原題:SERIES 7

「唯一の賞は、あなたの命!!」。 今夜、『シリーズ7』がいよいよ始まる!!

2001年サンダンス映画祭 ワールド・プレミア 2001年ベルリン国際映画祭 パノラマ部門正式出品

2001年3月2日全米初公開

2000年/アメリカ/カラー/ビスタサイズ/86分/ドルビーサラウンド 配給:エスピーオー

2003年04月04日よりビデオ発売&レンタル開始 2003年04月04日よりDVD発売&レンタル開始 2002年11月16日よりシネマメディアージュにてロードショー

(C)Sensational Productions,All Rights Reserved.

公開初日 2002/11/16

配給会社名 0116

公開日メモ 「唯一の賞は、あなたの命!!」。 今夜、『シリーズ7』がいよいよ始まる!!

解説



人を殺しても罪になりません
現実か?演出か?殺人サバイバル・ゲーム、ON AIR!

『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』『メメント』など常に新感覚の優れた話題作を常に送り出すサンダンス映画祭、その2001年ワールドプレミア上映で強烈な衝撃を与えた究極のバトル・アクションが『シリーズ7/ザ・バトルロワイアル』である。

無作為に抽出された人々が最後の一人となるまで殺しあう死のサバイバル・ゲーム。それが、アメリカで高視聴率を誇る“リアル”なテレビ番組「ザ・コンテンダーズ」だ。ショーでは、6人の戦士(彼らはすべて普通の日常生活を営む人々)が公正なクジ引きで選ばれ、銃を与えられ、それぞれにカメラマンがつき、放たれる。主人公の女性ドーンは8ケ月の身重にして、これまで2回の競技で10人を般害した勝ち抜きチャンピオンだ。独りで子供を産もうとし、家族からも疎外されている彼女は、あと1ラウンドを勝ち抜けば、自由を得られる。そして、彼女は15年ぶりに故螂ニューペリーの町に戻ってくる。新たなラウンドを戦い抜<ために…。 殺人サバイバル・ゲームの恐怖と面白さ。衝撃のリアル映偉で迫る殺人シーンの連続!この刺激的なバトル・アタションを創り出した監督・脚本のダニエル・ミナハンは、『l SHOT ANDY WARHOL』の脚本を手掛けたインディーズ映画の鬼才、テレビ界で培った才能を、テレビ番組を題材に見事に開花させた。独特の撮影手法、強烈な風刺の効いた視点は、サンダンスを発信地として、世界中に賛否両論を巻き起こした。ミナハンは、キャストはあえて知名度よりも演技力で選出。一般市民が出演するTV番組のリアリティを重要視し、主役のドーンに扮するブルック・スミスはミナハンと共にキャラクターを作り上げ、末期ガンの元恋人を殺さなくてはならない悲しみ、生まれてくる赤ん坊を守る母親の跨りを見事に演じている。USインディーシーンでカルト的人気を誇るガールズ・アゲインスト・ボーイズが全面的に音楽を担当。さらにジョイ・ディピジョンの名曲“Love Will Tear Us Apart”も効果的に使われ、映画の緊張感を高めている。 こうして完成した『シリーズ7/ザ・バトルロワイアル』。本作のテーマは、ずばり、やらせとは、真実とは、視聴率とは……であろう。現在の日本のテレビ界も『進め!電波少年』(日本テレビ)、『あいのり』(フジテレビ)、『サバイバー』(TBS)と一般の素人を題材にし、テレビカメラで一定の期間を追うというスタイルが若者からも支持を受けている。サバイバル、恋愛、日常生活と様々なテーマを現実のテレビでわれわれは見てきたが、本作は究極の「TVでの殺人」を扱う。TV番組が作ったルールに乗っ取り、強制的に選ばれた一般の人々は日常生活のなかで殺人をしないと生き残れない。まさに視聴率至上主義のなんでもありの世界。視聴率のためなら人を殺してもいいのか、現在のTVをはじめとするマスコミ界が抱え込む矛盾を見事にえぐり出した衝撃のラストは見逃せない!!

