ガール・フロム・リオ
原題:Girl from Rio
サエない銀行マンが灼熱のリオ・デジャネイロで出逢った 飛び切り素敵なクリスマス
2001年6月13日スペイン初公開
2001年/スペイン・イギリス/カラー/102分/シネスコ/ドルビーSRD 配給:シネカノン
2002年11月23日よりシネ・ラ・セットにて灼熱のロードショー
公開初日 2002/11/23
配給会社名 0034
公開日メモ ペシミスティックなイギリス人銀行員がサンバを通じて“人生にとって本当に大事なものは何なのか”に目覚めていく姿をマンガー監督の持ち味であるペーソスを交えつつ、ロマンティックかつスリリングに描いている。
解説
ヒュー・グラント主演作『ウェールズの山』では独特のユーモアで人々を暖かい笑いに包んだクリストファー・マンガー監督。
5年ぶりにメガホンをとった本作では『スチュアート・リトル』『スチュアート・リトル2』のマイホームパパ姿も記憶に新しいヒュー・ローリーを主演に迎え、舞台はリオ・デ・ジャネイロヘ。
ペシミスティックなイギリス人銀行員がサンバを通じて“人生にとって本当に大事なものは何なのか”に目覚めていく姿をマンガー監督の持ち味であるペーソスを交えつつ、ロマンティックかつスリリングに描いている。
そして最後に待ち構えるのは意外な結末とは?
霧雨降りそぼるロンドン。誰もが心躍らすクリスマス。しかしサエない銀行マン、レイモンドを待っていたのは、彼を捨て、日頃から何かとソリの合わない上司と駆け落ちする妻の姿だった。
呆然自失のまま職場に戻った彼だったが、銀行の金庫で溢れんばかりの札束を眺めているうちにいつの間にか手はその山へ。振って沸いた金を手にレイモンドが向かったのは陽光きらめくリオ・デジャネイロ。
『月刊サンバ』の表紙を飾る伝説のダンサー、“あの女性”を求めて・・・。
ストーリー
霧雨降りそぼるロンドン。どうにもサエない銀行員レイモンド(ヒュー・ローリー)の唯一の楽しみはサンバ。仕事もそっちのけで今日も読みふけるのは『月刊サンバ』。
そんな彼を苦々しく思う上司のストラザース(パトリック・バーロウ)は「君の昇進はない!!」と冷たく言い放つ。かくしてレイモンドはクリスマスを目前に控えて、金庫係へと突然異動することとなり、家に帰れば野心家で冷たい妻のキャシー(リア・ウイリアムス)に罵られる有様。
その晩も二人は車ででかけるが、レイモンドは途中で下車して大学へ。“高等銀行業務”の講座に行くと偽り、そこで“レイモンド・ウッド サンバ教室”を開いていたのだ。一方のキャシーが向かった先はなんとストラザースの家だった。
「“パパ”の具合が悪いから実家に帰らなくちゃいけないの」クリスマスの朝、そう言ってキャシーは出かけようとしていた。遠慮する妻を送り届けた駅にいたのはあのストラザース。彼はキャシーを待っていたのだ。一足早いクリスマス休暇を彼女と過ごすために。
なかなか事の次第を飲み込めないレイモンドに「そういうことだから。メリークリスマス!」と言い残して二人は立ち去ってゆく。
呆然自失のままオフィスに戻ったレイモンド。銀行の金庫で溢れんはかりの札束を眺めているうちにいつの間にか手はその山へ。カバンに詰められるだけの札束を持って彼が向かったのは陽光きらめくリオ・デ・ジャネイロ。『月刊サンバ』の表紙を飾る伝説のダンサー、“あの女性”を求めて・・・。
やがてたどりついた憧れの地、リオ・デ・ジャネイロだが次々と災難が襲いかかる。
レイモンドが金を持っていると知った胡散臭いタクシー運転手パウロ(サンティアゴ・セクラ)にはつきまとわれ、どこからか金持ちのイキリス人がいると知ったマフィアには追いまわされる始末。
そんな中、パウロの手引きでレイモンドは“あの女性”オルリンダ(ヴァネッサ・ヌネス)にめぐり会う。しかし夢のように情熱的な一夜をすこし、独り目覚めたレイモンドを待っていたのは空っぽの金庫だった。
高級ホテルを追い出されたレイモンドは、渋るパウロとともに彼女と消えた金を探しにいくが、金はマフィアの手に渡ったのを知る。
彼がいろいろ嗅ぎまわっていることはすぐにマフィアの元締めビシェ口の耳に入り、レイモンドは捕まり地下室に監禁されてしまうが、その地下室は世界中のあらゆる紙幣で埋まっていた。「お前が銀行員なら金でも勘定してろ!!」高笑いとともにビシェロは消えた。
仕方なく紙幣を数えはじめたレイモンドのところへ、なんとオルリンダが面会にやって来た。
「必ずあなたのことを助けるわ。私、あなたのこと愛せるかも…」
パウロとともにオルリンダはある計画を実行する。
レイモンドは果たして自由の身になれるのか!?
スタッフ
監督・脚本:クリストファー・マンガー
製作:アンドレス・ビセンテ・ゴメス、ミュア・サザーランド
共同製作:スチュアート・サザーランド
撮影監督:ホセ・ルイス・アルカイネ
編集:ニコラス・ウェントワース
音楽:ロケ・バニョス
美術:チャールズ・ガラード
衣装:ヘアトリス・サルカト、ミシェル・クラブトン
キャスト
レイモンド:ヒュー・ローリー
オルリンダ:ヴァネッサ・ヌネス
パウロ:サンディアゴ・セグラ
キャシー:リア・ウィリアムス
ストラザース:パトリック・バーロウ
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