原題:CHICAGO

ボブ・フォッシーが生んだブロードウェイ・ミュージカルの最高傑作が 超豪華キャストを迎え遂に映画化!

アメリカ公開2002年12月25日

2002年/アメリカ映画/カラー/ビスタ・サイズ/SRD、SDDS/上映時間:1時間53分/ 字幕翻訳:戸田奈津子 オリジナル・サウンドトラック:エピックレコーズ インターナショナル/ 協賛:ハピネット・ピクチャーズ 配給:ギャガ・コミュニケーションズ

2005年08月26日よりDVDリリース 2003年11月20日よりDVDレンタル開始 2003年10月31日よりDVD発売開始/2003年10月31日ビデオレンタル開始 2003年4月19日(土)より、丸の内プラゼール他全国松竹系にてロードショー

公開初日 2003/04/19

配給会社名 0025

公開日メモ ボブ・フォッシーが生んだブロードウェイ・ミュージカルの最高傑作が超豪華キャストを迎え遂に映画化!

解説



セクシー! スタイリッシュ! ゴージャス!
舞台も映画も超えた、史上最高のエンタテインメント誕生 1920年代、シカゴ。  
スキャンダルを逆手にとり、鮮やかにスターダムを駆け上る二人の歌姫と、彼女たちの運命を操る凄腕弁護士。
甘美な悪の魅惑に彩られた、大人のための刺激的なドラマがいま幕を開ける——。  
“ミュージカルの神様”ボブ・フォッシーの最高傑作「シカゴ」。作曲ジョン・カンダー、作詞フレッド・エッブ、演出・振付をフォッシーが手掛けたこの舞台は、欲望と嫉妬、愛と裏切りの寓話である。1975年に初演されると批評家たちから絶賛を浴び、興行的にも大成功を収めた。そして1996年にはフォッシーの愛弟子アン・ラインキングによってリバイバルされ、トニー賞主要6部門を受賞する栄誉に輝いた。  
この演劇史上に燦然と輝く名作が遂に完全映画化された。”現代ブロードウェイの寵児”ロブ・マーシャルの指揮の下、この野心的な企画に映画界・演劇界双方の最高スタッフが結集。ここにジャンルを革新する<ミュージカル・ドラマ>ともいうべき最高傑作が誕生した。  

全米では2002年12月27日から77館で限定公開がスタート。翌週からは304館という館数ながら、興行収入9位でベスト10に初登場。2003年1月24日からは800館と公開館数を徐々に拡大しながら、記録的なヒットを続けている。また全米映画各賞でもゴールデングローブ賞最優秀作品賞、主演女優賞、主演男優賞をはじめ、続々と受賞・ノミネートが発表されており、アカデミー賞という栄光の頂点に向かい、『シカゴ』はさらにヒートアップしている。

「私は有名になりたい」——”名声”をめぐる愛と欲望と誘惑の物語  
スターを夢見るロキシー・ハートは、愛人を撃ち殺して監獄送りとなるが、そこで偶然にも憧れのスター、ヴェルマ・ケリーと出会う。ヴェルマも自分の眼を盗み不倫していた夫と姉を射殺した容疑で投獄されていたのだった。ロキシーは悪徳弁護士ビリー・フリンの入れ知恵で、マスコミを巧みに利用し獄中でヴェルマを凌ぐ人気を手に入れた。しかしヴェルマが黙ってそれを見過ごすわけもなく、二人の女と一人の男の名声を賭けた争いは、マスコミや法廷をも巻き込んでさらに激しくエスカレートしていく…。

美と演技の火花を散らす二人のヒロイン。実力派が結集したキャスト&スタッフ  
ロキシーを演じるのは、『ブリジット・ジョーンズの日記』をへて、今や若手演技派のトップ・アクトレスへと登りつめたレニー・ゼルウィガー。野心的で自己陶酔型のロキシーというキャラクターが、”夢を一途に追い続けるピュアな女性”になり得たのは、彼女のキュートな魅力によるものだろう。ロキシーの情熱的な生き方は、多くの女性から共感を持って迎えられるに違いない。  
ヴェルマには、『トラフィック』のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。ミュージカルの大ファンであり、かつてロンドンのウェストエンドで「42nd ストリート」の舞台経験を持つ彼女は冒頭からパワフルな歌声とダイナミックなダンスを披露。全女性が憧れるクールでエレガントな美しさはこれまでのキャリアの中でも傑出しており、ヴェルマ役を自らの代表作へと演じ上げた。  
二人の女を操る悪徳弁護士ビリーには『運命の女』のリチャード・ギア。実はギアも、映画デビュー前にウェストエンドでの「グリース」他、数々のブロードウェイの舞台を経験済み。歌い踊り、華麗なタップを決めるパフォーマンスは、これまでの彼のスクリーンでのイメージを一新するだろう。  
看守長のママ・モートンにはラッパーとしてグラミー賞を受賞し、女優、司会者としても名高いクイーン・ラティファ。ロキシーの夫エイモスには、『ギャング・オブ・ニューヨーク』のジョン・C・ライリー。花形令嬢キティーには『チャーリーズ・エンジェル』のルーシー・リュー。バンドリーダーに『誘拐犯』のテイ・ディッグズ。ハリソン刑事に『トータル・フィアーズ』のコーム・フィオーレら、実力派が好助演。またフォッシーの初演舞台版でヴェルマを演じたチタ・リヴェラが、ニッキー役で特別出演を果たしている。  