ストーリー




無作為に抽出された6人の一般市民————彼らの中で生き残れるのはただ1人
目らの命を賭けてサバイバル・ゲームがいよいよ始まる。
生命強奪TV番組「ザ・コンテンダーズ」オン・エア開始!!

無作為に摘出された人々が最後の一人となるまで殺しあう究極のサバイバル・ゲーム!!
———それがアメリカで高視聴率を誇る“リアル”なテレビ番組「ザ・コンテンダー」だ。
全米高視聴率を誇るこのTV番組は、公開抽選で選ばれた6人の戦士(コンテンダー——彼らはすべて普通の日常生活を営む、市井の人々だ)が銃を与えれれ、最後の一人になるまでをライブ・カメラで捉えた生々しい映像を毎週、全国ネットで放映している。
今まで2クールの競技で10人連続殺害のチャンピオンは、妊娠8ヶ月の女性ドーン(ブルック・スミス)だ。独身で、家族からも疎外されている彼女は、あと1ラウンドを勝ち抜けば、自由を得られる。そして、遂に最終章「シリーズ7」(第7シーズン)がスタートする。

青空が広がる広大な飛行場———
彼方から1機のヘリコプターが飛来する。機から降りり立ったのは、チャンピオン、ドーン。最後の戦いの場所となる故郷ニューベリーの町へと15年ぶりに戻って来た——新たなラウンドを戦い抜くために……。
彼女に挑戦する新たな5人の戦士たちが選ばれ。宣告を受ける彼らの姿を、TVを通じて視聴者は見ることになるのだ。
戦士に選ばれた者たちの家の扉がノックされ、ひとりひとりと挑戦者が紹介されてゆく。
30代の男性トニー(マイケル・ケイチェック)は、アスベスト除去の職人で、最近家族とうまくいっていない。
中年女性コニー(メリールイーズ・パーク)は、信仰心の厚い救命病棟(ER)の看護婦。
リンジー(メリット・ウェーヴァー)は、高圧的な両親の元に育ったいかにもアメリカンな18才の少女。
フランクリン(リチャード・ヴェンチャー)は、陰謀をめぐらす理論家の老人。
そしてジェフ(グレン・フィッツジェラルド)は、アーティストで睾丸に癌を患った瀕死の平和主蕎者で、しかもドーンの高校時代の恋人だった。

