原題:Cube 2:Hypercube

2002年/アメリカ/カラー/ビスタサイズ/95分/ 協力:プレシディオ/ 配給:メディアスーツ、クロックワークス

2003年11月28日よりDVD発売&レンタル開始 2003年11月28日よりビデオ発売&レンタル開始 2003年4月25日ヴァージンシネマズ六本木ヒルズにてロードショー

公開初日 2003/04/25

配給会社名 0066

公開日メモ 1998年に大ヒットを飛ばした『CUBE』待望の続編『CUBE2』がやってくる!

解説


1998年、シネ・ヴィヴァン六本木で公開された『CUBE』は、14週にもおよぶロングラン大ヒットを巻き起こし、同館の歴代興行記録をすベて塗り替えた。ある日突然、なんの理由もなく巨大立方体“CUBE”に閉じ込められた6人の男女が、各部屋に残された数字の謎を解いて出口を探す——CUBEの中だけですべてが展開するという意表をついた構成、観客さえもが参加しているような感覚を味わえるスリリングな謎解きの要素。そしてクールでスタイリッシュな映像は熱狂をもって受け入れられ、『CUBE』は98年度単館映画興収ベストテンにランクインする快挙をなしとげる。その人気はビデオ市場にも飛び火し、単館映画として驚異的な4万本のセールスを記録。5年たっても人気は衰えず、現在でもレンタルショップで驚異的な興回転を記録している。
あれから『CUBE』と名のつく類似作品は数多<リリースされた。しかし、本作『CUBE2』こそが、前作から5年もの充電期を経て公開される『CUBE』の正式な続編である。 設定は前回と同じ。巨大なCUBEの中で、8人の男女が目を覚ます。いつ、どうやってここに来たのか、誰にもわからない。ここは通常の時間と空間の法則がいっさい適用されない四次元立方体。平行するさまざまな現実や、自由自在にスピードを変える時間舳の中で悪夢のようなトラップをかいくぐり、CUBEが崩壊する前に脱出しなければならない。新手の仮想現実ゲームに参加させられているのか、幻覚による悪夢をみているのか、それとも、とんでもない陰謀に加担させられているのか。自らのおかれた状況がまったくわからないまま、被らはCUBEの謎を解いて脱出を試みるが…。 ヴィンチェンゾ・ナタリがつくりだした圧倒的な世界観を引き継いで『CUBE2』を監督するのは、『パルプ・フィクション』『レザポア・ドッグス』『アメリカン・サイコ』などの撮影を手がけてきたアンドレイ・セクラ。そして、前作・『CUBE』で美術を手がけたダイアナ・マグナスが本作ではプロダクション・デザインを担当した。視覚効果を担当するのは前作にも関わり、『ファイト・クラブ』や『ザ・セル』で圧倒的な視覚効果を魅せたデニス・ベラルディ。主人公のケイトを演じるのはヴィンチェンゾ・ナタリ監督の最新作『カンパニー・マン』に出演している注目株ケリー・マチェット.そして、『イングリッシュ・ペイシェンと』のマシュー・ファーガソン、『ピースメーカ』のブルース・グレイなど.個性派俳優たちが脇を固めている・ 米国大手のライオンズ・ゲイト・フィルムズがプロダクションを全面的にバックアップした『CUBE2』では、前作よりもありとあらゆる要素がスケールアップしたCUBEの進化形が見られる。設定は三次元から四次元へとより複雑になり、登場人物を襲うトラッブも残忍さを増した。そして、何よりも特筆すべきは、前作ではなんの解明もされなかったCUBEの存在の秘密が本作のラストで明かされること。『CUBE』が持っていた世界観をスケールアップさせ、よりエンターテイメント性の声い作品へと昇華した。

