原題:yomigaeri

もう一度、逢いたかった。 人は蘇る。儚く切ない想いのもとに…

2002年/日本/2時間6分 配給:東宝

2003年08月08日よりビデオレンタル開始 2003年08月21日よりDVDリリース 2003年1月18日より東宝系にてロードショー公開

公開初日 2003/01/18

配給会社名 0001

解説

SF的な設定の中、時間と思い出をテーマにした物語で常に読者をビタースイートな世界に誘う作品を発表しつづけている、梶尾真治の同名小説「黄泉がえり」の映画化。”黄泉がえり”とは、黄泉の世界から、現世に戻ってきた人達の事。
ある日、九州の阿蘇で死者が数千人規模で黄泉がえってくる現象が起こります。彼らは、死後も自分の事を想いつづけてくれた人たちの前に、当時の姿のまま生き返ってきたのです。最愛の家族が、恋人が、突然目の前に現れた事によって驚き喜ぶ家族と、黄泉がえりを素直に受け入れられない事情を持つ者達。そして困惑する行政関係者。この特殊状況下で様々な人間ドラマが繰り広げられていきます。そして、《3週同後に再びやってくる、黄泉がえりの数だ”の切ない別れ…》”人々の死者を想う純粋な気持ち”特殊状況下で生まれる様々な愛の形”をテーマに、大切な人を想いなが5生きる事の素晴らしさを描く、感動のファンタジーが誕生します。
小説「黄泉がえり」は、死者が数千人規模で蘇るという大掛かりで奇抜なアイデアを持ちながら、群像劇で多層的な構造が映像化を困難にしていました。しかし今回映画化にあたり、映画「金髪の草原」等の脚本・監督で知られる犬童一心(いぬどういつしん)のシナリオによって、芯となるラブ・ストーリーが確立。自分の故郷で起こった、奇妙な現象を調査する厚生労働省の川田平太(かわたへいた)と、死んだフィアンセの黄泉がえりを願い続ける女性、橘葵(たちばなあおい)とのラブ・ストーリーがこの映画のテーマをより鮮明にします。
キャスティングは、主役の平太役に、SMAPの一員、草彌剛、ヒロインの橘葵役に竹内結子と、いま最も注目される若手実力派の組み合わせが実現しました。監督は「害虫」で2001年ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に選出された塩田明彦。彼の正確かつ繊細な演出は、3週間というタイムリミットの中、究極の悲恋とも言えるラブ・ストーリーを美しく上品なたたずまいの映画に仕上げていきます。

ストーリー

九州の阿蘇地方のとある地域で、死者が当時のままの姿で蘇る(黄泉がえる)という現象が多発します。彼らは、ゾンビや幽霊の姿ではなく、死んだ当時の姿のまま、自分の事を想い続けてくれた人の前に、ある日突然現れます。まるで何事もなかったかのように黄泉がえってきた、最愛の夫、恋人、兄弟、はたまたいじめを苦にして自殺した高校生。彼らを目の前にして喜ぶ家族、そして戸惑う周囲の人々。彼らは一体、何故、どうやって戻ってきたのか!?厚生労働省に勤務する川田平太(草彌剛)は自分の故郷で起こったこの不思議な現象の調査に乗り出します。そこで平太は、死んだ親友・俊介のフィアンセだった、橘葵(竹内結子)と再会します。葵もまた「恋人だった俊介が自分のもとに黄泉がえってくるのでは…」と想い続けているのでした。そんなある日平太は、人を黄泉がえらせる為のある法則を見つけます。昔から葵に密かに想いを寄せる平太は、自分の気持ちと葛藤しつつも、彼女のために、死んだ恋人の俊介を蘇らせようと決心します。しかしそんな矢先、黄泉がえりの人たちは3週間しかこの世にいられない事を知ります。タイムリミットが迫る中、奔走する平太。果たして、奇跡は起こるのか?そして、平太と葵が迎える誰も予想できなかった意外な結末とは?

スタッフ

原作:梶尾真治
監督:塩田明彦
製作:児玉守弘
企画:漢名一哉/神野智
プ□デューサー:平野隆
アソシエイトプロデューサー:下田淳行/久保田修
音楽:千住明
原作:梶尾貞治(「黄泉がえり」新潮社刊)
脚本:犬童一心/斉藤ひろし/塩田明彦
監督:塩田明彦
撮影:喜久村徳章
照明:金沢正夫
美術:新田隆之
録音:細井正次
VFXプロデューサー:浅野秀二
編集:菊池純一
スクリプター:柳沼由加里
助監督:毛利安孝
製作担当:斉藤玉恵
ライン・プロデューサー:藤原恵美子

キャスト

川田平太役:草彌剛
橘葵役:竹内結子

玲子役:石田ゆり子
周平役:哀川翔
中島英也役:山本圭壱(極楽とんぼ)
幸子役:伊東美咲
齊藤医師役:田中邦衛

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