原題:tosca

2001年ヴェネツィア国際映画祭正式出品作品 第10回フランス映画祭横浜にて上映::http://www.unifrance.jp/yokohama/

2001年11月14日フランス初公開

2001年/仏=独=伊=英合作/イタリア語/126分/35mm/カラー/ヴィスタサイズ/ドルビーSRD EX・DTS/配給:アルシネテラン

2003年05月24日よりDVD発売開始 2002年10月12日よりシブヤ・シネマソサエティにて独占ロードショー

公開初日 2002/06/21

公開終了日 2002/06/21

配給会社名 0013

公開日メモ 第10回フランス映画祭横浜にて上映

解説


イタリアオペラの真骨頂!
プッチー二の人気演目《トスカ》の完全映画化

『ドン・ジョヴァンニ』(79)、『パルジファル』(82)、『カルメン』(84)、『ラ・ボエーム』(87)、『蝶々夫人』(95)といった話題のオペラ映画を世に送りだしてきた、フランス映画界の立て役者であるプロデューサー、ダニエル・トスカン・デュ・プランティエ。その彼がフランスの気鋭ブノワ・ジャコを監督に迎えて、今回新たに取り組んだのが、ジャコモ・プッチ一二の人気演目《トスカ》の映画化である。オペラ界の話題と人気を集めるルーマニア出身のソプラノ、アンジェラ・ゲオルギュー&ポスト3大テノールの筆頭ロベルト・アラーニャの黄金カップルに、現代最高のバス・バリトンであるルッジェーロ・ライモンディという世紀のキャストに加え、今年9月にコヴェント・ガーデンロイヤル・オペラハウスの音楽監督に就任する、期待のホープ、アントニオ・パッパーノによる指揮という、この上なく豪華な顔ぶれによる競演が実現した。
バスチィーユに新装されたオペラ座で、1994年にヴェルナー・シュレーダーの斬新な演出による公演が小澤征爾指揮、プラシド・ドミンゴ主演で初演されて以来、パリ・オペラ座の名物とも言えるほどの人気演目となり、くり返し上演されている歌劇《トスカ》。劇作家ヴィクトリアン・サルドゥがコメディ・フランセーズの大女優サラ・ベルナールのために1887年に書き下ろし、同年11月24日にボルト・サンマルタン劇場で初演された舞台劇《ラ・トスカ》を元にしており、若きプッチ一二は1890年のミラノ公演に感激してオペラ化を切望し、《マノン・レスコー》と《ラ・ボエーム》の成功後、5作目のオペラとして両作のコンビ、ジュゼッペ・ジャコーザとルイジ・イリッカの台本によってオペラに仕立て上げた。こうして完成した《トスカ》は、1900年1月14日ローマのコスタンッィ劇場で初演されて大成功を収め、パリでは1903年10月13日にオペラ・コミックで初披露となった。

いつの時代も人々を惹きつけてやまない
情熱的な愛と憎しみの物語

1800年のローマという征服と戦いの時代を背景に、情熱的な歌姫トスカと恋人の画家カヴァラドッシが、警視総監スカルピアの手中にはまり巻き込まれる悲劇を、「妙なる調和」、「歌に生き、愛に生き」、「星は光りぬ」といったお馴染みの名アリアと共に激しくも美しく描く《トスカ》。1908年にサラ・ベルナール主演で《ラ・トスカ》が映画化されて以来、この題材は映画人たちの創作意欲をかき立ててきた。サイレント時代にも度々取り上げられ、第2次大戦間近の40年には、ムッソリーニ政権打倒を掲げてジャン・ルノワールがセミ・オペラ映画として取組むものの、危険な状況を避けてカール・コッホを監督に、ヴィスコンティを助監督に据えて完成させるといったエピソードも持つ。オペラ映画を多数手掛けたカルミネ・ガッローネは、46年にアンナ・マニャーニ、ティート・ゴッピ共演で「Avanti a lui tremava tutta Roma(ローマがこの男の前で震えた)」というトスカの台詞を題名にしたネオ・レアリズモ的作品と、56年にフランコ・コレッリを迎えた本格的なオペラ映画で《トスカ》への愛着を示した。
また、ジーナ・ロロブリジーダ主演『美女の中の美女』(55/ロバート・Z・レナード監督)というアレンジ作品も作られ、76年にはジャンフランコ・デ・ボジオがライナ・カヴァイバンスカ、ドミンゴ主演で映画化した。91年にはジュゼッペ・パトローニ・グリッフィ監督、ズビン・メータ指揮、ドミンゴ、キャサリン・マルフィターノ、ライモンディ共演で台本の指定通りの場所と時間で各国TV生放送する試みも行われた。また、『トスカの接吻』(83)というタイトルで、ダニエル・シュミットによる感動的なドキュメンタリーも制作された。

