TOKYO 10+01

ある目的のために集められた11人。

1.ピックマック(坂本勇太)・食い逃げ常習犯。
2.トール(契　月)・パチンコ屋荒らし
3.マイクロ(高柳勇太)・ネット犯罪
4.ウーロン(ウオーターハウス　美希)・密入国者
5.ジャスミン(ウオーターハウス　亜耶)・密入国者
6.エース(本間憲一)・裏カジノ支配人
7.ジンギ(KEE)・恐喝強盗常習犯
8.プリンス(松澤仁晶)・ドラッグクイーンのスリ師
9.フェイク(安藤政信)・贋作画家
10.ココ(加藤夏希)・男専門の殺し屋
11.スネーク(EDDIE)・モスラ暴動の首謀者？(東京タワー爆破テロ事件)

彼らが目覚めたのは廃虚とかした倉庫。11人の前に現れる男達。
謎の男・ミスターＫ(篠井英介)が説明する。君たちは選ばれた11人なのだと。
「賞金争奪！ドリーム鬼ごっこ！」の参加者として。
ルールは簡単。11時間以内にハンター達の様々な妨害をクリアしてゴールまでたどりついたものに賞金3億円と過去の悪事の精算という賞品。
ただし、1秒でもオーバーしたら死が待っている…。
否応なくゲームに参加させられる11人。
なぜ俺達なのか？このゲームの目的はなんなんだ？
各々がそれそれの疑問をいだきながらゲームは始まった…。

この近未来のＴＯＫＹＯという設定で世紀末的な殺人ゲームに無理矢理参加させられてしまう11人の中、このゲームの鍵を握る主人公スネークに映画初出演にして主演というパンクバンド“THE SALINGER”のヴォーカル・EDDIE。無作為に集められたようで因果関係のある11人。だがスネークだけは別の役割を果たすために集められていたのだ。はたしてその役割とは？そして彼が参加を承諾した真の目的とは？そんなスネークをトラウマ的心理描写を交えながらスピーディーで過激なアクションを巧みにこなすEDDIEはミュージシャンとしても注目であるが俳優としても今後大注目である。もちろん“THE SALINGER”の楽曲も本作に提供されている。
そして、スネークとともにゴールを目指すヒロイン・ココ役に映画『羊のうた』『エコエコアザラク』の加藤夏希。ボカリスエット最新ＣＭでは少年から突拍子もない方法で告白され、初々しくはにかむ少女を好演し注目を集めている。激しい銃撃戦にも果敢に挑戦し、追い詰められながらもスネークとのあいだに芽生えた恋心を16歳とは思えない演技力で熱演している。
さらにスネーク、ココと行動をともにするフェイクに安藤政信。『キッズ・リターン』で主演デビュー。『バトル・ロワイアル』『サトラレ』『RED SHADOW 赤影』等に出演し着実に俳優としての地位を確立している。野望と裏切り渦巻くゲームにいやいやながらも参加し、誰も信じられない孤独感と意外な展開で自分の出生の秘密を知る刹那感を確かな演技力で魅せている。
謎の組織ブラックパピオンの幹部・ミスターＫを怪演する篠井英介は劇団「花組芝居」に旗揚げより参加し数々の女方を演じ脚光を浴びる。その後、「サド公爵夫人」「毛皮のマリー」「女賊」などに出演。昨年念願のテネシー・ウイリアムズ作「欲望という名の電車」のヒロイン・ブランチ役を演じ話題に。最近では‘クオーク・カード’のＣＭに出演するなど、演劇だけにとどまらず映画、ＴＶドラマと精力的に活動している。
監督はL’Arc~en~Ciel、thee michelle gun elephant 等数多くのミュージシャンのＰＶ監督＆撮影を務めてきた Higuchinsky。『うずまき』で劇場映画デビュー。本作では監督の他に脚本、撮影、編集の1人4役をこなし、迫力あるアクションシーンをはじめ小気味よい演出で『TOKYO 10+01』の世界観をみごとに構築している。
さらに本作のサウンドトラックには“THE SALINGER”をはじめ“SNAIL RAMP”“MIGHTY ATOM”“BUZZ”と現在注目のバンドが楽曲提供していることも本作の疾走感に拍車をかけている。