原題:The Phone

お願い…愛しているなら電話に出て そのコールに応えてはならない、. その声を聞いてはならない—— プチョンが戦慄したコネクティング・ホラー

東京国際ファンタスティック映画祭2002正式出品作品::http://www.nifty.ne.jp/fanta/tokyo/

2002年7月26日韓国初公開

2002年/韓国/カラー/102分/ 配給:ブエナビスタインターナショナル(ジャパン)

2005年03月18日より2005年5月20日までの限定DVDリリース 2003年10月16日よりDVD発売開始 2003年10月03日よりビデオ発売&レンタル開始 2003年4月26日より渋谷東急ほか全国ロードショー公開

(C)2002 Toilet Pictures

公開初日 2003/04/26

配給会社名 0069

公開日メモ 受けた者を死に追いやる恐怖の携帯メッセージ。謎を追うジウォンが辿り着いた忌まわしき秘密とは…?

解説


現代人の必携アイテムとなった携帯電話が、いま、死を呼ぶ〈恐器〉と化す!——『ボイス』。2002年夏に韓国で公開され、これまでに250万人もの観客を動員。邦画の『リング』やハリウッド映画を含むあらゆるホラー・ムービーの中で、韓国史上最高の興行収入を記録した驚異の大ヒット作である。
ありふれた携帯電話の着信音から、戦慄のドラマは始まった。携帯番号〈011-9998-6644〉にかかった1本の電話が、両親の愛に包まれて育った幼い少女を、悪魔のように豹変させてしまう。そして、一家の友人であり、元凶となった電話の持ち主である女性ジャーナリスト、ジウォンの周りにも奇怪な現象が…。少女を救うために真相究明に乗り出したジウォンは、やがて恐るべき事実を知る。彼女と同じ携帯番号を使用していた人間は、全員が不審な死に方をしていたのだ。しかも、筆舌に尽くしがたい恐怖を、その死に顔にはりつかせて…。
6644——それは、死を呼ぶ携帯番号。今日もまた携帯が鳴る。不気味なノイズに混じってかすかに聞こえるのは、震える女の《声》——「お願い。愛しているなら電話に出て」
果たして呪いを解く方法はあるのか?そして、電話の声の生は…?じわじわと体中に沁み込む未知なる恐怖。息つくことさえためらう緊迫のドラマは、想像を絶する戦懐のエンディングヘと観客を導いていく。
あまりにも身近な、そしてあまりにも強烈な〈絶対恐怖〉の仕掛け人は、製作・脚本も手がけたホラー・ムービー界の鬼才アン・ピョンギ監督。自らを「クラシック・ホラー・マニア」と語る彼は、古今東西のあらゆるホラー・ムービーや小説を研究し尽し、その恐怖の精髄に全くオリジナルで現代的な骨格を与えることで、『ボイス』という戦係のモンスターを創り上げた。
主演のジウォン役には、『リメンバー・ミー』で日本の映画ファンにも人気の高いハ・ジウォン。一躍脚光を浴びたアン・ピョンギ監督のデビュー作『ナイトメア』<日本未公開>にも出演しており、いまやホラー・クイーンの名を欲しいままにしている。
ヒロインの親友ホジュン役のキム・ユミ、『リング』の“貞子”と並び称される女子高生ジニ役のチェ・ジョンなど、これからの韓国映画界を担うスター女優たちがスクリーンで華を競い合うのも必見。また、子役のウン・ソウの鬼気迫る名演技は、『エクソシスト』のリンダ・ブレア以上に観る者を震憾させる。
最も身近なコミュニケーション・ツールとして、携帯電話はしばしば心と心をつなぐ。例え遠く離れていても、瞬時に大切な思いを伝えることができる。だが、それが呪われた《恐器》と化した時、怨念というホラー・ウィルスは瞬く間に、あなたの最も愛する人を破壊するだろう。そのコールに応えた時、逃れることのできない絶対恐怖は、耳から脳髄に侵入する。そしてそれは、あなたの携帯にかかる次のコールかもしれないのだ…。