オペラ映画に新しい息吹を吹き込んだ
ブノワ・ジャコ監督とスタッフたち

従来のオペラ映画の概念を打ち破り、オペラと映画の心地よい融合を実現させたのは、日本では『デザンシャンテ』(89)や『シングル・ガール』(95)といったヒロイン映画でおなじみのブノワ・ジャコ監督。フランスでは、パトリス・シェローやマルグリット・デュラス、ファブリス・ルキーニら演劇人からの信頼も厚く、マリヴォー劇《贋の侍女》を映画化したのをはじめ、フランスとドイツの共同テレビ局arte制作による舞台収録作品も数多く手掛けており、特にモノクロ収録した「Elvire Jouvet」は傑作と高い評価を得た。本作では物語の設定はそのままに、キャストのクローズアップや録音風景、物語の舞台となるローマの風景などを映像に織り込んだジャコ監督は、まさに映画だからこそできる斬新なアプローチによって、これまでのオペラ映画のイメージを覆す作品を作り上げた。その成果が認められ、革新的な作品に与えられるルイ・デリュック賞に、シェロー、マノエル・ド・オリヴィエラ、ジャック・リュヴェットらと並んでノミネートされている。
スタッフには“ジャコチーム”とも言うべき実力派が集結した。目にも鮮やかな衣装をデザインしたのは小澤征爾指揮による《マノン・レスコー》(91)やジャコ監督の『肉体と財産』(86)などを手掛け、オペラ映画「Madame Butterfly」(95)、『リディキュール』(95)、『愛と復讐の騎士』(97)で3年連続セザール賞を獲得した名手クリスチャン・ガスク。壁を取り払った大胆なセットをデザインしたのは3度目のジャコ作品で、シェローの『愛する者よ、列車に乗れ』(98)でのトリッキーなセットでセザール賞候補となったシルヴァン・ショヴェロ。流麗かつ大胆に出演者を撮らえながら、一方でモノクロの録音風景や粗い画質によるローマの映像を織りまぜた斬新な撮影を担当したのは、これが4度目のジャコ作品となるロマン・ウィンディング。『イルマ・ヴェップ』(96)などのオリヴィエ・アサイヤス作品でも斬新な編集を手掛けているリュック・バルニエは、『肉体の学校』(98)以来ジャコ監督と組んでいる。

21世紀のオペラ界を担う
豪華キャストの夢の競演

情熱的な歌姫トスカと正義感あふれる画家カヴァラドッシを演じるのは、人気・実力ともトップクラスのソプラノ、アンジェラ・ゲオルギューと次世代を担うテノール、ロベルト・アラーニャの黄金カップル。オペラ界の話題を集めるこの夫妻は、これまでのフランスでの活動やフランス・オペラ復興のための活動、また本作の出演といった多大な功績により、2001年に2人揃ってシュヴァリエの称号を授与された。敵役のスカルピアで色気と凄みのある演技を披露しているのは、『ドン・ジョヴァンニ』や『カルメン』といった映画作品でもお馴染みで、今年5月にはボローニャ歌劇場日本公演《トスカ》でスカルピア役を演じたベテランのバス・バリトン、ルッジェーロ・ライモンディ。これ以上のキャストは望めない程、豪華な顔ぶれが揃った。
アンジェロッティには、ミュンヘンやウィーンなどでフィガロ役(フィガロの結婚)、レポレッロ役(ドン・ジョヴァンニ)で活躍するバリトン、マウリツィオ・ムラーロ。教会の堂守にミラノ・スカラ座などで永年性格バリトンとして活躍したエンリコ・フィッソーレ。思惑ありげなスカルピアの助手スポレッタには、ペドリッロ(後宮)、ゴロー(蝶々夫人)などをレパートリーとし、パリ・オペラ座にも2002年≪魔笛≫のモノスタトでデビューするアメリカ出身の若手性格テナー、デイヴィッド・カンジェロージ。憲兵シャッローネにはパリ・オペラ座の≪トスカ≫でアンジェロッティを演じている若手バリトン、ソリン・コリンバン。牢番で特別出演するのは英国のベテラン・バス、グウィン・ハウエル。そして録音風景として羊飼いのアリエッタを歌い、その透明感あふれる歌声で印象づけたのは、バッバーノ指揮≪ジャンニ・ステッキ≫、≪ウェルテル≫の録音にも参加したトレブル(ボーイ・ソプラノ)のジェイムズ・サヴィッジ=ハンフォードである。

