ひろちぼっちになることなんか、 決してないんだ

2002年/日本/121分/カラー/アメリカンビスタ 配給:キネマ旬報社

2003年02月22日よりDVD発売開始 2002年11月30日より札幌ディノスシネマにてロードショー公開 2002年11月30日より名古屋ピカデリー4にてロードショー公開 2002年11月9日より大阪シネフェスタにてロードショー公開 2002年10月5日より新宿武蔵野館にてロードショー公開

公開初日 2002/10/05

配給会社名 0200

公開日メモ ウワサの「SABU〜さぶ〜」 完全版が遂にスクリーンに登場!

解説


■ウワサの「SABU〜さぶ〜」 完全版が遂にスクリーンに登場!
 名古屋テレビの開局40周年記念として製作、今年の5月に放映された「SABU〜さぶ〜」。放映時の反響の大きさを受け、テレビでの未放送カット分を大幅に加えた2時間の完全版が、遂にスクリーンに登場する。35mmで撮影された本来の完全版は、テレビとは違ったイメージで幅広い年代へ訴えかける、普遍的な青春映画の決定版に仕上がっている。
 
■時代を越えて胸に染みる“友情” そして“無償の愛”
 覚えのない罪をきせられ、島送りにされる栄二と、栄二を頑なに信頼し、救い出そうとするさぶ。そして栄二を慕う、許婚のおすえと幼なじみのおのぶ……。必死に生きる江戸時代の若者達の姿を捉えながらも、そこには時代を越えて胸に染みる“友情” と“無償の愛”という永遠のテーマが描き出されている。誰しもが忘れている“友との絆”を思い起こさせるこの物語は、現代社会に生きる私たちの心にこそ新鮮に響く。

■山本周五郎の不朽の名作を、日本映画界の鬼才・三池崇史監督が完全映画化
 「雨あがる」「かあちゃん」など、近年映画化が絶えない山本周五郎の原作の中でも、特に高い支持を得ている名作『さぶ』(新潮文庫刊)を、NHK 大河ドラマ「利家とまつ」の竹山洋が脚本化。監督に、「DEAD OR ALIVE」「殺し屋1」など圧倒的手腕で話題作を量産する日本映画界の鬼才・三池崇史。これまでの三池作品とは異なった趣の本格的時代劇である本作は、新旧の才能が見事に結実した新しいタイプの青春ドラマとして、観る者に力強い感動を呼び起こす。

■藤原竜也×妻夫木聡が見せる江戸男たちの魅力
 無口で男前な兄貴分・栄二役に、舞台「身毒丸」で鮮烈なデビューを飾り、映画「バトル・ロワイアル」での主演も記憶に新しい若手実力派俳優の藤原竜也。のろまでぐずだが誠実な男・さぶ役には、「ウォーターボーイズ」で注目を浴び今やドラマでも引っ張りだこの妻夫木聡。日本アカデミー賞、ゴールデンアロー賞などを総なめにする、名実共に若手俳優のトップ2人の対照的な魅力が画面に満ち溢れる。その他、気の強いおのぶを田畑智子、一途に栄二を思うおすえを吹石一恵が演じ、それぞれの個性を光らせる。さらに沢田研二、大杉漣、六平直政、遠藤憲一ら実力派俳優陣が脇を固め、作品に厚みを与えている。
 
 

ストーリー



無実の罪を着せられた青年の挫折と再生の軌跡とそれを支える青年の時代を超えた友情物語
 
  江戸の下町。経師屋芳古堂に幼いころから住み込んで働いている同い年の表具職人・栄二(藤原竜也)とさぶ(妻夫木聡)。口数は少ないが器用で男前の栄二と、愚鈍でのんびりとした性格だが誠実なさぶは、兄弟以上の信頼関係と友情によって支えあってきた。2人は得意先の両替商「綿文」でふすまの張替えの仕事をしていたのだが、ある日突然栄二が仕事からはずされ、姿を消した。さぶは心当たりを訪ね歩いたが、行方は知れず。
 栄二は石川島の人足寄場に送られていた。栄二は、「綿文」で高価な金襴の切を盗んだというあらぬ罪をかけられ、人間不信に陥っていた。無実の訴えを聞き入れなかった綿文の主人や理由なき暴力を振るった役人への復讐を誓う栄二は、心を深く閉ざし、寄場では“ぶしゅう”と呼ばれ、周りの人間と毎日のように諍いや、もめ事をおこしていた。
 一方、栄二の居場所をつきとめたさぶは、芳古堂での自分の処遇も恐れず寄場を訪ねる。栄二の許婚のおすえ(吹石一恵)もまた栄二を慕い、会いに行く。しかし、栄二はそんな彼らに素直になることができず、冷たい言葉をぶつけてしまうのだった。
 時が経つうちに、役所詰元締役同心の岡安や人足の与平をはじめとする寄場での人間たちの働きかけによって、頑なだった栄二の心は少しずつ変わっていく。そんなある日、台風が石川島に上陸。寄場の人足たちは、避難の為7日間だけめし放されることになるが、栄二は役人らと共に寄場を守ると言い出し、仲間を呼び集める。必死に小屋を守り、仲間を守る栄二たち……。
 やがて、堅気の世界に戻ることのできた栄二。優しく見守るさぶや幼なじみのおのぶ(田畑智子)たち。そして、金襴の切を盗んだ本当の犯人が栄二の前に現れるのだが……

スタッフ

監督:三池崇史
製作:松本国昭、松下康
企画:池上司、中沢敏明
プロデューサー:原口淳、菅原章、古田浩二
原作:山本周五郎『さぶ』(新潮文庫)
脚本:竹山洋
撮影:山本英夫
照明:小野晃
美術:松宮敏之
録音:小原善哉
編集:島村泰司
音楽:遠藤浩二
製作:名古屋テレヒ、電通、セディックインターナショナル
配給:キネマ旬報社

キャスト

栄二:藤原竜也
さぶ:妻夫木聡
おのぶ:田畑智子
おすえ:吹石一恵
岡安喜兵衛:沢田研二
松田櫨蔵:六平直政
小島良二郎:山田辰夫
与平:有薗芳記
女街の六:堀部圭亮
義一:遠藤憲一
才次:山口祥行
金太:玉木宏
万吉:合田雅吏
おかめ:八木小織
おその:西山繭子
徳:田中要次
おせえ:林知花
儀兵衛:石丸謙二郎
平蔵:大杉漣

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