原題:ATOMIC TWISTER

世界が消える日 アメリカ西部で発生した観測史上最悪の巨大ツイスター その竜巻は原子力発電所を直撃 世界滅亡の瞬間=メルトダウンの危機が迫る!

2002年/アメリカ/93min 発売・販売:プライムウェーブ (DVDレンタル商品/ビデオ税抜:12,000) DVDセル版販売:パンド

2002年8月23日DVD発売&レンタル開始 2002年8月23日ビデオ発売&レンタル開始

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解説


『ツイスター』以来パニック映画の定番テーマとなった“竜巻”。その竜巻が原子力発電所を襲い、メルトダウンの危機を引き起こす!『アトミック・ツイスター』は斬新なアイデアが光る傑作パニック大作だ。凄まじい迫力で襲いかかる巨大ツイスター。CGを駆使したその映像は、本家『ツイスター』を凌ぐと言っても過言ではないほどのクオリティだ。刻々とせまる核爆発の瞬間、手に汗にぎるサスペンスフルなストーリー展開。そして危機に立ち向かう人々の愛と勇気の物語が、パニック物に不可欠の感動的人間ドラマを盛り上げる。製作は『エアポート’02』『ポセイドン』など、高品質なパニック大作を連発するカールトン・アメリカ。

【チェック・ポイント!】

 それぞれの出来は様々だけど、個人的には大歓迎のパニック映画(…って大半はテレフィーチャーかビデオストレートだけど)群ですが、流石にこれだけ怒涛の如く作られつづけると単体テーマだと差別化が難しくなって来るのは避けられないところか。怪獣映画が単体ものからVSものへと爛熟していったように、パニック映画も複数災害同時発生型にブームの兆し(…なのか)あり。蛇+細菌、地震+テロ+細菌+空爆(…って後者二つは見せ場ないじゃん)、航空+蠍(爆)となんでもありの中、竜巻+メルトダウンの本作は思ったほど派手ではないけど(やっぱテレフィーチャーだし)、絵としては面白いけど災厄規模は大きくしづらい竜巻(成功作の『ツイスター』(96)は、所謂パニック映画と言うよりも、竜巻を追いつづける科学者達のアドベンチャー的な色彩が強いわけだし)と、終末的カタストロフに発展する要素を持ちながら絵的には弱い(と言うか派手にも出来るけど、そうするとホントに終わっちゃうからね)メルト・ダウンものという組み合わせで、それぞれの不足部分を補完する作りは効果的かも。
 保安官助手ジェイクの忌まわしき記憶からスタートするあたりは本家『ツイスター』と同様だが、以後は竜巻の猛威の映像をはさみつつ竜巻直撃の被害と人的対応の誤りからメルトダウンの危機に晒されるヘルマンクライン原発の必死の対応が描かれる。惨事への対応の中でやがて過去を克服するジェイクと、原発の女性技術主任コリーンの一人息子がそれぞれ成長していく姿を描いていくあたりは定番ながら楽しめるけど、コリーンの結構その場限りで注意力にかけた行動は人間的には判らんではないがいかがなものかと。まぁ、彼女の場合は普通のシャツ姿(当然、物語が進めばそれを脱いでタンクトップ姿になります)でも、ヤケに強調されているその胸元を見てればいいのかな(笑)。演じているのは、『ゴシップ』(00)等のシャロン・ローレンス。また、最初の竜巻による原発直撃で、命を落とす警備員スチュー役でカール・ルイスが出てます。
 二度目の直撃前に二つに増えた竜巻が、原発に迫る姿をロングで見せる絵は、なかなか不気味で印象的。ただ全体的に、直立状態の描写が多かったようなので、刻々と姿を変えていく様をもっと見せて欲しかった気もする。
(殿井君人)

ストーリー


テネシー州バセット郡、ヘルマン・クライン原発。全米NO.1の規模を誇る、最新鋭発電所だ。その日、技術主任のコリーンはいつも通りに職場に向かった。その平穏なはずの一日は、突然の竜巻警報で様相を一変する。モンスター級の巨大竜巻がヘルマン・クライン原発を直撃。施設は深刻なダメージを受け、燃料棒貯蔵プールの水位が下がりはじめる。ポンプの漏水が止まらず燃料棒が露出すれば、メルトダウンが起こり核爆発を誘発。テネシー州全体が吹き飛ぶ大惨事となる!その頃竜巻は2本に増え、バセットの街を直撃。凄まじい破壊の限りをつくす。幼い頃竜巻で母親を亡くした保安官助手のジェイクは、忌まわしい記憶に挑むように市民の救助に奔走していた。進路を変えた竜巻は再び原発に襲来。発電所は決定的ダメージを受けてしまう。コリーンは最後の手段として、手動による原子炉緊急停止に挑む。その危険な賭けは成功するが、プールの水位は依然として下がり続けている。駆けつけた消防隊の放水作業も効果はなく、もはや破局は時間の問題。ポンプを稼動させるためには、ディーゼル燃料が必要だ。事態を知ったジェイクは、タンクローリーを運転して原発に向かう。チェルノブイリをはるかに超える人類史上最悪の大惨事は、はたして回避されるのか?

スタッフ

監督:ビル・コーコラン
製作総指揮:スタンリー・M・ブルックス
製作:リック・アレドンド
脚本:ロン・マッギー
撮影:ドナルド・ダンカン
音楽:フィル・マーシャル
編集:アラン・リー

キャスト

シャロン・ローレンス
マーク・ポール・ゴスラー
コービン・バーンセン
カール・ルイス
ジョニー・ブリック
ダニエル・コステロ
カーメイン・ゲスト
ジョージ・ヘナレ
ジョン・リー
ジョン・サムナー

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