ストーリー



第1幕 聖アンドレア・デッラ・ヴァッレ教会

1800年6月、ナポレオンのイタリア遠征で揺らぐローマ。脱獄してきた国事犯チェーザレ・アンジェロッティは、息を切らしながら人影のない教会に辿り着き、妹のアッタヴァンティ侯爵夫人が隠していた礼拝堂の鍵を見つけて暗闇に隠れる。それに続き、おどけた堂守が現れて掃除を始める。壁画を描いているはずの画家マリオ・カヴァラドッシに差し入れを持ってきたと声をかけるが、彼はまだ来ていない。アンジェルス(タベの祈り)を終えると、カヴァラドッシが現れ、壁画の覆いを取り、描きかけのマグラダのマリア像に取り掛かる。壁画の覆いを取ると、そこには、このところ教会に通いつめている金髪が美しいアッタヴァンティ侯爵夫人に瓜二つの女性が現れる。堂守は彼の不真面目さに呆れるが、カヴァラドッシは「妙なる調和」だと、黒髪の美しい恋人の歌姫、フローリア・トスカを思いつつも、この違う女性をモデルにマリアを描く。

堂主が食事を置いてその場を立ち去ったのを見計らい、アンジェロッティが再び現れ、友人であるカヴァラドッシに助けを求める。カヴァラドッシはすぐに事情を飲み込むが、再会を喜び合うのもつかの間、外から「マリオ!マリオ!」と叫ぶトスカの声がする。嫉妬深い彼女に知られてはと、カヴァラドッシはアンジェロッティに自分の食事を与えて、一旦礼拝堂の奥に隠れるよう促す。トスカは教会に鍵が掛かっていたことから、誰か女性でも隠しているのではないかと邪推する。しかし、そんな彼女の疑念を否定し、優しく抱きしめる恋人の様子に安心したトスカは、今夜2人の愛の家へ行きましょうと、カヴァラドッシを別荘に誘う。しかし、描きかけの壁画の女性が金髪であるのを発見したトスカは、再び嫉妬の炎を燃やし、カヴァラドッシはなんとか甘い言葉でトスカをなだめ、彼女は再会を楽しみにその場を立ち去る。

アンジェロッティを別荘に匿うため、カヴァラドッシは道筋を説明するが、そこへ脱獄を知らせる大砲が鳴り響き、慌てて2人はその場を立ち去る。すると入れ違いに堂守が現れ、ナポレオンが破れたというニュースをカヴァラドッシに伝えようとするが、すでに姿はない。戸惑っていると、神学生たちがその知らせを聞いて浮かれ騒ぐので、堂守は「聖歌隊はみなここに!」とまとめようとするが、言うことを聞く様子もない。そこへ警視総監のスカルピア男爵が部下を連れて登場し、一喝。脱獄犯アンジェロッティの行方を探し始めるや、堂守は閉まっていたはずの礼拝堂が開いていることに気付く。捜索を始めた彼らは礼拝堂の中で空のバスケットを見つけ、それを聞いた堂守は、カヴァラドッシは食事には手を付けなかったと漏らす。また、アッタヴァンティ侯爵夫人の扇子も見つけたスカルピアは、カヴァラドッシがアンジェロッティを逃がしたと確信する。そこに、宮廷での戦勝祝賀会でカンタータを歌うことになり、別荘へは行けなくなったことを伝えに戻ってきたトスカとはち合わせとなる。スカルピアは扇子を武器に彼女の嫉妬心を煽り、カヴァラドッシの居所を探ろうとするが、良からぬ推測を始めたトスカはその場を立ち去り、別荘へと向かう。スカルピアは部下にトスカを尾行させ、「テ・デウム」の祈りが始まる中で、「行けトスカ」と彼女への邪悪な恋心を募らせる。

第2幕 ファルネーゼ宮殿

スカルピアが宮殿の一室で夕食をとっていると、トスカを尾行したスポレッタが別荘にいたカヴァラドッシを見つけて連行してくる。アンジェロッティの居場所を吐かせようとする執拗な尋問にも、カヴァラドッシは頑に口を閉ざしたまま。窓の外からは、祝賀会で歌っているトスカのカンタータが聞こえて来る。その後、歌い終えたトスカが部屋に通され、そこにカヴァラドッシを見つけて熱い抱擁をする。マリオはトスカに別荘でのことは口外するなと耳打ちする。トスカを別荘まで尾行した密偵スポレッタが現れ、アンジェロッティはいなかったと報告すると、カヴァラドッシは別室で脱獄犯の居場所を吐くよう拷問を受ける。彼の悲痛な声を聞いて、耐えられなくなったトスカは、思わず「井戸の中の…庭にある…」と口走ってしまう。してやったりと、スカルピアはカヴァラドッシを呼び、スポレッタには隠れ場所に向かうように告げる。

