ミーン・マシーン

世界中が湧いたサッカーの祭典”ワールドカップ”。選手達は国の威信を懸け、熾烈な戦いを繰り広げた。そして、その興奮も醒めよらない中、いまだかってない究極のサッカーがこの秋遂に日本のスクリーンに登場する。その映画は一一『ミーン・マシーン』。
本作を生んだのは今大会のワールドカップを盛り上げたあの、デヴィッド・ベッカムの、そしてサッカーの母国、イングランド。ワールドカップを前に公開された『ミーン・マシーン』は、英国中のサポーターを、さらにあのフーリガンをも熱狂させたサッカー映画なのだ!試合はなんど看守VS囚人”という常識破りのゲーム。殺人、強盗、爆弾魔という史上最凶の囚人達が、看守相手に殴り、削るのは当たり前で、顔面へのエルボー、ギロチン攻撃、しまいには急所攻め。まさにルールを超えた捉破りで究極の”格闘サッカー”という新世紀のサッカーをあなたは体感する!!
　元イングランド代表のカリスマプレーヤーであるダニー・”ミーン・マシーン”。彼は現役時代に国際マッチで八百長をし、サッカー界から追放され、堕落した生活を送っていた。ある日、飲酒運転と警官に暴力を振るい、彼は3年の刑でロングマーシュ刑務所へ。その所長は刑務所にある自分のサッカーチーム強化のため、ダニ一にコーチをさせようと連れてきた。しかし、看守長のパートンの策略で一度は断るが、看守チーム対囚人チームの試合を提案。か<して彼は、殺人、強盗、恐喝、爆弾魔という、ありとあらゆる極悪非道の犯罪者たちのキャプテンとして、刑務所内で行われる看守たちとのサッカーガチンコ対決に挑む・・・。 　今回、囚人チームのリーダーで凶悪犯の荒くれ者達にサッカーを伝授するダニー・"ミーン・マシーンを演じるのは『ロック,ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』『スナッチ』最近の『ソードフィッシュ』で個性的な演技を披露しているヴィニー・ジョーンズ。特に映画デビュー作となったガイ・リッチー監督の『ロック,ストック』では、暗黒街の殺し屋ビッグ・クリス役で鮮烈な印象を与えた。続<『スナッチ』でもブラッド・ピットやジェイソン・ステーサムらと競演し一躍注目を集めた。今回のダニ一役は実際、役者になる以前にイングランドのブロチーム"ウィンブルドン"に所属をしていた筋金入りのサッカー選手だったジョーンズにとってはうってつけの役柄と言える。本作で披露した彼のブレーはベッカムを紡佛させる、まさにワールド級のテクニックでサッカー好きにはもちろんのこと、ワールドカップでにわかファンになったサポーターにとってもたまらない、彼の妙技が味わえる。そんなサッカー選手から俳優へとフィールドを変えたジョーンズは、同じく俳優へと転進したフランスのカリスマ・プレーヤーのエリック・カントナ同様に、今後が期待される俳優の１人である。 スクリーン上にリアルなサッカーシーンを吹き込むためにサッカー通のキャストとスタッフ陣が集まった。囚人チームとして、主人公のダニーをサポートする口だけは達者なイカサマ師マッシブ役を『ロック,ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』のヴァス・ブラックウッドがコミカルに演じる。 素手で23人を殺した凶悪な囚人モンク役に『ロック,ストック』『スナッチ』のジェイソン・ステーサム。彼は本作で、ミラクルなスーパーセービングを連発するドイツのGKカーンも顔負けの必殺キーパーとして活躍する。刑務所の長老ドック役には『ウェイクアップ!ネッド』のデヴィッド・ケリー。さらにダニーの大ファンでサッカーへのモチベーションは高いが運動神経がゼロのビリー役を『ヒューマン・トラフィック』『グリーンフィンガーズ』のダニー・ダイアが演じ、本作の笑いの壺的キャラクターになっている。そのほか、囚人を仕切る影のボス、サイクス役に『キス・オブ・ザ・ドラゴン』のジョン・フォージハム、爆弾魔ナイトロ役に『ブランケット&マクレーン』のステイーヴン・ウォルターズ、ラジ役に『スパイ・ゲーム』『グラディエーター』のオミッド・ジャリリ、トロージャン役を『スナッチ』のロビー・ジー等が見事なプレーを披露している。その他のキャストはサッカー好きの刑務所所長役には『スパイ・ゲーム』『グラディエーター』のデヴィッド・ヘミングス。看守チームの鬼コーチ兼キャブテンでダニーにライバル剥き出しの看守長バーン役に『スター・ウォーズエピソード1/ファントム・メナス』のラルフ・ブラウン、囚人をゴミ扱いする看守のラチェット役に"Mike　Bassett:England　Manager"のジェフ・ベル、そして所長の秘書トレイシ一役には『ブリジット・ジョーンズの日記』のサリー・フィリップスという顔.ぶれである。そして、イギリス中を熱狂させたスタッフは98年にイギリスで大ヒットを記録した『ロック,ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』でブレイクし続くブラッド・ピット主演の『スナッチ』で、一躍世界中の注目を集めたガイ・リッチーとマシュー・ヴォーン。本作ではリッチーが製作総指揮をヴォーンが製作を手がけ、彼ら独特の映像感覚が充分に生かされている。また彼らは97年にSKAフィルムズを設立し、イギリスの新進監督を支援するための映画基金を設け、イギリスの映画界に貢献している。監督には、ヴォーンが発掘した新鋭のパリー・スコルニツクを抜擢。彼はCMディレクターとして活躍しており、ヴォーンの目に留まり今回の監督デビューとなった。その他のスタッフは、ほとんどがリッチーとヴォーンー派が集結し、脚本はTV版『ロック,ストック』を手がけたクリス・ベイカーとアンディ・デイと、『フェア・ゲーム』のチャーリーフレッチャーが担当。さらに撮影のアレックス・バーバー、プロダクション・デザイナーのラッセル・デ・ロザリオは、本作 が長編映画デビューとなり、その後、ガイ・リッチーの新作"Love,Sex,Drugs　and　Money"も手がけている。共同製作のジョージア・マスターズと衣装のステファニー・コリrは『ロック,ストック』に続き、音楽のジョン・マーフィは『ロック.ストック』『スナッチ』に続いてのコンビとなる。また、本作の重要な役割となるサッカー・コーディネーターをヴィニーと共にブロチーム"ウィンブルドン"のメンバーとして活躍したウォーリー・ダウンズが担当し、出演者達にサッカーのテクニックを叩き込み、見事サッカーシーンの激し<、華麗なプレーを実現させて<れた。