夜間飛行

原題：MidNight Fly／慌心假期

第３８回台湾金馬奨７部門ノミネート 第３８回台湾金馬奨最優秀主題歌賞受賞（純名里沙）

2002年／香港映画／広東語／カラー／ヴィスタサイズ／ドルビーステレオ／111分／ 提供　スターダスト・プロモーション／電通／ツイン／オメガ・ミコット 配給：オメガミコット、ツイン

2003年04月04日よりビデオ発売＆レンタル開始 2002年8月17日よりシアター・イメージフォーラムにて公開

公開初日　2002/08/17

配給会社名 0011/0251

公開日メモ　一人の男性を挟んで、不倫という可能性のない愛を貫こうとする一人の日本人女性ミキ（純名りさ）と、関係の冷めた夫という可能性のない愛から逃げ出そうとする香港人女性ミシェル（アニタ・ムイ）が出会い、葛藤しながらも自らの心に素直に生きていこうとする姿を描く。

解説

ストーリー

二人の女性の出会いは最悪だった。フランス・プロヴァンス地方のバスツアーに参加した日本人女性ミキは、途中で気分が悪くなり、前方の席に座っている香港人女性ミシェルのコートに吐いてしまう。つたない英語で必死に謝るミキに冷たく当たるミシェル。しかしミシェルは逆に好意で買ってくれたコーヒーをミキのコートにこぼしてしまってから、二人は急速に話をするようになる。寒さのせいで風邪を引き、ツアーに参加出来なくなったミシェルに責任を感じたミキは、付きっきりで看病をする。汚したコートを改めて洗い、ミキが愛用する香水、ゲランの≪夜間飛行≫を降りかけた。

助々に打ち解けてお互いの境遇を話していくうち、ふたりの間には強い繋がりが生まれていた。ミキはこの3年間不倫で悩んでいた。相手の男性は既婚の医師で、何度も別れようとしたがうまくいかず関係を続けている。気持ちに区切りをつけようとして、フランスへの旅行を計画したのだった。反対にミシェルは、6年間の結婚生活に迷いが生じていた。別れようと思っていたが、今はもう一度やり直そうと考えている。奪いとるのよ、彼女はそう言って、ミキを励ます。

プロヴァンス地方から戻ってきた二人は、再びモロッコへ出かけることに決めた。途中、台湾人と日本人のハーフの青年・マイケルがガイド役として加わった。料理を食べている最中に、突然気分が悪くなってミキが席を立った。実はお腹にいる子供との最後の旅だったのだ。ミシェルは一人で苦しんでいたミキと子供を自分が守ろうと決心する。二人で部屋に居る時、ミキの香水の香りに覚えがあるのに気づく。夫が帰宅した時に、同じ香りをさせていたことが幾度となくあったのだ。香港人医師、ライターにあるトンという名前。急いで香港に電話をし、夫に確かめるミシェル。苦しめられていた不倫相手は、ミキだったのだ。ミシェルは許せない思いに駆られ、ミキの無邪気な様子が気に障って仕方がなかった。

ミキはミシェルの為に、以前欲しがっていたブレスレットを探しに出掛けた。帰ってきてホテルのフロントに見せられた国際電話の部屋の記録を見て、不倫相手の妻がミシェルだと知り、ミキはブレスレットをフロントに預け、一人街にでた。
ホテルに戻ってきたミシェルは、ブレスレットを見て、迷いつつもミキを探しに出掛けた。住宅地でミキのストールをした女の子を見つけ、行方不明になったことを悟る。捜索の術も所持金も底をつき、仕方なく夫・トンに助けを求める。ミシェルとトンは、警察、大使館等あらゆる手段を使って、探し出そうとするがミキは見つからない。トンはミキを愛しているといいながらも、諦めて香港でやり直そうとする。そんな夫を振り切り、ミシェルは一人、モロッコに残ってミキを探しつづける決心をする・・・。

スタッフ

製作総指揮：ウォン・ホィフォン（王海峰）
プロデュ−サー＋監督：ジェィコブ・チャン（張之亮）
脚本：ダァン・ジージォン（?子峻）
ラインプロデューサー：ヤウ・ギッジェン（游潔晶）
撮影：ウォン・べィンホン（王炳雄）
編集：チョン・ガーファイ（張嘉輝）
美術：フォッ・ダッワー（霍達華）
音楽：梅林茂
挿入歌：「風を感じて」純名りさ
提供：スターダスト・プロモーション＋電通＋ツイン＋オメガ・ミコット
配給：オメガ・ミコット＋ツイン

キャスト

ミキ：純名りさ
ミシェル：アニタ・ムイ（梅艶芳）
マイク：ショーン・タム（譚俊彦）
トン：サイモン・ヤム（任達華）

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