原題:SHAKEDOWN

L.A.大壊滅 直下型大地震 バイオ・テロ 都市空爆 大銃撃戦…。 L.A.を襲う史上空前の非常事態を描く 本年度NO.1のパニック・アクション超大作。 崩壊は、一瞬にして始まった… 。 “地震パニック”“細菌パニック”“空爆アクション”“テロ・アクション” 映画的おもしろさの要素をの全てを詰め込んだ娯楽大作!

2002年/アメリカ/94min 発売・販売:インターフィルム(税抜:16,000)

2002年7月21日ビデオ発売&レンタル開始

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解説



メガパニック2002第2弾は、娯楽作品の帝王、ロジャー・コーマン製作総指揮による複合型パニック超大作!
・地震パニック!…巨大都市ロサンゼルスを直撃する直下型大地震。一瞬にして瓦解、崩壊する街、そして逃げ惑う人々の運命は…?
・最近パニック!…致死率100%!生物兵器の恐怖。アメリカ壊滅の危機に合衆国政府が下す非情の指令とは…?
・空爆アクション!…緊急スクランブルで発進したF-16のドッグ・ファイト!そしてミサイルの標的は…?
・テロアクション!…巨大ハイテク・ビルを占拠した凶悪テロリスト集団。たった一人で人質救出を図るFBI捜査官の必死のアクションはまさに『ダイ・ハード』!

【チェック・ポイント!】

 “メガ・パニック2002”第2弾は、「地震、雷、火事、親父」ならぬ「地震、細菌、テロ、空爆」という、欲張りパニック・アクションだ。世界の破滅を夢見るカルト教祖が細菌学者を脅迫し悪魔のウィルスを盗み出させた。その受け渡しが、高層ビル内の銀行(倉庫みたいになんにもないセットなんですが、お洒落なうちっぱなしとか言い張る気でしょうか?>コーマン御大さま)で行われることを嗅ぎ付けた捜査官がFBI部隊と共に張っていると、折りしもそこにブラザー強盗団が襲撃をかけ、FBI・強盗団・カルト戦士の三竦み状態に。んで、均衡が破れ銃撃戦が始まると同時に誰も予測さえしなかった大地震が発生(笑)。崩壊しかけた建物内で、強盗団の使いっ端の男の姉(エリカ・エレニアック)とやっぱりランニング姿となる(苦笑)FBI捜査官は、細菌と一般の生存者を守るべく右往左往。そんな、危機的状況に、大統領は細菌を抹消すべくスクランブルを発令し、中性子弾頭を積んだ攻撃機がロスを目指す!…んだけど、どうにもフルコースじゃなくて制限付バイキング風な印象なのが、まさにコーマン御大のコンコード=ニュー・ホライズンならでわって感じだね。空爆に至っては、戦闘機が接近するだけだし。
 本作に出てくる地震の場面中、高層ビルの壁面が波うちガラスが雨あられと降り注ぐちょっと面白い描写がありますが、この場面をはじめいくつかの場面は同じくコーマン御大製作、ルイス・モーニュ監督の『サンフランシスコ大地震』(96)に出てくるものと同じもの。しかも正確に言うとこの場面は『サンフランシスコ〜』のために撮られたものですらなく、90年のテレフィーチャー『ロサンゼルス大地震』からの流用なのでした。毎回繰り返すのも芸が無いが、しつこくそういう映画つくりを続けているのだから仕方が無い(笑)。10セントも損をしない御大に乾杯だ。なお、地震関連の場面で新撮カットも勿論あるが、その大半はミニチュアやセットを組まずCGIとVFXによるものが中心。故に落下物の勢いで犠牲者の首がもげ飛んだり、建材が犠牲者の身体を刺し貫いたりといったデザスター・ゴア場面は、絵的な工夫が感じられないこともないのだけど、アニメっぽい軽さがちと気になる。やっぱ、重量級の建築物の倒壊や落下が中心に来る地震ものは、質感的な部分ではハリボテでも瓦礫の破片を群集に落としてみたいなクラシックな撮り方の方が、現時点ではまだリアルに感じられるのかもしれない。
 ところで、今年公開された『E.T.20周年アニバーサリー特別版』(02)で、酔っ払ったエリオット君のファースト・キスの相手を務めていたエリカ・エレニアック嬢は、その後『沈黙の戦艦』(92)のプレイ・メイト、『ビバリー・ヒルビリーズ/じゃじゃ馬億万長者』(93)の田舎娘等などで、グラマラスなボディとベビー・フェイスでボンクラ君の煩悩を掻き立て続けてくれてましたが、本作では気持ち角張った顔立ちにいかつさが感じられるようになってしまったようで、複雑な想いである。気風のよさ、健気さは健在なんだけどね。
(殿井君人)

ストーリー


7月2日、ロサンゼルス早朝——。厳重な装備で知られる巨大銀行を凶悪テロリストが占拠、その場に居合わせた男女を人質に臨戦体勢を整えた。奴等の狙いは銀行に隠された合衆国政府秘匿のバイオ兵器で、それが使用された場合、世界は破滅的影響を受けてしまう。事件を察知したペンタゴンは秘密裏にFBI捜査官アレックスを派遣、事態の収拾を図らせる。が、その時、マグニチュード7.5の直下型地震がL.A.を直撃、都市は廃墟と化す。状況把握の術を絶たれた政府は、バイオ兵器を破壊するべくミサイルを搭載した、F−16をスクランブル発進。一方、アレックスは、瓦礫となったビルに閉じ込められた人々を救う為、単身、テロ集団と壮絶な銃撃戦を繰り広げていた…。

スタッフ

製作総指揮:ロジャー・コーマン
撮影:ヨーラン・アストラカーン
音楽:クリストファー・ファラレル
監督・脚本:ブライアン・カットキン

キャスト

ロン・パールマン『エイリアン4』『スターリングラード』
エリカ・エレニアック『沈黙の戦艦』
ウルフ・ラーソン『ツイスター・インフェルノ2』
フレッド・ドレイアー『ワイルド・グリズリー』

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