あの夏、ぼくらはみんな実験動物になった… 都市伝説化しているアルバイト<クスリの治験>に参加した若者たちの、戦慄の体験…

2003年/日本/107min/DV/カラー/シネスコ 製作:シネアスト/配給:アルゴピクチャーズ

2004年07月02日よりDVD発売開始 2003年12月6日よりテアトル新宿で連夜9:20よりレイトロードショー 2004年06月04日よりビデオリリース 2004年06月04日よりDVDリリース

公開初日 2003/12/06

配給会社名 0090

解説


あなたも、一度は伝説のバイト“クスリの人体実験”の不気味な噂を耳にしたことがあるはず。

短期間で、高額な報酬が得られるアルバイトとして有名なクスリの投与実験。この実験=通称“治験”に参加した映画青年5人に起こる信じられない災難、驚愕の出来事の数々…!本作は監督の実体験をもとに、今まで、公には語られなった伝説のアルバイト“治験”の実体を世界で初めて映像化。隠しカメラを使った映像を使い、次第に追い詰められ、狂気に囚われ理性を喪失していく若者たちを、生々しいドキェメンタリ一夕ッチで描く。
『es[エス]』の恐怖『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』のライブ感。ホラーでも、ミステリーでもない、あなたの日常の裏側にある“狂気”が今、明かされる。

自主制作映画の製作資金を稼ぐために、新薬投与実験のアルバイトに参加した5人の映画青年たち。5泊6日、入院して薬を投与され、検査を受けるだけで多額の報酬がもらえるおいしい仕事に浮き足立つ彼ら。ついでに、病院内に内緒でカメラを持ち込み、ドキュメンタリー映画を撮影しようと彼らは画策する。だが、日が経つにつれ、彼らは病院内で異常な事態が起こりつつあることに気付き始める…。

『サル』は主人公たちが体験する恐ろしい出来事を、彼らが撮影した映像を交えて生々しく描いている。実際に葉山陽一郎監督はこの治験のアルバイトに参加したことがあり、その実体験も盛り込まれたリアルな描写には、背筋が寒くなること請け合いだ。次第に狂気の淵に追い込まれる映画青年たちは、無邪気な動機で治験に参加している等身大の若者たちであるだけに、この恐ろしい出来事は身近な恐怖として迫ってくる。

キャストには、日本映画界をこれから担うフレッシュで実力のある顔ぶれが揃った。自主映画監督福家役に『月光の囁き』『ロックンロール・ミシン』の繊細な演技で定評のある若手演技派水橋研二.映画を作りたい一心で参加した治験の結果、徐々に精神のバランスを崩していく様子を熱演している。役者である井藤役は、端正な容貌と確かな存在感を併せ持つ『瀬戸内ムーライトセレナーデ』『光の雨』の鳥羽潤。助監督の磯村役には、日本映画には欠かせない個性派で『殺し屋I』や『OUT』で鮮烈な印象を放った大森南朋。ほかに、制作の栗田役に草野康太(『渚のシンドバット』『月光の囁き』)、病院の美しい管理課職員亜矢子役に、『GO』『仄暗い水の底から』の水川あさみ。

監督の葉山陽一郎は自主作品のPFFへの入選を経て、TVアニメシリーズ『ちびまる子ちゃん』やTVシリーズ『世にも奇妙な物語』『木曜の怪談—MMR 未確認飛行物体—』『本当にあった怖い話』『奇跡体験アンビリーバボー』の脚本家、そしてVシネマの監督として活躍し、長編劇場用作品は『サル』が初めてとなる。

ストーリー

福家(水橋研二)は自主製作映画の製作資金を得ようと、撮影仲間で俳優の井藤(鳥羽潤)の紹介で、助監督磯村(大森南朋)他のスタッフも連れ立って新薬投与実験のアルバイトに参加する。投与実験は、動物実験を経た後の、アルツハイマー型老人痴呆症のための治療薬を投与し、薬の安全性と吸収、代謝、排泄などを明らかにすることを目的とするもの。5泊6日で多額の報酬がもらえるおいしいアルバイトだ。彼らは契約書に署名捺印し、意気揚々と病院に乗り込む。

だが、この治療薬を開発した製薬会社で飼われていたサルが、女子高生を襲って重傷を負わせたという事件が報道されたばかりだった。この事実が、彼らの心にほんのわずかだが、ひっかかっていた。

撮影隊は井藤の提案で、ビデオカメラを使い実験の模様を隠し撮りしていく。病院を抜け出して居酒屋で飲んだり、映画談義をしたりと気楽な日々が過ぎる。が、日が経つにつれ、彼らはそこで異常な事態が起こりつつあることに気付き始める。こっそり退院させられる治験者。病院という閉鎖間の中で高まり行く緊張感メンバー相互の不信感。心身に現れる異変。やがて精神に異常をきたす者まで現れ、悪夢の扉が開く。狂気の果てに彼らが見たものは!?

スタッフ

監督・脚本:葉山陽一郎(第一回劇場作品)
プロデューサー:釜口佳人
撮影:中尾正人

キャスト

水橋研二
鳥羽潤
大森南朋
鈴木直
草野康太
戸田昌宏
水川あさみ

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