監督・振付は新鋭ロブ・マーシャル。舞台ではサム・メンデスとの共同演出・振付による「キャバレー」がトニー賞、またTVでは「アニー」がエミー賞受賞という実績を持つ彼は、映画化不可能とされてきた舞台を映像に置き換えることに見事成功。フォッシーのオリジナルに敬意を表しつつ、シャープかつグラマラスに展開される演出手腕が高く評価され、すでにナショナル・ボード・オブ・レビューの最優秀新人監督賞を受賞している。  
脚本は『ゴッド・アンド・モンスター』でアカデミー脚色賞を受賞したビル・コンドン。ドラマの流れを損なうことなくミュージカル・シーンを配した絶妙な構成のシナリオを書き上げた。音楽はフォッシーと共に舞台版を手がけた、今や伝説の作曲・作詞コンビ、ジョン・カンダーとフレッド・エッブ。オリジナルの追加スコアは『レッド・ドラゴン』のダニー・エルフマンが書き下ろした。  
撮影監督は『シャーロット・グレイ』のディオン・ビーブ。プロダクション・デザインは、『エリザベス』『アリ』のジョン・マイア。衣裳デザインに『スリーピー・ホロウ』のコリーン・アトウッド。編集は『アイリス』のマーティン・ウォルシュ。製作は舞台版「シカゴ」をはじめ、著名なヒット・ミュージカルを数多く手掛け、36個ものトニー賞受賞を果たした演劇界の重鎮、マーティン・リチャーズ。
セクシーでゴージャス、きらびやかで猥雑—— 2003年、光と色と音のスペクタクルが、全世界を席捲する。

ストーリー



この街では、銃弾一発で有名になれる。 罪が罪でなくなる街──1920年代のシカゴを舞台に、 スターを夢見てしたたかに生きる女たちと、名声を操る男の思惑が交錯する、 華やかで刺激的な物語が今、幕を開ける。  1920年代、シカゴ——セックスとジャズと犯罪の匂いが漂う退廃的な街。日々、人々は刺激を求めていた。だから、この街では、犯罪すらも娯楽になり、新たな事件が起こるたびスターが生まれた。  ここにヴォードヴィルのスターを夢みるひとりの女がいた—ロキシー・ハート(レニー・ゼルウィガー)。キャバレーの壁際に立ち、ステージで繰り広げられるヴェルマ・ケリー(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)の艶やかな歌とダンスに陶然とした表情を浮べている。ロキシーの頭の中では、いつしかヴェルマの顔が自分のそれにすり替わっているのだった。  
ロキシーは夫がいる身でありながら浮気をしていた。「ショーに売りこんでやる」という甘い誘惑には抗えない。しかし、いつまで待っても、浮気相手のケイスリー(ドミニク・ウェスト)が自分のために動いてくれる気配はない。ある日、彼の態度をなじったロキシーは、その言葉が嘘だったことを知る。逆上した彼女は、その場で彼を撃ち殺し逮捕されてしまう。  
ロキシーは移送先の留置場で、一人の女の姿を目にして驚く。それは、あの晩、ステージで喝采を浴びていた憧れのヴェルマだった。彼女は、自分の眼を盗んで不倫をしていた夫と姉を殺した罪を問われていた。<歌姫×殺人事件>—このセンセーショナルな事件にマスコミが飛びつかないはずがなかった。ヴェルマは巧みに女看守長ママ・モートン(クイーン・ラティファ)を買収し、辣腕弁護士ビリー・フリン(リチャード・ギア)を雇うことに成功する。マスコミ操作に長けたビリーの手にかかれば、凶悪な犯罪者も一転、新聞の一面を飾るスターに生まれ変わるのだった。  
おかげでヴェルマは獄中にいながら、花束や贈り物に囲まれ、夫と姉に裏切られた被害者として取材を受けている。洒落たローブに身を包み、煙草をくゆらせながら…。彼女が無実の判決を受けるのも時間の問題だった。解放されたらステージが待っている。約束された出演料は、逮捕される前の数百倍にも跳ね上がっていた。  
ビリーがヴェルマの弁護を引き受けたのには理由があった。良心派弁護士の仮面の下には、裁判を利用して自分の名を天下に轟かせたいという野望が隠されていたのである。ビリーにとって裁判はショービジネス、そして金儲けの手段に過ぎない。  
ロキシーは檻の中にいても夢想する。赤く点滅する<ROXIE>のネオン、スポットライトを受けて浮かび上がる自分の姿、キラキラときらめく瀟洒な衣裳…。彼女の夢の世界では、すべての言葉にメロディがつき、囚人たちやママ・モートンさえもが、ショーの出演者になるのだった。  

