来訪神・北川えり)の唄”…!?」
そう問いかけるマレニに、
「子供の頃に聞いたことがあるんだ。」
と答えるテル。東京から来たばかりのテルが知っているはずのない曲…。次の瞬間、どこからともなくキジムナーが現れ、マレニに向かって手招きをする。
フラフラと後をついて行くマレニ。それを見たおばあのチルは止めるどころか、そのことを知っていたかのように、着替えの入ったバッグをテルに手渡す。
「あんたも一緒に行きなさい。」
訳が分からないまま、マレニを追いかけるテル。
ふたりは途中で立ち寄った店で、DVカメラで執拗に撮影を続ける、不思議な女アキ(Tama)に出会い、ひょんなことから3人の小旅行が始まる。聞くと、アキも”マレビト”に興味を持っているという。不思議なことが次から次へと巻き起こり、そして立ち寄ったある海岸で【何者】かがテルに舞い降りる!
「すまない!!許してくれー!」もがき苦しみ、泣きながら誰かに向かって叫びつづけるテル。【何者か】、は終戦直後のある日本兵の霊だった。当時、マレビトの里で助けてくれた娘を、猜疑心から殺してしまい、成仏できずにいた。そして3人の前に、少女の霊がゆっくりと現れて…。

スタッフ

監督:高橋巖
脚本:高木弓芽
音楽:斉藤和義
企画:宮下史之、大島満
プロデューサー:公野勉、岡本東郎、水上繁雄、下地和成
共同プロデューサー:鈴木裕光、倉持健一、東田眞一
撮影:岡雅一
照明:清野俊博
美術:仲前智治
録音:鶴巻仁
製作:GAGAコミュニケーションズ、バップ
共同制作:オフィス:CAプランニング
宣伝:ビー・ウィング

キャスト

松田龍平
末永遥
Tama(HystericBlue)
斉藤和義

村山富市
北川えり
匠ひびき
兼城道子
きゃんひとみ
嶋田久作

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