ついに、殺人ゲームの幕は切って落とされた————。
挑戦者とそれぞれの家族、恋人が動揺している間に、ドーンは着実に戦いの準備を進めていた。
まずは、母親が住む実家へと赴き、車を手に入れる。挑戦者へ電話を入れ、揺さぶりをかける。
家に爆弾を仕掛けたと偽り、挑戦者が表へ飛び出したところを狙撃するが、間一髪銃弾が外れチャンスを逃してしまう。
トニーは、妻と娘との別れに抵抗し、家に篭城する。単身者のコニーは、神の加護を信じ、冷静沈着に作戦を立てる。リンジーは、両親と恋人との別れを惜しみ、これから始まる生死を分ける戦いに臨む決意を固めていた。
フランクリンは、その老練な知識を絞り、いかなる手段で戦うかを熟考していた。ドーンの元恋人で死期が近いジェフは、妻に看病されながら、これから訪れるドーンとの再会に複雑な感情を抱いていた。
最初に行動を起こしたのは、トニーだった。彼は、死の恐怖から、幼い娘を人質に逃亡を企てたのだ。番組のルールで戦いを放棄することは、絶対に許されない。挑戦者逃亡の情報を得た警察は、ハイウェイを疾走する車を追跡する。銃弾がタイヤに命中し、逃亡車は火花を散らしながら停車。さらにトニーは、娘を抱えながら走り出すが、周りを警察に取り囲まれ、あえなく逮捕される。
激しい抵抗で傷を負ったトニーは、病院のベッドに拘束されてしまう。
その情報を得てすぐに行動に出たのは、コニーだった。看護婦という職業柄、患者に対する処置は心得たものだ。病室に忍び込むと、抵抗するトニーの腕に注射を打った。あえなく彼は、絶命した。こうして残りの戦士は、5人となった。
ドーンはジェフと再会する決意を固める。彼に電話をかけ、危害を加えないという条件で再会する約束を取りつけるドーン。ドーンとジェフは、ついに再会を果たす。なつかしい高校時代の思い出に浸るふたり。だが、現実は過酷なものだ。死期が近いジェフはドーンに「自分を殺してほレい。」と願い出る。約束を交わした後、ドーンは「後で電話する。」と言いい残し、その場を立ち去った。
やがて、挑戦者の一人が罠を仕掛けてきた。それぞれの挑戦者の元へ召集をかける手紙が届けられたのだ。指定された場所——人気の少ない夜のアーケード・ピル——へと挑戦者たちが集まってきた。罠を仕掛けたのは、コニー。彼女が企てたのは、他の挑戦者を戦わせて、魚夫の利を得る作戦だった。作戦は成功し、フランクリンは哲パイプでリンジーを殺す行動に出た。銃を取りだしフランクリンを狙うリンジー。だが、安全装置をロックしていたため発砲することは出来ず、無残にもリンジーは、撲殺された。その時、一発の銃声が辺りに轟いた。コニーが、階上からフランクリンの心蔵を撃ち抜いたのだ。2人の挑戦者が同時に絶命した。
その様子を傍観していたドーンは、すぐさま逃亡するコニーを追い詰める。コニーは、自宅へと取って返し篭城するが、ドーンは窓を打ち破りコニーを追いつめる。しかしその時、ドーンの陣痛が始まった。一時休戦し、コニーが手伝い出産が始まる。救急医が駆けつけるまで痛みに苦しむドーン。やがて無事出産を終えたドーンは、病院でひとときの休息を味わっていた。
一方、ドーンからの電話を侍っていたジェフは、連絡がないことから、彼女が死んだと思い、妻に頼んで睡眠薬による自殺を図った。しかし、激しく動揺した妻が、救急電話をかけてしまう。間一髪、死の渕から生還したジェフ。彼もまた病院に運ばれた。
その情報を得たコニーが、トニーを殺害した同じ手口を使い彼を殺すため、病室を訪れる。病室でふたりは揉み合いになるが、生き残ったのはジェフだった。
いよいよ最終対決は、ドーンとジェフのふたりとなった。
お互いに通い合う気持ちを振り切り、ふたりはいよいよ戦いに臨む。夜のスポットライトに照らし出される競技場。相対するふたり……。
戦いが始まると思ったその瞬間、彼らは手に手を取り逃亡を開始した————。
彼らの先に持ち受けているのは、果たしてどんな結末なのか?
残されたわずかな選択の余地に生き残る可能性はあるのだろうか?
「シリーズ7」もいよいよクライマックスに突入した————。

スタッフ

監督・脚本:ダニエル・ミナハン
製作総指揮:チャールズ・J・ラスバサン
製作総指揮補:ジュディス・ザリン、マイケル・エスコット
製作:ジェイソン・クリオット、ジョアナ・ヴィセント
   クリスティーン・ヴァション、カティ・ロウメル
撮影:ランデイ・ドルモンド
美術:ギデオン・ポンテ
編集:マルコム・ジヤミーソン
音楽:ガールズ・アゲインスト・ボーイズ
   [オリジナル・サウンドトラック発売元:ビクターエンタテインメント]
衣装:クリスティーン・ベイズリン
製作会社:ブロウアップ・ピクチャーズ、オーブンシティ・フィルムズ、キラー・フィルムズ

キャスト

ドーン:ブルック・スミス
コニー:メリールイーズ・バーク
ジェフ:グレン・フィッツジェラルド
トニー:マイケル・ケイチェック
フランクリン:リチャード・ヴェンチャー
リンジー:メリット・ウェヴァー
シーラ:ドナ・ハノーヴァー
ドリア:アンジェリナ・フィリプス

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