ロキシーは、憧れのヴェルマに近づこうとするが相手にもされない。しかし、ヴェルマと同じ方法で事を運べばチャンスをつかめると踏んだロキシーは、お人好しの夫エイモス(ジョン・C・ライリー)を使ってビリーを雇う。法廷の被告席は、記念すべきロキシーの初舞台だ。ビリーの立てた秘策は、彼女の生い立ちをすっかり書きかえてしまうことだった。ロキシーは見事な演技で”観客”をとりこにした。「両親を亡くし修道院で育った世間知らずの私は、悪い男にそそのかされて駆け落ちしたのです。やがて過ちに気づいたのですが、別れ話がもつれやむなく男を殺してしまった。しかし今は悔悛しようとしています——」。こうして、まんまとマスコミの同情を買ったロキシーは、”シカゴ史上、最もキュートな殺人犯”として獄中から一世を風靡する。”ロキシー”はひとつのブランドとなり、ロキシーと同じ髪型の女たちが街中に溢れ、オークションにかけられた彼女の所持品は飛ぶように売れた。今やスターの座は明らかにヴェルマからロキシーへ移ったのだ。  
しかしシカゴの街では、人々の関心はあっという間に移り変わる。社交界の花形令嬢キティー(ルーシー・リュー)が殺人事件を引き起こすと、新聞は競って書きたてた。するとロキシーは、すかさず偽の妊娠騒動を起こし巻き返しを図る。ヴェルマはロキシー人気を失墜させようと企む。ビリーは、ロキシーの真実を暴こうとする検事を陥れ、無罪を勝ち取る賭けに打って出た。三者三様の思惑をはらみ、裁判は進んでゆく。そしてとうとう判決の日が訪れた。最後に笑うのは誰か—。

スタッフ

監督・振付:ロブ・マーシャル
脚本:ビル・コンドン
製作:マーティン・リチャーズ
共同製作:ドン・カーモディ
製作総指揮:クレイグ・ゼイダン/ニール・メロン/ハーヴェイ・ワインスタイン/
      メリル・ポスター/ジュリー・ゴールドスタイン
      ジェニファー・バーマン/ボブ・ワインスタイン/サム・クロザーズ
撮影監督:ディオン・ビーブ, ACS
プロダクション・デザイン:ジョン・マイア
衣裳デザイン:コリーン・アトウッド
編集:マーティン・ウォルシュ
作曲:ジョン・カンダー
作詞:フレッド・エッブ
音楽監修:モーリーン・クロウ
音楽監修・指揮:ポール・ボガエフ
オリジナル・スコア:ダニー・エルフマン

原案戯曲:モーリン・ダラス・ワトキンス
原案舞台:CHICAGO
舞台版演出・振付:ボブ・フォッシー
舞台版台本:ボブ・フォッシー/フレッド・エッブ
舞台版制作:ロバート・フライヤー/ジェームズ・クレッソン/マーティン・リチャーズ
制作協力:ジョゼフ・ハリス/アイラ・バーンスタイン

キャスト

ロキシー・ハート:レニー・ゼルウィガー
ヴェルマ・ケリー:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
ビリー・フリン:リチャード・ギア
ママ・モートン:クイーン・ラティファ
エイモス・ハート:ジョン・C・ライリー
キティ・バクスター:ルーシー・リュー
バンドリーダー:テイ・ディッグズ
マーティン・ハリソン:コルム・フィオーレ
フレッド・ケイスリー:ドミニク・ウェスト
メアリー・サンシャイン:クリスティン・バランスキー
ハニャク:エカテリーナ・シェチェルカノワ
ジューン:デイドレ・グッドウィン
アニー:デニーズ・フェイ
モナ:マイア・ハリソン
リズ:スーザン・ミスナー

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