トスカが裏切ったことに怒るカヴァラドッシだったが、そこへ憲兵シャルローネが現れ、先ほどのナポレオン敗走との知らせは誤報で、実際は彼が大勝し、メラス将軍の方が敗走したと告げる。それを聞いたカヴァラドッシは、トスカの制止も聞かずに「勝利だ!勝利だ!」狂喜し、それを聞いたスカルピアは投獄を命じる。部下に別室へと引きずられていくカヴァラドッシを尻目に、トスカと2人きりになったスカルピアは彼女を誘惑し、窮地に追い込む。恋人の命はいくらかと取引を求めるトスカに対し、スカルピアは身体で払えと迫る。トスカは嘆き、私は「歌に生き、愛に生き」何も悪い行いはしなかったのに、なぜこのような惨いことをなさるのでしょうと、神に訴える。

そこヘスポレッタが戻り、アンジェロッティが自殺したと報告する。トスカはスカルピアに懇願し、恋人を助けてくれるよう申し出る。スカルピアは空砲で撃つふりをするようスポレッタに指示し、「パルミエリの時のように」と意味深なことを告げる。再びスカルピアと2人になったトスカは、スカルピアの要求を受け入れるかわりに、カヴァラドッシと国外に逃亡するための通行許可証を求める。スカルピアはそれを承諾し書類を書き始めるが、食卓の上のナイフが目に入ったトスカは、気づかれないようにそれを手にする。書き終えたスカルピアが彼女の抱擁を求めると、「これがトスカの接吻よ」と彼の胸にナイフを突き立てる。悶え苦しみながら息絶えたスカルピアを見届けたトスカは、「ローマがこの男の前に戦慄していたのだわ」と呟き、死体の手から通行証を奪ってカヴァラドッシのもとへと向かう。

第3幕 聖アンジェロ城の屋上

夜明け前、羊飼いの少年が「ああ、私の限りないため息よ」と歌いながら羊を誘導している。一方、聖アンジェロ城の屋上では、死刑を前にしたカヴァラドッシがトスカヘの思いを手紙にしたためているうち、万感が胸に迫って、「星は光りぬ」と別れを哀しんで泣き崩れる。そこヘトスカが現れ、スカルピアから通行許可証をもらってから、彼を殺害したと告げる。「この汚れを知らない優しい手」が、自分のために殺害を犯したのかと、カヴァラドッシは感激を歌う。形式だけの処刑だからとカヴァラドッシを安心させ、トスカはうまく演技するようにと微笑む。

処刑の時間となり、トスカは「待つことは、なんて長いことでしょう!」と、いてもたってもいられない様子。撃たれたカヴァラドッシが倒れるのを見るや、その演技力に感心する。スポレッタが不敵な笑みを残して去ると、トスカは急いでカヴァラドッシのもとへ駆け寄るが、銃は空砲ではなく、恋人は本当に撃たれて死んでいた。気が動転して泣き崩れたトスカは、スカルピアの死を発見した部下たちが自分を捕えようと迫って来るのを見ると、胸壁に駆け上がり、そのまま屋上から身を投げるのだった。

スタッフ

トスカ
ジャコモ・プッチー二(1858-1924)
3幕の歌劇
台本:ジュゼッペ・ジャコーザ&ルイジ・イリッカ
原作戯曲:ヴィクトリアン・サルドゥ

監督:ブノワ・ジャコ
製作:ダニエル・トスカン・デュ・プランティエ
製作担当:フレデリック・シクレール、アルフレッド・ユルメール、ダクマール・ヤコブセン
   アレッサンドロ・ヴェルデッキ、ダグラス・カミンズ
製作協力:レヴォン・サイヤン
製作総指揮:ジャン=ピエール・サイルJean-PierrcSAIRE
録音:オリヴィエ・ゴワナール
ミキシング:ウィリアム・フラジェレ
撮影:ロマン・ウィンディング
美術:シルヴァン・ショヴェロ
装置:アトリエ・メカネ(ローマ)
メイク:ティ・タン・トゥ・ヌイエン
衣装:クリスティアン・ガスク
衣装係:ロランス・ガンドレ
編集:リュック・バルニエ
芸術監修:イザベル・パルティオ

キャスト

フローリア・トスカ:アンジェラ・ゲオルギュー(ソプラノ)
マリオ・カヴァラドッシ:ロベルト・アラーニャ(テノール)
スカルピァ:ルッジェーロ・ライモンディ(バス・バリトン)
アンジェロッティ:マウリツィオ・ムラーロ(バス)
堂守:エンリコ・フィッソーレ(バリトン)
スポレッタ:デイヴィッド・カンジェロージ(テノール)
シャルローネ:ソリン・コリバン(バリトン)
牢番:グウィン・ハウエル(バス)
羊飼い:ジェイムズ・サヴィッジ=ハンフォード(トレブル)

アントニオ・パッパーノ指揮
コヴェントガーデン ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団及び合唱団、ティフィン少年合唱団

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