ストーリー



心理療法医のケイトが目覚めた時、彼女は冷たく光るCUBEの中にいた。六つある面にはそれぞれドアが設けられ、ドアの先は別の部屋へと続いている。他の部屋に入った彼女は、経営コンサルタントのサイモン、盲目の額生のサーシャ、そして技術者のジェリーと出逢う。みんな、どうしてここに来たのかも、なぜここにいるのかもわからない。入った部屋をマーキングしながら進んでいたジェリーは、部屋には6つのドアがあるのに、ケイト達に出逢うまでは、どのドアを開けても同じ3つの部屋から出られなかったという。それはまるで、部屋がジェリーの進行方向に先回りしているかのようだった。
別の部屋へと移動をはじめた彼らは、さらに囚われている人を発見する。ゲームデザイナーのマックス、国防総省の先端技術者マグワイア大佐、そして老夫人ペイリー。管を吊ろうとしていたマグワイア大佐の体には拷局の痕が残っていた。ベイリ一夫人は記憶障害を起こしており、自分がどこにいるのかもわからない。唯一このCUBEに関する知識があるらしいマグワイア大佐は「暗号さえ解けば出られる。最初のは規則性が…。最初のは数宇で…」といいかけるが、その時、壁のひとつが波打つように振動したかと思うと、壁から分離して彼らを襲ってきた。横切るものすべてを黒焦げにしてしまうこの壁(アルターウォール)に大佐は身体を投げ出し、白ら命を絶った。
アルターウォールから逃げて10番目の部屋にたどりついた時、ジェリーがドアのタッチセンサーを設計したのは自分だと告白する。設計したのはドアだけで、全体像は知らないが、量子移動に関する実験的ブロジェクトだと聞いた…というジェリーの言葉を誰も信じようとしないが、ペイリー夫人が、壁面に四次元立カ体が描かれているのを見つける。空間移動をしているかのように何度も現れたり消えたり、先回りする部屋。それは確かに四次元立方体の特質を備えていた。しかし、四次元立方体は理論上でしかあり得ないはずのもの。
ふと見上げた天井には60659という謎の数宇が書かれれていた。
移動を続けた彼らは弁護士のジュリアと出逢い、理論物理学の第一人者であるローゼンズワーグ博士が倒れているのを発見する。仮死状態の博士の身体や壁面には、複雑な計算式が書き散らされ、そこにはまた60659という数字があった。さらなる移動を続ける中で彼らは、ベイリー夫人がかつて兵器メーカーのアイゾン社で理論数学の研究員をしていたことを知る。そして夫人の口から“アレックス・トラスク”という名前が出てきた時、マックスが激しく反応した。アレックス・トラスク、それは誰も正体を見たことがない伝説のサイバーテロリスト。東京株式市場を麻痺させたり、軍事予算に抗議して軍の管制システムに出入し、軍用機をクラッシュさせたりと、悪事の限りを尽くしていた。トラスクがもし関わっているのならば死んだも同然だ…というマックスの言葉に動揺が広がっていく。
そんな最中、ペイリー夫人がドアのひとつを開けると、向こう側にナイフで刺され、助けを求めるもうひとりのべイリー夫人が現れる。夫人にナイフを突き立てているのはサイモン。そして、みんなの目前でサイモンの首はガラスのシリンダーにはねられ、視界から消えた。これは四次元空間に存在する平行現実なのか?
自らの死を目の当たりにし、動揺したサイモンはジェリーに秘密を打ち明ける。自分は実は私立探偵で、アイソン杜で行方不明になった女子社員を探していたのだと。サイモンは口封じのためにここに入れられたのだううか?
「ケイト、部屋に何かがいる。」サーシャに促されたケイトが気づくと、空中に美しい四角のモチーフが現れて、目の前でより複雑な形状へと進化を続けていた。「完璧な四角形の波紋だわ」とべイリー夫人が手を伸ばした時、その物体は突如として増殖し巨大なレーザーCUBEとなって彼らに襲いかかる。すくいあげられ、レーザーCUBEに巻き込まれたジェリーの姿は、見る見るうちにバラバラになった・パニック状態で逃げまどううちに、ケイトとサーシャは残りの4人とはぐれてしまう。
サイモンはベイリー夫人を脅してCUBEからの脱出方法を聞き出そうとするが、突然、壁がシリンダー状に突出して彼らを襲い始める。あの時見た、もうひとつの現実がこちらの現実にクロスオーバーし、シンクロしはじめていた。しがみつく夫人にナイフを突き立てるサイモンにショックを受けたマックスとジュリアは別の部屋へ逃げこむが、そこでは時間軸さえもが狂っていた。可変タイムスピードの部屋だ——そうジュリアに説明したマックスは、かつて自分がこの空間を模したゲームを作ったということ、そのアイディアを盗まれてサイバー社と係争中だということを打ち明ける。しかし、サイバー社には親会社がいた。それはアイソン。そして、他ならぬアイゾンの顧問弁護士がジュリアだった。
その頃ケイトもまた、サーシャの口から、彼女とアイゾンとの恐るべきリンクを聞かされていた。
唯一アイゾンとなんの接点ももたないケイトはCUBE脱出の道を探ろうとするが、平行して存在ていたはずのさまざまな現実がシンクロして、それを制御しきれないCUBEは崩壊の一途をたどっていく。果たして、CUBEが崩壊する前に、ケイトはその謎を解き明かし、脱出することができるのか…?

スタッフ

監督・撮影:アンドレイ・セクラ
製作:アーニー・バーパラッシュ
共同製作:スザンヌ・コルヴィン=ゴールティング
製作総指揮:マィケル・パセオネック、ピーター・ブロック
      ベティ・オアー、メーラ・メー
脚本:ショーン・フッド、アーニー・パーバラッシュ
   ローレン・マクローリン
ブロダクション・デザイン:ダイアナ・マグナス
編集:マーク・サンダース
視覚効果:デニス・ベラルディ、アーロン・ウァイントローブ

キャスト

ケィト:ケリー・マチェット
サイモン:ジェラント・ウィン・デイビス
サーシャ:グレース・リン・カン
マックス:マシュー・ファーガソン
ジェリー:ニール・クローン
ペィリー夫人:バーバラ・ゴードン
ジュリア:リンゼイ・コーネル
マグワイア大佐:ブルース・ケレイ
ローゼンズワーグ博士:アンドリュー・スコーラー

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