ストーリー



第1楽章 不吉な予感

若手女性ジャーナリストのジウォンは、執拗な尾行や脅迫電話に悩まされていた。彼女が最近手がけた援助交際に関するスクープ記事を、逆恨みした男の仕業らしい。親友のホジュンは彼女の身を案じ、携帯電話の番号を変えてしばらく身を潜めるように勧める。投資会社のCEOとして成功を収めているホジュンの夫チャンフンは、使用していない別宅を隠れ家として使うようにジウォンに申し出る。ホジュンとチャンフンには幼い娘ヨンジュがおり、非の打ち所のない理想的な家庭を築いていた。
ジウォンが変更した携帯番号は、《Oll-9998-6644》。電話会社のオペレーターが使用可能な番号を呼び出したところ、不思議なことにこの番号しかコンピュータ画面に現れなかったのだ。気丈なジウォンは「これも何かの縁よ」と気にもかけなかった。
チャンフンの別宅は豪華で快適な邸宅だった。ひとりで暮らすには広すぎるため、ジウォンは物置同然に使われていた一番小さな部屋を仮の寝室に決める。その部屋には、ホジュンが描いたヨンジュの肖像画が置かれていた。夜にも関わらず、ピアノの音色が向かいの家から聞こえてくる。ベートーベンのピアノ・ソナタ「月光」——美しくももの悲しいその旋律に、なぜかジウォンは胸騒ぎがした。

第2楽章 狙われた幼女

数日後、ジウォンがホジュン親子と共に美術館に出かけると、まだ推も知らないはずのジウォンの携帯が鳴った。側にいたヨンジュが電話に出たが、その瞬間、彼女は恐怖に目を見開き、やがて全身を痙攣させながら絶叫した。ヨンジュの手から携帯をもぎとったジウォンは、受話器からかすかに聞こえる不気味なノイズに戦慄する。
その日を境に、ヨンジュは異常な行動をとり始める。突然に悪魔が憑依したかのように豹変し、そのあどけない口からは背筋が凍るような禍々しい言葉を吐き出すのだ。
そして、ジウォンの身辺にも異変が…。豪雨の中を運転中、ジウォンの携帯が鳴る。警戒しながらも電話をとった彼女の耳に、震える女の声がかすかに聞こえる…「お願い、愛しているなら電話に出て…」ヘッドライトはひとりの少女を照らし出す。まだあどけなさを残す女子高生で、傘もささずにずぶ濡れだった。少女を乗せて車を走らせるジウォン。だが、気がつくと彼女の姿は消えていたのだ。
家の中でも次々と奇怪な現象が起こる。洗面所の蛇口からは黒髪が流出し、鏡には例の女子校生が映っては消え…。さらに、向かいの家の娘はジウォンに驚くべきことを告げる。「ママに怒られるから、夜はピアノを弾かないの」では、夜な夜な聞こえてくるあの「月光」は、いったい誰が…?

第3楽章 死を呼ぶ携帯番号

全ての元凶が自分の携帯番号にあると直感したジウォンは、この番号の以前の持ち主を調べ始める。やがて、恐るべき事実が発覚した。《Oll-9998-6644》の番号を以前使っていた人間は3人その内の2人は謎の死を遂げ、1人は行方不明になっていたのだ!2人の死者に、他殺の疑いはなかった。だが、死因は不明。しかも、彼らの死に顔にはこの世のものとは思えぬ恐怖がはりついていた。
ジゥォンは行方不明の1名——ジニという名の女子高生——の家を訪ねる。写真の中で無邪気に微笑むのは、あの雨の日に車に乗せた少女だった。ジニはある日突然に姿を消し、それ以来、彼女の母校では様々な噂が広がった。特に、真夜中に音楽室から聞こえてくるベートーベンの「月光」の調べが、学生たちを怯えさせていた。それは、ジニが思いを寄せる誰かのために、毎晩のように練習をしていた曲なのだ。
携帯電話から、今日もジニの声が聞こえてくる。「…出て。愛しているなら電話に出て」その声に応えた者は、必ず死に至る。ジウォンも、そして幼いヨンジュもまた、逃れることのできない運命なのだ。だが、ジウォンは最後の望みをかけて、必死にジニの身に起こった真相を探る。彼女には命をかけてもヨンジュを守らなければならない、ある理由があったのだ…。

スタッフ

製作総指揮:チョン・オクファ
監督:アン・ビョンギ
製作:アン・ビョンギ、キム・ヨンデ
脚本:アン・ビョンギ、イ・ユジン
撮影:ムン・ヨンシク
美術:チャウ・ソンウォン
編集:パク・スンドク
音楽:イ・サンホ

キャスト

ジウォン:ハ・ジウォン
ホジュン:キム・ユミ
チャンフン:チェ・ウジェ
ジニ:チェ・ジヨン
ヨンジュ:ウン・ソウ

LINK

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